外へ外へと…若葉も人も

 四月の中旬から5月一杯までは、あちこちでイベントの花盛りですね。
 東京代々木公園では、アースディ東京会場で沢山の若者で賑わっていた…と娘が疲れた表情で帰ってきました。

 私は午後から、聲明ライブをやらせてもらっているミュージックスポット[チピー]で、親と子のためのライブで、紙芝居の担当をやらせてもらいました。

 詳しくは知りませんが、公立学校では教えてくれないであろう「蜘蛛の糸」をやらせてもらいました。下読みを3回練習して、どうにか楽しんで(内容はヘビーな話ですが)もらえたようでした。
 若者を中心に、感度全開の方々は、しばらくは毎週末は、外へ外へになることでしょう。若葉がズンズン大きくなっている中、気持ちの良い日々です。
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ふつうのご詠歌がいい

写真は、4月23日に葛飾シンフォニーホール内アイリスホールで行なわれる、こじんまりとしたご詠歌大会のご案内(こじんまりですが、充分「大会」です)。
 密蔵院は江戸川区ですが、私が葛飾でもご詠歌をやっているので、講員さんたちと一緒にお唱えします。
 だいたい、ご詠歌はお坊さんがやるものではなく、一般の方々がやるもの。それでこそ「普通のご詠歌」になります。
 クラッシックの歌手がコンサートホールで歌う「お手手つないで」や「はとぽっぽ」が普通でないように、緊張しながらもどこまでも素朴で、切実な「普通のお唱え」が私は好きです。
 当日は午後から、琴と一緒に「日本のうた」を堪能できます(これはプロの歌。これはこれで素晴らしい。自分も歌ってみたくなるのはやはりプロのこうした歌声だからなのかもしれません)。お時間がある方は、お越しください。
 「ご詠歌奉詠大会」
 入場無料、入場自由です。
 4月23日(木) 10時~2時30分くらいまで。
 (お昼は、お昼休みに適当にどこかで食べてください。)┏〇"┓。

 さて、今日は、午後からは宗派の布教誌の企画会議という名の何か別物の会議。終えて娘と夕方名古屋へ出立(しゅったつ)。一泊の旅。

 日曜日の14時~16時は新小岩チピーで、
『うたとお話と紙芝居』
  出演 
   二胡・歌、お話(スーホーの白い馬)…芳晴、
   ピアノ…Kyou、 
   紙芝居…名取芳彦
 大人でも十二分に楽しめる企画。大人1,500円、中・高校生1,000円、小学生以下500円(たぶん、ドリンク・お菓子付だと思います。ぐはは)。
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How old is 地蔵?

 お地蔵さまが語っているように見える私の絵。
 では一体、普通私たちが見かける石像のお地蔵さまは、何歳くらいの人をモデルにしてあるのだろうと思った。

 そこで、今日のご詠歌の練習に来た方に聞いてみた。
 「自分がいくら年をとっても、いつも自分より年上」という納得しながらも不思議な答えもあったが、大方のイメージは……
 どう見ても、腰は曲がっていないでしょ、
 顔に皺もないでしょ、
 足腰も丈夫そう、
 でも、人生の悲哀は充分に知っていて、
 理屈屋ではなく実践派っぽい…

 よって、年齢は50代~60代というところで落ち着きました。
 おお、ワッシの年齢だ。こりゃ、期待値大だなと、お地蔵さまを描きまくっている私は思うのです。お地蔵さまに一歩でも近づけたらいいですねぇ。

 勿論本来は、私たちの心に合わせた年齢で変幻自在に接してくれるのが、お地蔵さまでしょうけどね(v^ー゜)。
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人前での話が苦手……

 「人前で話すのが苦手で…」という方がいる。
 格好いいことを言おうとするからである。

 八百屋へ言って「キュウリください」はちゃんと言える筈だ。
 格好いいこと言おうとしないからだ。素の自分を出しているからである。

 況んや、家族とはちゃんと喋っているのに「人前で話すのが苦手」とは、家族は人ではないということになる。
「聞いている人をカボチャだと思え」なんて馬鹿げたことを言う人が時々いるが、そんな失礼な話はない。

--こんなことが分かるのに、十年近くかかった「人前で話が苦手な」坊主である。

 今日の『写仏の広場』でも、冒頭のお話担当。今日は長男を紹介させていだいた。二十四歳だが、私のようにむだなことを喋らなくて、とても好感がもてる。親馬鹿といわれそうだが、かなり冷静に聞いた感想である。
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カラスと田んぼ

 今日、千葉の流山の田んぼの中を走った。
 すでに耕されていて、水がうっすら溜まっている。
 「おお、もう田植えの時期なのだな」と、東京でも田んぼがない地域に住んでいる坊主は思うのである。
 ヒタヒタに水に浸っている泥(?)の中を、一匹のカラスが抜き足差し足の体(てい)で歩いていた。
 まるで、耕し具合を確かめているように見えた。
 カラスとて、田んぼのことが気がかりとみえる。

 明日の密蔵院は『写仏の広場』。客殿にて。
 十三時~十五時。十九時~二十一時。
、雨があがってくれれば、いらっしゃる方々もいくらか楽だろうが、雨なら雨で、花粉症の方は楽である。苦あれば楽あり--この世の明け暮れはかくの如きだ。

 今日は二十三時ともなって、ちと、眠い……それを表わさんが為の、本日の写真である。それにしても、今日の雨音は心地よい。
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カラスと焼きそば

 密蔵院の閻魔さまの前の手水鉢。この水をヒシャクで、閻魔さまにかけてお参りしていただいているんですが……。

 今日はその水の中にモヤシ入り焼きそばが、片手一杯くらい漂っておりまして…。全部掻き出して掃除しました。
 カラスのシワザです。どこからか、焼きそばを持ってきて食べたのはいいのですが、クチバシにニチャニチャくっつくのでしょう。だから、水を飲み、ニチャニチャを取りながら、食べるのです。そして、誰かが通りかかったので、泣く泣く残りは諦めて水の中にあった……。
 これが私の描いたシナリオです。
 
 実は、私が掃除する前に、伜が一度掃除したそうです。その時には、アジの干物の焼き魚だったそうです。かなり脂ののったアジの干物だったのでしょう。これもまた、クチバシにニチャニチャくっつきそうですから。

 カラスはとてもきれい好きなんですね。明日から歯を磨く時には、カラスを思い出しそうです。「♪歯~ら~す~、なぜ、鳴くの~♪」などと歌いながら…。

 おかげさまで無事に『浪曲の庭』終了(詳しくは、昨日のブログの「こんぺいとうさん」のコメントのレスをお読みください)。ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。写真は東家三楽師匠。八十歳半ばとはとても思えません。

 また、本日よりトップページで、ちょっとした応募を始めました。ご一覧くだされば幸いです。締め切りは今月末です。
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明日、13日は密蔵院『浪曲の広場』

 世知辛い世の中は、今も昔も同じ。
 しかし、今よりずっと、昔は智恵があった。情けがあった……。
 そして、それに憧れた。

 憧れる気持ちが湧けば、きっと出てくる智恵と情。
 そんな理由でスタートしたのが、
 偶数月にお送りしている密蔵院『浪曲の広場』。

 明日も、東家三楽、港家小柳のベテランをはじめ、4人の浪曲師と二人の曲師(三味線)でお送りする人情絵巻、大人の子守唄の『浪曲の広場』。
 お誘い合わせの上、たっぷりご堪能ください。

 4月13日(月) 密蔵院客殿にて。
 入場無料
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『ヒトはなぜペットを食べないか』

……という本を急いで読んでいます。
タブーに関する本ですが、こういう新書判の学術系の本は、仏教を勉強する者にとって、とても面白いです。
人は、自分と、食べてもいい動物を区別します。ところが「自分」の領域に引っかかるようなものは、食べないとか……
ウウコがある魚はOKだけど、水の中に住んでいるのにウロコがないウナギとかタコとか、あるいは水面に出て呼吸するするイルカとか鯨とかウミガメなど、中間のような存在のものは食べないとか……

 仏教はこのうち「自分の領域」にすべて引き込むとらえ方をしているため、「不殺生」があるような気がしました。とはいえ、私は出されたものは、美味しく、いただきます。これもまた、仏教的なんです。
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新緑の赤ちゃん

 密蔵院の銀杏に小さな芽がふきはじめた。
 柳も若い、やわらかな葉をつけはじめた。
 まだ、新緑とはいかないが、
「おめぇさんたち、まだまだちっゃぇのぉ」と、
 思わずニッコリする小さな葉たちである。

 午後からは実家のご詠歌。ご詠歌と数珠作りをやることになっています。

 そして、今宵はチピーの「聲明ライブ」。
 一緒にやってくれるのは、プアンのお二人。聲明と音楽を交互に二回ずつお届けします。20時~23時(夜更かし坊主は今日も行く……)。
 どんな出あいがあるか楽しみです。
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そのまんま桜

 桜の花は、花びらの一枚一枚がハラハラと落ちるものだと思ったら、こうなふうに一つ丸ごと、そのまんま落ちるのだな。

「萎(しお)れたわけでもなく、枯れたわけでもない、絶頂の時の姿そのままで落ちる。そこが桜の素晴らしいところです。日本人の美意識です」と今日語ってくださった方がいた。
 この方、外科医なのに、大学の一般教養で「フランス文学」の講義を担当している。
「住職ね、ボードレールの『黒い華』の世界の裏側が、仏教の教えだと思うんですよ」と仰った。まだ読んだことがない。早速読んでみようと思う。

 写真は、近所の小川(人工である)に落ちた桜の花。
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