風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

百人一首

2010-05-28 01:43:54 | 日々の生活
 突然、何だ!?と思われるかも知れませんが、今日(既に日は替わりましたが)、5月27日は、百人一首の日なのだそうです。
 これは、藤原定家が「明月記」の中で記している事跡に因むもので、親友の宇都宮蓮生(宇都宮頼綱)の求めに応じて、定家が、上代の天智天皇から鎌倉時代の順徳院まで、百人の歌人の優れた和歌を年代順に一首ずつ百首選んで書写したものが、嵯峨の小倉山荘(嵯峨中院山荘)の襖色紙の装飾のために貼られたのが、1235年(文暦2年)5月27日のことで、百人一首の初出とされています。
 私が子供の頃には、百人一首のカルタを買う習慣がまだ残っていて、親も入れてカルタを何度かやった記憶があります。しかし、百人一首の中身にまで立ち入ったのは、高校生になってからのことでした。
 私の高校では、冬休みの僅か二週間で百首の歌と文法を記憶させられたものでしたが、正月という季節柄、(Wikipediaが言うように)掛詞などさまざまな修辞技巧や副詞の呼応などの文法が含まれる上、和歌のリズムが暗唱しやすく、古典の入門として適しているからでしょう。古典、とりわけ平家物語をはじめとする日本の伝統的な文章は、声に出して読むと美しい。そう感じたのは、シドニーに駐在していた頃、上の子の勉強を見てやっていた時のことでした。もう少し早く気が付いていれば、私自身の受験勉強ももっと変わったものになっていたかも・・・
コメント
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