kazusaya、ハム・ソーセージの工房から

ハム・ソーセージ工房kazusayaのブログです スモークチップの香り漂う工房から、ハムやソーセージや、日常の話あれこれ

飲む、パン

2009-04-23 23:54:14 | ドイツビール
日本初上陸!今現在日本ではkazusayaでしか飲むことの出来ないビールドイツ南部の「アルピルス バッハ」

ヴァイツェンビールはふくよかな泡と酵母。フルーティな味が人気ですが、「アルピルスバッハ」は、もうひとつ、ストロングビールもあるのはご存知ですか?
ストロングビール、いわゆる「ボックビール」はアルコールは7%と高めです!
実際、わたしも飲みましたが、ホップの苦味もあり、アルコールの強さもストレートに感じられ、ガブガブのめるビールではありません。が、おいしいですよ。
(じっくり、ビールの味を楽しみたい方向けかな)

でも、なぜ、アルコール7%のビール?
それは話すと少し長くなりますが…、「飲むパン」とお思い下さい。え?

「アルピルスバッハ」はドイツの南部・バーデンヴュルテンベルグ州の北部、黒い森の中心にある小さな街。
そこで900年以上も修道院施設を保持し、街の象徴として有名になりました。
ロマネスク様式の、ベネディクトの厳格な秩序が出ている建物だそうです。
修道院がなぜビールを造るのかは、一説に、貧しい人たちが、飲み物やパンを求めて修道院に来ることから、次第にビールを造るようになった…と、きいています。
(黒い森は天然の軟水が沸き出でて、この水は飲み水にもなり、ビールにも使われます)
僧侶たちは、イースター前の断食の時期、パン(小麦)を食べてはいけないという規律をまもり、それでは、小麦を飲むことだけは許されることから、自分たちの造った飲む小麦、いわゆるビールだけを断食の時期に、1日5ℓ飲んだと言われています。
その時期、おなかに入れたビールがアルコール7%の強いビール。(食事代わりだからね)
これは、「僧侶たちのパン」だったのですね。

「アルピルスバッハ」のビールを飲む時は、900年以上の時の流れと、僧侶たちのそんな楽しみを少し思い浮かべて飲んでみてください。


でも、飲みすぎは禁物です!(わたしたちは日本人だしね)
草なぎくんも、ビールはほどほどにしておけば良かったのにね