保健福祉の現場から

感じるままに

40~50代の感染増

2020年12月07日 | Weblog
12.7NHK「都内のコロナ入院患者 確保の病床の70%超に 過去最高に迫る」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201207/k10012750151000.html)。<以下引用>
<東京都内の新型コロナウイルスの入院患者は、6日までの3日連続で過去最多を更新し、7日、初めて1800人を超えました。都が確保した病床に占める入院患者の割合は6日時点で70%を超え、これまでで最も高かった夏のいわゆる「第2波」の時の71.3%に迫っています。東京都が入院患者の正確な人数を公表するようになったのはことし5月12日で、いわゆる「第1波」で最も多かったのは5月12日の1413人でした。その後は減少し、最も少なかった6月20日には204人まで減りましたが、7月ごろから増加に転じて、いわゆる「第2波」でのピークは8月11日の1710人でした。その後、11月上旬にかけては1000人前後で推移していましたが、中旬以降は再び増加傾向となり、6日に初めて1800人を超え、1856人となりました。入院患者は6日までの3日連続で過去最多を更新しています。都が確保した病床に占める入院患者の割合も徐々に高くなり、6日は70.3%でした。この割合が最も高かったのは、「第2波」で入院患者が最多だった8月11日の71.3%で、6日はこれに迫っています。都は、重症の患者用の50床を含む360床を新たに確保して、合わせて3000床にするよう医療機関に要請しているほか、症状が軽い人や無症状の人向けの「宿泊療養施設」も活用し、病床のひっ迫を防ぎたい考えです。「高齢者や基礎疾患ある40~50代の感染増」 都の担当者は「重症化するリスクの高い65歳以上の高齢者の感染が増えていることが、入院患者の増加の要因の1つだ。さらに、若い人よりも基礎疾患のある40代と50代の人の感染が多くなっていることも背景にある」と話しています。また、「夏のいわゆる『第2波』では若い人が多かったので、入院患者はそこまで増えなかった。今後は患者を増やさず減らしていくことが大事だ。酒を提供する飲食店などの営業時間の短縮や『Go Toトラベル』の自粛の効果を見ていきたい」と話していました。>

12.7NHK「知事 名古屋市と連携し入院調整」(https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20201207/3000014158.html)。<以下引用>
<愛知県の大村知事は、県内の病院に入院している新型コロナウイルスの患者の数が6日の時点で418人と、これまでで最も多くなったことを明らかにしました。名古屋市内ではすでに病床がひっ迫しているということで、大村知事は、市と緊密に連携しながら、患者の入院先の調整を進める考えを強調しました。愛知県の大村知事は7日午前、定例会見を開き、県内の医療機関に入院している患者の数は6日の時点で418人とこれまでで最も多くなったことを明らかにしました。6日県内では日曜日としては最も多い170人の感染確認が発表されていて、大村知事は「大変厳しい状況だ」と述べ、改めて感染防止の対策を徹底するよう呼びかけました。また、名古屋市によりますと、患者をすぐに受け入れることができる市内の約180の病床のうち少なくとも150以上の病床が6日の時点で利用され、ひっ迫しているということです。これについて大村知事は「市から入院調整の依頼を毎日、受けているが、名古屋市以外の県内の病院への入院の段取りをした上ですぐに受け入れている。引き続き市と一体となってしっかりと対応していきたい」と述べ、市と緊密に連携しながら、入院先の調整を進める考えを強調しました。>

「(2020年11月時点)新型コロナウイルス感染症の“いま”についての10の知識」(https://www.mhlw.go.jp/content/000699304.pdf)p4「30歳代と比較した場合の各年代の重症化率」では40代4倍、50代10倍である。「国内の発生状況」(https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kokunainohasseijoukyou.html#h2_1)の「新型コロナウイルス感染症の国内発生動向(陽性者数・死亡者数)令和2年12月2日18時時点」(https://www.mhlw.go.jp/content/000702070.pdf)では、死亡者数は40代22人、50代64人とある。12.4「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第4版」(https://www.mhlw.go.jp/content/000702064.pdf)p12重症化のリスク因子にある「COPD、慢性腎臓病、糖尿病、高血圧、心血管疾患、肥満(BMI30以上)」は要注意であろう。7.21厚労省「地域で新型コロナウイルス感染症の患者が増加した場合の各対策(サーベイランス、感染拡大防止策、医療提供体制)の移行について」(https://www.mhlw.go.jp/content/000651071.pdf)p5「重症化しやすい方以外の方であれば、新型コロナウイルスに感染しても症状が軽いことが多いため、通常の風邪と症状が変わらない場合は、必ずしも医療機関を受診する必要はない」の受診抑制や、日本感染症学会(http://www.kansensho.or.jp/)と日本環境感染学会(http://www.kankyokansen.org/)の連名発出の4.2「新型コロナウイルス感染症に対する臨床対応の考え方―医療現場の混乱を回避し、重症例を救命するためにー」(http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/topics/2019ncov/covid19_rinsho_200402.pdf)(http://www.kankyokansen.org/uploads/uploads/files/jsipc/covid19_rinshotaio.pdf)p1「PCR検査の原則適応は、「入院治療の必要な肺炎患者で、ウイルス性肺炎を強く疑う症例」とする。軽症例には基本的にPCR 検査を推奨しない。時間の経過とともに重症化傾向がみられた場合にはPCR法の実施も考慮する。」の検査抑制は危ういかもしれない。8.3日本感染症学会「今冬のインフルエンザとCOVID-19 に備えて」(http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/guidelines/2008_teigen_influenza_covid19.pdf)p4「COVID19 流⾏レベルの定義の⽬安」、p5「各流⾏レベルにおけるSARS-CoV-2 検査の適応指針の⽬安」「医療関係者、⾼齢者、ハイリスク者では、検査を積極的に検討する」を徹底したい。厚労省「新型コロナウイルスの検査を受けた方へ」(https://www.mhlw.go.jp/content/000606952.pdf)では、「検査結果が出るまでは、感染していることを前提に公共交通機関を避けて、自宅に戻っていただき、結果がでるまで自宅で過ごしてください。」と厳命されているが、あまり厳格にすると検査抑制につながりかねない。なお、12.4「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第 4 版」(https://www.mhlw.go.jp/content/000702064.pdf)p28「抗ウイルス薬の投与が考慮される」は「中等症」からであって「軽症」にない点はこれまでと変わっていないが、40代、50代であっても、「重症化リスクのある患者には確定診断後早期からウイルスの増殖を抑制する治療が望ましい」(http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/topics/2019ncov/covid19_casereport_200512_10.pdf)のような意見は少なくないかもしれない。
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