5月16日(金)箕面市北部の止々呂美地区で、とどろみの森学園(箕面市立止々呂美小・中学校)の3年生42名が特産のビワの「袋かけ体験」をおこないました。
ビワは、果実が大きくなる4月上旬に、葉25~30枚に1果くらいになるように、1果房あたり3果くらいを残して摘果します。そして、この4月下旬~5月上旬にかけて「袋がけ」をします。
「袋」をかけると、みずみずしい大きな果実に育つとともに、鳥にたべられることから守ることができます。
ビワの果実は枝先になるので、樹形が大きく広がります。農園主の尾上喜治さんから作業についてのお話のあと、子どもたちが大きな枝をひっぱり悪戦苦闘しながら、袋をかけていきました。
止々呂美地区では農家さんが山の斜面を利用してビワを栽培し、6月末から7月にかけて収穫します。
止々呂美地区のビワは「たなか」という品種で、肉質が柔らかく、また果汁も多く粒も大きいため高級品として取り扱われています。また、6月には、学校給食にも出されます。
箕面森町にあるとどろみの森学園では、すぐそばで、柚子(ゆず)、ビワ、栗など伝統ある果樹栽培など農林業が行われており、尾上さんは、毎年、ビワの袋かけと収穫体験の機会を提供されています。子供たちにとって、のどかな里山の風景が広がる地域全体が”学びのキャンパス”です。
尾上さんは「子どもたちに、自分たちの故郷(ふるさと)の自然と恵みを知ってもらい、これからも止々呂美のビワを多くの人に食べて、応援してもらいたいです」と話されました。