蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

まだまだ続く、負け犬の遠吠え

2011-01-22 | 時事&世の中

夫や家族のため、家を美しく清潔に、住みやすく、居心地よく整える。

それが、主婦のつとめ。

なんですよ、ね。

国の税金で専業主婦の年金まで支払ってくれていたんだから、専業主婦としては、
せめて、国に経済的負担をしてもらった分、子供を育て、夫を家庭で慰労し、元気になっていただいて、
労働の再生産のモトとなるパワーを家でチャージさせ、
彼らが外で労働し、得た報酬から、税金を払って社会へ還元していただかなければ、ね。

専業主婦は、外でお金を稼がない分、家族に稼いでもらって、国からいただいたお金、
せめて少しでも国にお返ししないと。
逆に言えば、家族が納めている税金を堂々と使っているだけか。


これって、家族のためだけにある、家庭内労働は、非生産的であると思われがちではあるが、
間接的に、まわりまわって社会へ貢献していることになるのかな。
家族は、社会のもっとも小さいコミュニティー。
じゃあ、いま、増え続けている、おひとりさまは、単体でも、コミュニティーなの?

どちらにしても、
遊びほうけていては、いけません、ね。
夫を大事に扱わないといけません、ね。

でも、おひとりさまも、いいかもしれません、ね。


とまあ、わたしは、理屈はよくわかっている。
正しい理想を述べるだけなら、超・優等生。
しかし実践となると、劣等生の落ちこぼれ。奈落の底に、まっさかさま。

専業主婦か、そうでないかで、事情は大きく違ってくる。
今どき、専業主婦を丸抱えできる夫って、かなり高収入の人でないと無理。
妻は、働けないのか、働かないのか、
はたまた、働かないとやっていけないのかによっても、違ってくる。
そして、働くにしても、
「ちょっとだけ、わたしだって働いてるのよ」という補佐的働き方と、
「家計の大黒柱が2本あるような、男性と肩を並べて働いている働き方」や、
「1本の大黒柱として黙々と働く」働き方とでは、ずいぶん違ってくる。

ほんの少し働いて、ほんの少しお給料をいただいて、
「わたしも働いているんだから」と五分五分の顔をし、家事も五分五分をめいっぱい主張するのは、いかがなるものか。
もし主張したとしても、実際に家事を五分五分にやってくれる夫は、どれだけ存在するのか?


わたしの夫は、いまになって、後悔しているはず。
結婚相手としては、五分五分に権利を主張する、カシコイ同級生パートナーは、敬遠し、
かわりに、自分よりうんと劣る女性と結婚し、生涯、優位を保つ予定だった。
が、年月が経ち、あほなくせに、主張だけは一人前、みたいな嫁に変貌していた。
同じ偉そうにされるなら、自分と同じぐらい、もしくはもっと稼ぐ、社会的にも立派な女性と結婚していればよかった、と。

こんなはずじゃなかった・・・後悔、先に立たず。計算が、狂った。
最初に、楽をしようとしたのが、まちがいのモト。
(わたしにも、言えます・・・)


ちんぷんかんぷん「まいにちフランス語」のラジオ講座を毎日、(成果もないのに)聞いているが、
そのなかで、フランスと日本の違いみたいなことを語る新企画が始まった。
フランスでは、子供を持つ母親は、ほとんどが働いているそうだ。
結婚か仕事か、という二者択一を迫られるのではなく、
人生の選択肢が柔軟に広く確保されているとか。
日本では、まだまだ生き方を選べる有利な環境が整っていない。

日本人にとっては、結婚は人生の一大事で、カップルの生活に重きを置くのではなく、
なにより大事にしているのは、「家庭」だと、フランス人に評されている。
確かにそのとおりです、ね。


育児休暇。
これが取れる職場と、取りにくい職場がある。
理想を言えば、きりがない。
小さな規模の職場では、育児休暇を取られている間、残された人は、かなり仕事に支障をきたす。
その間だけの短期間では、補充要員は雇えない(求職者は、臨時期間だけの就労を望まない)
なので、職場内で、育児休暇を取っている人の分まで必死で、他の人が負担を強いられる。
次から次から、育児休暇を取られると、
他の人の負担はどんどん増え、肉体的にも精神的にも耐えられなくなってくる。

その仕事の辛さ、しんどさを家庭にぶつける。
家庭内は、ピリピリ。
深刻な状況。

子供を産み育てるため、国の人口を増やすため、
目に見えないところで、縁の下の力持ちたちの負担の上で、育児休暇は成り立っている。

夫は、職場で耐え、主婦は、家で耐え、みんな耐えている。

育児休暇は、当然の権利だと声高に叫ぶのは、とてもよくわかる。
でも、じっと耐えている人々が支えている、そういう背景もあるんです、ってことも、知ってほしい。

みんなで協力し合わないと、国の少子化は益々進むから。
だから、頑張って、耐えているんです。
でも、無関係な人にとって、そこまで考えて、家で耐えている人は、いるんだろうか?

理屈や理想は、現実とは、ちょっと違うんです、よ、ね。
世の中のことが、よくわかっていない人って、ある意味、羨ましい。
自分だけのシェルターに閉じこもっていればいいんだから。

自分に影響や被害が及んできてはじめて、世の中との接点を見出すことになる。
対岸の火事だと思っていたことが、実際に火の粉が身に迫ってきて、熱く感じる。


どっちにしても、みんな、なんらかのかたちで、つながっているということ。
ぐるぐるぐる。スパイラル。

経済で言えば、今、日本は、マイナスのスパイラル。
生活、暮らし全般も、このスパイラルに影響を受け、マインドも負のスパイラルに陥らないようにしなければ。

なんだか、まとまりがなくなってきた。
わたしのブログも、おさまりどころのない、スパイラル。

 

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トップ画像は、あるところで、昨日、お見かけした、アレンジフラワー作品。
色合いがちょっとシブめですね。
ピンぼけを、アート・フォト・フレーム加工にして、ごまかそうとしたけれど、ピンぼけは、ピンぼけ。