今朝は抜歯にて、一日の気力を失う。以前からの歯医者さんが遠くへ移転したので、へんな洋食屋の常連の歯医者へ通い始めて2ヶ月になるがこのドクターの麻酔はハンドである。最近では、どこの歯科医も機械による麻酔液の注入だから加減がなく麻酔自体が痛いのだが、ハンドは加減が出来るから患者の顔色を眺めながらゆっくり注入する為にチクッだけである。更に、保険上で鎮痛剤を出されるのだが痛くなく薬も飲まずに済んでいる。でも、散歩などの気力はない。で、懸案のバイクのオイル交換だが以前のオイルが各機関に回っている為に一度オイルを換えてから暫く駆りてクラッチやギアの前オイルを洗い、今一度新たなオイルを入れ直すという手立てである。そしたら、オイルが足らなくなり買いに行く羽目に為った。思えば、バイクが何台かあるので別なバイクで買いに行けたが、一台の手持ちであったらアウトであった。
昨日、4サイクルバイク用のエンジンオイルを買って来た。手持ちの一台のギア入り抜けが不調なのは先日書いたが、主治医の意見で車用のオイルではクラッチまで上手くオイルが回らないから駄目だという事で明日はエンジンの洗浄とオイル交換である。その前に、先月から通い始めた歯医者にて明日は抜歯の予定である。怖い訳だ。だから、明日は叙情的古典派印画機械持ち込み散歩術は休止かもしれない。そんな時は、作業場にて彫金でもやるしかないのだが、漆はチョイ塗でその日は終了だから別な創作物を思案しなくてはならない。今夜に考えるつもりでいる。
漆製品が高価な訳が理解出来た。技術は勿論だが、手間と時間とのジレンマにも高価な理由がある。早く仕上げたいが為に厚塗をしたいが乾きも遅い。そんな内に埃が架かる、ベタベタで拭くに拭けないジレンマがある。だから、薄く塗る。一日置く、そして翌日塗重ねる。その繰り返しがまたジレンマである。しかし、艶は徐々に深まる。だから、早く仕上げたい。待ちの時間が長過ぎてオイラ向きの作業ではないのも悟る。今回限りの造り物にしたい。
翌朝、最初の塗を眺める。上手くいかないのだ。特に、朱漆は軟らかいのか流れ気味であり透明過ぎてこの先が嫌な気分である。漆黒の方は漆自体が固めなので乾きも早そうだし透明感の無い光沢だから上手く出来そうである。乾式漆だから今のこの時期には無難だろうが、気温が低いのか?朱漆は嫌な気分である。昨夜は、懸案の「パリの空の下で」の譜面起こしも完了し落款も押せた。落款とは、石に篆字で掘った印鑑でよく書とか日本画等の隅に押し込まれている謂わば作者の完成印である。洋楽の譜面や洋画には押される慣習ではないがオイラは自分の作品には押す。で、譜面を起こすと曲を忘れても譜面を観れば弾ける為に練習をしなくなる。もう既に数十曲を忘れている。つまり安心してしまう訳だ。未だに、完空で弾ける曲は譜面に起こしていない曲ばかりだ。それは、弾いていないと忘れる恐怖に刈られているからだ。驕兵必敗である。
帰宅し早速に作業場へ入り昨夜のロウ付けの磨きを始める。作業場とは言うものの、庭の片隅に鎮座する物置小屋兼母屋と父母の離れとの通路も兼ねるのでとにかく寒い。それでも意気揚々と思い込んだ作業だから喜び勇んで始める。銀で造ったライターケースに漆を塗り込める訳だが、下地造りに銀枠を磨かなくてはならない。この作業は、只ひたすら鑢掛けなので辛い。で、最初の漆を流す。一度には入らないし、乾きも悪いから何日間掛けて何回も塗り込める訳だ。更に、赤漆と黒漆の互い違いだから倍の日数を予定している。今朝、昨夜の状態を眺める。銀枠に入る黒漆は艶かしい光沢を放っていた。上手く出来そうで楽しみが膨らんだ。
正月七草明けか、連休前か?何れにしても暇な土曜日である。特に晩。オイラは、ギターにいそしみ飽きればカメラ雑誌を捲る。嫁さんは、書写の稽古道具持ち込みである。それでも時間潰しも二時間がやっとだから店内清掃、でも一応営業中だから大々的には出来なく細々した場所の、マァ言ってみれば耳掃除的な店内清掃しか出来ない。それでも気持ち的には、遊んで過ごした罪悪感は薄らぐ。本心から思うが、こんな時に趣味でも無かったらどうしようも無い時間が過ぎて行くだけである。もう間も無く閉店時間だが、帰れば彫金ー漆塗が待っている。
経済的ダイエットを始めて一月が経過した。今晩は風呂揚がりに乗るつもりでいる。経済的ダイエットとは、手持ちの洋服類が段々と窮屈に為り全買い替えにでなると大変な出費になる為どうしても履行しなければならない訳だ。去年は、ズボンを八本も新調したばかりで未だ足を入れてないズボンもあるから早急な実行に問われたのだ。これは、嫁さんも同様で共に始めた。更にセコイ話だが、昼御飯を細やかにする事で店の食材を減らさず商品に廻せる為に原価率も下がるし一石二鳥だ。オマケにメタボ対策にも為り健康にも宜しいので励んでいる。そして、今晩に乗る訳だ。乗る物は体重計である。予測では、三キロ~五キロ減と見積もっている。理由だが、腕時計がゆらゆらである事と靴がガバガバに弛い。ズボンのベルトも一コマ絞っている。楽しみである。納得出来たら後ひと月頑張る、つまり来月の11日は50歳の誕生日だからである。勿論、維持・継続もする予定だ。
昨夜、懸案のライターカバーの製作を再開した。思い切って大火力のふいごに因るロウ付けだ。末っ子が未だチョロチョロしていたので、ふいごを踏ます。中々に難しいらしく火力が一定しない。そんなこんなで、マァ一応ロウ付けが済む。その後は幾日かを掛けて今回は「漆」仕上げの予定でいる。手間や管理を考慮して乾式漆で行う。和竿などに使用する漆である。今も在るであろうか?二十代にデュポンのライターを買った事がある。漆塗であり、大変見事な光沢である記憶が甦る。その名も「ジャパン」だ、海外では漆の事をジャパンというらしい。で、その漆塗をやる訳だが文献に因れば十回程度の塗・乾燥を繰り返し行わないとあの吸い込まれる様な光沢に為らないらしい。とにかく、やってみる訳だ。
今晩も早7時に為る。全く暇である。今日は朝からの冷たい雨にてランチ時も大変暇であったので仕込みという仕込みも無い。因って、趣味への誘いが漂う。もう「パリの空の下で」は弾き飽きて完成間近である。完成したら、これまた面倒な譜面起こしが待っている。遊びながら以前からの懸案の彫金に因るライターカバー造りの構想を練る。とは言うものの、銀による組み立ては出来ているのだが何せ大きい為に手持ちのバーナーでは火が廻らずロウが着かないのだ。で、今夜はふいごを出して一気にロウ付けを済ますつもりでいる。その支度と片付けが大変なのでいつも躊躇するのである。銀枠が完成すれば、後は様々な材料を枠内に象贋していくだけである。それまた、一々が合わせ物だから楽ではないのだが。
寒さで指も悴んでギターも中々普段通りには弾けない。更に、乾燥している為に爪も固くなりタッチが悪い。煩い事を述べる様だが、結構繊細なモンなのだ。爪は、洗い物した後のふやけた状態でも弾けないし、乾燥してても感触は悪い。楽器そのものだって湿気が多いと、音色は寝惚けるしカビだって生えたりする。実際に一台、カビが発生した。乾燥剤なんかもギターケースに入れて置くのだが、ケース自体が変形して隙間が有ったらしい。で、冬の乾燥。楽器の表面板はかなり薄いので、割れる事もある。やはり一台そうなった。良く響く、手持ちでは一番鳴りしかも一番高価な楽器である。修理しかないのだが、その修理方法と修理価格が気に入らないので未だ修理せず注意して鳴らしている。