これまたやって来た。この方は、決してケナシは無い。やはり常連のハモニカの達人である。彼は、クリスチャンなので11月から12月一杯は様々な行事や演奏依頼で忙しく年越しでの再会である。年始の挨拶で会えなかった期間の双方の腕前の確認と、新仕込みの曲の披露だ。そして、即興でのセッション。これが楽しい。シャンソンの「パリの空の下で」やラテンの「キエンセラ」、「リベルタンゴ」、ベートーベンの「テンペスト」等をやる。遊びでの合わせだが、双方の本気で弾けば舞台に出られる程である。その中で「パリの空の下で」は、三拍の軽快なシャンソンなのでオイラ自身もギターソロバージョンで仕込むつもりでいる。こうして、他流試合を時々する事で自身の手の内も広がるし励みにも為る。この二人の方は共に写真家であるが、心遣いは雲泥の差だ。一人は俺がオレがの自己主張ケナシ屋だが、もう一人は供為る切磋琢磨屋である。人を比べるのは良い行いではないから、オイラは共に励まされていると感じている。その励ましの手法がそれぞれ異なるだけで
ある。
ある。