梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

右翼思想でもないが自虐もしたくない

2013-08-03 18:10:24 | 雑記
ネットを見ていると「太平洋戦争は日本がヨーロッパからの植民地支配から独立させてくれたから非常に感謝している」と言う論調の物をよく見かける、
「日本は充分謝罪している、これ以上謝罪する必要は無い、と東南アジア諸国は皆言っている、韓国だけが理に合わない事をいけだかい叫んでいるが堂々と胸を張るべきだ」と言った論調である、いわゆる「ネット右翼」に類する物だろうと思うが読んでいると(なるほどそうかも知れない)と思いそうな文面である。
確かに大戦後幾つかの植民地は独立を勝ち取っているが大戦は切っ掛けに過ぎないのではなかったのではないだろうか、日本は無条件降伏をしたがもし日本が勝っていたら、いや途中で講和を結んでいたら恐らく東南アジア諸国は宗主国が変るだけだったのではないだろうか。
「大東亜共栄圏」と言う政策(と言えるかどうか)が有ったがその思想の中で中国に傀儡政権の満州と言う国家が作られた事は周知の事実である、当時は東南アジアは石油資源があり資源の無い日本、特に軍部は咽から手が出る位欲しかったし、第一大戦に傾斜する大きなファクターでもあった筈で先に南方戦線を押さえなければ軍艦も動けず戦闘機も飛べなかった、しかしフィリピンから日本までの距離は大きく戦端までの兵站は伸びきってしまい其れが敗戦の大きな要素となっている、
「日本がアジア諸国を開放した」と言うのは飽くまで結果であり、現実は日本とヨーロッパが自国領土を奪い合い、国土を蹂躙したと言う事だと思う。
未だ謝罪が足らない、と声高に言う韓国と中国、特に韓国の発言は普通ではないと思う事は確かだがそれに煽られて此方も声高に言い返すのは得策では有るまい、しかし何を言われても「仰るとおり」と言い続ければ彼の国はさらにエスカレートするだろうことも確かだろう、日本の外交は他の国に比べると本当に下手である、北鮮の強かさ、ロシアの強行政策、アメリカの自己中心的なダブルスタンダードなど少しは見習ったらどうだろう、
維新の会の発言は自分の発想が最高だとでも思っている様だが相手に揚げ足を取られる様な無防備な発言が結局更に立場をややこしくしている事に気付かなければなるまい、
敵を知り己を知れば白癬危うからずと言うのは孫子の兵法だったか、「己を知る」と言う事は世間から大きな評価を得た人には中々難しいようだが小説が売れても、法律の専門家であっても相手も同様に多くの難関を超えてきている白癬練磨の連中なのだ、
理が通っても其れを有効にするにはテクニックが要る、声が大きければ一旦は振り向いても内容が無ければ只単に「煩い」だけである