今の状況は「復讐しろ」とでも言うのだろうか。 ﾔﾅｺｯﾀだが。
私の精神を形作ったのは父だったのだろうか。
小さい頃から今までの母の話からするに、父は私に、かなりの頻度で体罰を行っていたらしい。 「らしい」というのは物心つく前の事だったからで、ついた後もそれなりにあったと記憶している。 減った理由の一つは髄膜炎で長期入院した事と、九九が出来て天才児扱いとなったからではと推測する。
今の家に移ってしばらく後、仏壇に向かって「役立たず」と言い放った。 テレビを盲信する父の愚昧さにそう言ったのだが私の幼少期からまったく正鵠だった模様。
おそらく十五年くらいだろう、「虫を殺さない」よう気をつける生活を続けている。 蚊が居たら捕獲し家の外にリリースする。 「好きにさせる」ではないのは宗教家ではないとしたものと、家の中だとそのうち殺されるだろうから。 十五年で一番価値があったもの、ともしている。 まあ燕や猫を育てた経験も「良かった何か」だが。 亀は来た時点で育っててあまり手間がかかっていない。 それはそれで助かるが。
表題の。 ちょっと怖い話、だったかで拾った話の内容から。
その話ではある雨の夜、筆者が車で田舎道を進んでいたと。 道にはカエルが多く出ていて潰さず運転する事は不可能だったと。 暫く進むと前方の車に追いついたがそれが蛇行していたと。 筆者は「避けられるわけないのに」と思ったが、前の車は後方に気付くとスピードを上げて去ってしまったと。 去った後筆者は気付いた。 それは避けようとしていたのではない、潰そうとしていたのだと。
