「おしん」は観てないと書いたが、たしか同一脚本家の「渡る世間は鬼ばかり」はそれなりに観た。 海外在住時に日曜日の日本語放送枠でやってたので毎週観てたと。 一周回って芸能界・テレビ業界の腐朽を確信するよいになった素地かもしれない。
「ファフナー」を良い方の例みたいに挙げたが、いくつも問題点はあるかと。 ご都合主義で人が死ぬ、冗長な部分が多い、説明不足、絵的にも精神的にもむやみにグロいなど。
だが評価点はおそらく、
・登場人物ごとに善悪があり、線引きがある
・主人公側集団が大局善を志向している
・ポリティカル・コレクトネスは否定する
こんなところかと。
もう一つ。 「ファフナー」の、構成脚本の人間が警察沙汰になった事があるらしい。 妻への暴力で逮捕、不起訴処分になったとか。
実写版リトルマーメイドについて。 問題点を二つ見る。
1 制作側がポリコレ無関係と発表
2 配役の人種
まず1つ目だが、アメリカの映画産業がポリコレ無関係なわけないだろうと。 そして毎回嘘をつく。 各国の権力者がそれに媚びるまでがセット。
2つ目。 これは状況次第で悪ではない。 だが状況的に悪。 主人公を原作改変的に黒人にしたのは、制作現場がアフリカなら悪ではない。 むしろ当然とされるだろう。 制作現場日本なら疑問符がつく。 政治意図が疑われる。 アメリカの場合はというと、既に「カラーコード」のようなものがあり、「この符号があるキャラは俳優は黒人でなければならない」というルールが存在していると。 その上で「カラーコード・白人」のキャラに黒人が割り当てられた。 これは彼らのルール上悪事だろうと。
そして実は、ポリコレ状況前提だがカラールール無関係に悪となる点もある。 黒人が主人公なのに悪役に白人を配した点。 これは憎悪煽りに該当する。 もちろん、その社会に下地としてのエスニック・ヘイトのようなものが存在しなければこれは悪とはならないが。
これはフェミニスト文脈についても言える事で、主人公が女ならば「真の悪役」は女でなければヘイト煽りに該当すると。 これも煽られるヘイトが存在する事が前提。
ゲームWorld of Tanksから。
このゲームに「優等制度」というものがあり、これがこのゲーム内でプレイヤーを悪質化させる最大のものだろうと見ている。 課金要素でも苦行戦車でもない。
西洋のゲームは総じてそんなものだろうとも思っている。 というのも、欧米配信者の多くが「これが最悪だ」と気付いていて批判しない。 また、ニューヨーク中心に見られる詐欺傾向・略奪主義とも共通点が多いと感じている。 彼らの文化であり、彼らはそうした悪を喜んでいるのだと。
戻って「おしん」だが。
「おしん」を通して社会のこうした悪が改善された、という分析があるなら歓迎する。 的外れだと感るものなら見て呆れるだろうが、利益誘導としてではなくの分析を試みたものならば評価されるべきではないかと。