『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
ここでは、気軽に読めるエントリーを記していきます^^

[私の1991年のメモ日記・20]

2011-10-13 22:48:41 | 1991年の日記
☆1991年に書いていたメモ日記です^^

   ◇

     1991年10月13日(日)

 <昨日、沖縄から肉が届いた。父と弟と僕の分、3枚を焼く。ミディアム。うまい肉だったが、焼き方を失敗したかな。テアトル吉祥寺へ。山田洋二監督『息子』を観る。良かった。三国連太郎は、その老け具合、その演技、文句なし。悲しくもあり、可愛くもある親父だ。ちょいと、我が親父と似ている。時代に合うことの出来ぬ寂しげな瞳が良い。息子であるテツオ(永瀬正敏)の純朴さ、可憐で美しい征子(和久井映見)も良い。ろうあ者(征子)と結婚したいと語る息子に、その障害については一言も触れず、夜も眠れずに喜ぶ父親が、もう本当にいい。涙が出てきちゃうよ。そのビールのだらしない飲み方、「お富さん」を歌う声、三国連太郎、すごく良かった>

息子 [DVD]
クリエーター情報なし
松竹


   ◇

     1991年10月14日(月)

 <昨夜からのつぼ八のバイトをAM3:00に終え、一時間ほど寝ようと思いきや、松邦君が「行ってもいいですか?」。彼はイイ奴なので、断れようもない。4時半までおしゃべりをして時を過ごし、新橋へ。どうも腹の調子が悪い。これがいわゆる胃のもたれか。正露丸を飲む。少しは効いたような気がする。築地界隈を回るのがえらく辛かった。大学は休んだ。言語学概論も休んでしまった。外間先生は、どうせ俺のことなんか嫌いだべぇ。家に帰り、すぐに寝る。また夜、つぼ八にシフトを入れていたから、それまでには直さなくちゃ。つぼ八はなぜか暇だった>

沖縄の歴史と文化 (中公新書)
外間 守善
中央公論社


   ◇

     1991年10月15日(火)…体重69・5キロ

 <とにかく桃さんは働かない。僕が、いつもよりも働かないと、負担は全て菅君へ行く。それでは早くに終わらないので、僕も頑張ってやってしまう。桃さんには早く帰りたい気持ちもないのだろう。グータラ社員か・・・。久し振りにジムに行く。寒くなってきたので、汗もあまりかかない。家に帰り、大学をさぼり寝てしまう。9時に、川口君が長村君と言う人を連れて遊びに来る。昼間に買っていたワイルドターキーやビールを飲んで盛り上がる。長村君は18歳だそうだ。若い。自分の家で飲むと、帰りのことなどを気にしないでよくて、気楽に飲めるのがいい。川口君、酔いつつ帰宅>

ワイルドターキー スタンダード 700ML 1本
クリエーター情報なし
ペルノリカール 株式会社


   ◇

     1991年10月16日(水)…体重69・5キロ

 <昨夜、なんとも新鮮な夢を見た。僕が、覚えのない可愛く美しい女性とキスする夢だ。いやに生々しくて、起きてから夢だと気づくと、悔しくなった。沖縄ゼミ旅行以来の外間ゼミだ。名田部君が旅行の写真を幾枚かくれた。私はデブでシャイに写っていた。稲葉君もいた。広瀬君も相変わらずで、来週辺りにコンパをやるそうだ。楽しみだ。テレビでは「稲村ジェーン」がやっていた。ひどく長く感じる、つまらない作品で、映画館で見たとき、僕も「こりゃ、酷い」と思ったものだが、終盤での浜辺での主人公とヒロインに、ホロ苦い気持ちが起こったので、まんざら悪くないのかね>

稲村ジェーン(リマスタリング盤)
クリエーター情報なし
ビクターエンタテインメント


          ・・・名曲がいっぱいのアルバムです^^

                                                     (2011/10/13)
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[「特殊作業」と巨乳]

2011-10-12 23:59:26 | 保守の一考
☆私はいつも、本職の残業の時は、とある「特殊作業」で残っている。

 いつもの作業の延長で残ることは少ない。

 そして、私が、二ヶ月ほど前に、「A」と言う部署から「B」と言う部署に異動になったことは書いた。

 「特殊作業」は、「A」の部署の管轄の仕事だ。

 で、三週間ほど前、とある同僚が聞いてきた。

「『特殊作業』は、『A』の管轄の仕事なのに、なんで、『B』のミド蘭さんがやるんですか?」

 言い方は温和だが、要するに、「なんで、他部署のあなたが、他部署の仕事を取って(盗って)いるんだ?」と婉曲的に言っているわけだ。

 ちょっと驚いた。

 その正しくも聞こえる言い分は私にこそは分かるが、それは当事者であるからで、この、更に他部署の人が理解できるニュアンスの問題ではないと思ったからだ。

 私はこう答えた。

「この『特殊作業』はみんなが嫌がる仕事なんです。重い荷物を運ぶし、誤搬出のときの、上司からのお小言のリスクが大きくて、作業には凄まじい神経を使う。しかも、他のメンバーと別れて、一人でやらなくてはならない。寂しいと感じる、他のみんなは嫌がる。でも、私は一人で黙々とやる仕事が好きなので、喜んでやっている。ギブ・アンド・テイクなんですよ」

 すると、その人は、私が、知れ渡っているような、がめつい思考回路で、その残業を独占しているわけでないことを知り、安堵するのだった。

 だが、私は、それが気になった。

 そんな話が、こんな他部署の人が理解できるまで広まっていることに驚いたし、

 その理屈は、「A」の部署のまとめ役じゃないと問題の一つとして意識されないと思うからだ。

 私に質問してきた人と、「A」のまとめ役に接点はなかった。

 つまり、その間に、話を伝令した人物がいる(た)わけだ。

 更につまり、それは、「ミド蘭は、他の部署の仕事まで根こそぎ持っていく悪いヤツ」と大々的に吹聴しているヤカラがいることを示す。

 まあ、私は、その人物を知っているのだが・・・^^;

 そもそも、私がなんで「特殊作業」者に選ばれるかと言うと、残業に対しわがままを言わないし、ミスをしないからだ。

 これまで、何度も、私を疎んじる者が、私を、その作業から外そうとした形跡もある。

 しかし、何人もの作業者がすぐに大きな失敗をし、搬出担当から叱られ、結局、私にお鉢が回ってくるのだった。

 私は、成田貨物地区で、保税貨物の搬出を担当していたときもあるので、各荷物の数量やパーソナル・ナンバーの確認には、それはもう異常に確認を繰り返すのである。

 保税貨物を誤搬出した日にゃあ、税関を巻き込んで大変な騒ぎになるのである。

 そのような状況をずーっと目にしてきたので、私は確認・再確認・再々確認は怠らない。

 みんなが避ける仕事だが、私は嬉々としてやるので、コンプレックスを抱いた者は、そんな私を排除しようとする。

 やっかみの気持ちに凝り固まった者は、私のデマを吹聴して回って憂さを晴らしている。

 その事を咎めると、「それは被害妄想だ」と言い続けたりする。

 ・・・、・・・悔しかったら、是非、私に代わって、その「特殊作業」をやれるようになって欲しいもので・・・^^;

   ◇

 さて、私は、一人で黙々と出来る仕事が好きである。

 そして、一人で、いつも大体、エロいことを考えている。

 今日は「おっぱい」のことを考えていた。

 私の家族の女系は、全員、巨乳である。

 幼少の頃は、母親のでかい胸など繰り返して見てきたし、女ってのはそれが当たり前だと思っていた。

 つきあう子の胸も大きかった(今の彼女はそれ程じゃない^^ それが可愛い^^)。

 姪っ子も、中学ぐらいから、いつも、ブラウスの胸がパンパンだった。

     …もう年頃なので顔は無理^^

 まあ、私は、それが当たり前だと思っているので、あまり気にならない。

 ただ、周囲の巨乳女は全て、体つきは普通だった。

 私は、以前、「ボンレス夏子」と言うお笑い芸人とつきあっていて、いちお、彼女は「ボンレス」を名乗ってはいたが、別に太っていなかった。

     …元芸人なので写真は平気^^

 顔が丸くて、胸が大きかったので、「樽ドル(デブのアイドル)」のランキングに入っていたりしたが、デブではない。

 一年に一度くらい会うが、なかなか「いい女」である^^

 ・・・太っている人の胸ってのは、なんとも、自分の腹のぜい肉を触っているようで、悲しくなるんだよなぁ。

 硬いわ、毛穴は開いているわ・・・。

 太っている人の胸は、「巨乳」とは呼びたくないね。

 私は、大きさなんか関係なく、水の入ったビニールみたいな「タポーン、タポーン、タポルルルンッ!」てな軟らかさが好きである^^v

                                                  (2011/10/12)
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[カンボジアの写真(1)]

2011-10-12 22:33:48 | 海の向こうでの冒険

☆最近、アクセス数が好調だ。

 しかし、500人前後の方が、いつも来訪してくれているが、どんな記事が好みなのか分からない。

 とりあえず、来てくれたお客さんは逃がさないように、近頃は、一日2エントリーをかましている^^

 さて、カンボジアの写真をランダムに載せてみたいと思う。

 タイトル写真は、カンボジアはアンコール・トム(王都)の中央にあるヴァイヨン寺院にある仏顔塔の一つである(・・・南大門の仏顔かも)。

 この、口の両端をクィッとあげている笑みが「クメールの微笑み」と呼ばれるものである。

 ・・・ヴァイヨン寺院(よく見ると仏顔いっぱい)

 

 カンボジアにはじめて行ったときの初々しい私です。

 

 カンボジアに何度か目に行ったときの私です。

 髪の毛が金髪で、僧服とコラボしていますね^^

 この時の、あまりにも激しい脱色が、私をハゲにしたとか・・・。

 

 アンコール・ワットの中央尖塔から見下ろしたワットの前景です。

 

 今は亡き、親友の中谷圭クンと写っています(プノン・バケン)の山頂にて。

 

 カンボジアの美少女です。

 丸顔のショートカットの子は、私のテッパンの好みです^^

                                                     (2011/10/12)

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[映画『はやぶさ/HAYABUSA』を観た(短信)]

2011-10-11 23:59:01 | 物語の感想
☆非常に面白かった。

 先だって見た『はやぶさ HAYABUSA BACK TO THE EARTH』(クリック!)にはなかった人間ドラマを加えつつ、

 また、その「はやぶさ」自体の旅路の予習も出来ていたので、相乗効果で楽しめた。

 この物語は、言わずと知れた実際の宇宙計画だったが、それがあまりにもドラマチックだったが故に知れ渡り、大筋の話は、それをなぞるだけと感じられもする。

 この作品をイマイチだと感じた人は、そこが不満なのかも知れない。

 だが、上気の作品よりも、はるかに制作費が掛かっており、その、はやぶさの宇宙でのCGなどは見事だし、

 堤幸彦監督のキャスティングや遊び心が、物語を平坦さから離脱させ、かなりの佳作的な作りになっていた。

 はやぶさの旅路の艱難辛苦を、とにかく散文的にでも理解させようと言う作り手の気持ちは強く、画面上にテロップをガンガン出していたのは、私は好感だ。

 また、長い時間を掛けた計画であるので、その時間経過の演出も良かったと思う。

 佐野史郎演じるプロジェクトリーダーをはじめ、個性的だが小市民的なメンバーも、日本人ならではの「ライトスタッフ」に感じられて良かった。

 不満点は、実際の話が苦難だらけで、その問題発生の解決ごとに、いちいち、メンバー全員の安堵の喜びの様が映し出されるのが面倒だった。

 また、大気圏で燃え尽きるはやぶさの映像の長いこと長いこと、却って感動が薄れます。

 主演の科学オタク風の女性・水沢恵を演じる竹内結子は、ちょっとつくり過ぎの演技だったが、本当にブスに見えるときもあったので良し!

 どおりで、予告編での主演の挨拶が挙動不審に見えたんだ。

 あれは、役が抜け切れていなかったのだな。

 あと、エンジン担当の技師(鶴見辰吾)が、『ヤマト』の真田さん張りの「こんなこともあろうかと…」のセリフを言ってくれたのは嬉しくなった^^

                                                      (2011/10/11)
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[ノモンハン]

2011-10-11 19:43:41 | 保守の一考
☆今夜も映画を見に行くので、短い更新をしておく。

 現在の職場には、二人の戦史好きがいる。

 一人はドイツ軍が大好きな年配の方で、もう一人は戦闘機が特に好きな無口な方だ。

 私は、いちお、ノモンハン事件に世界で一番詳しくなる予定なので、たまに話をする。

 それぞれ、興味の方面が異なるのだが、多少の基礎知識があるので、楽しく話している。

 戦闘機好きの人とは部署が同じなので、彼は無口なのだが、たまに戦史について会話をする。

 私は、現時点においても、ノモンハン事件について書かれた書籍を、世界で一番所有していると自負しているが、その中でも最もエポックとなり、私が信頼を寄せている書籍を、彼に貸した。

ノモンハン事件の真相と戦果―ソ連軍撃破の記録
小田 洋太郎,田端 元
原史集成会


 彼は無口なので、私が手渡すと、ページをパラパラ捲ると、「ふ~ん」と鼻を鳴らした。

 しかし、翌日である本日の朝、話しかけてきた。

 彼は、挨拶はしてくるが、あまり自分から話しかけてきたりはしない。

「ミド蘭さん、あの本は、面白いねぇ^^」

 それだけで、私は嬉しくなった^^v

「えっ? 具体的にどこが面白かった?」

 そうして、話は弾んでいく・・・。

 ・・・この後、ちょいと、「国境」について書き、人間関係の「境」を乗り越えてくる無礼な人間について話を広げようと思ったが、もう映画を観にいく時間になってしまった^^

 ノモンハン事件については、研究中だが、私のこちらのサイトを読むと面白いかも・・・^^

     《わかりやすい「戦争」
          【『ノモンハン : 見下ろす神、地を這う神』】》
(クリック!)

                                                     (2011/10/11)
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[映画『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』を観た]

2011-10-10 23:24:18 | 物語の感想
☆これ、オリジナルのように語られているけど、「猿の惑星・征服」のリメイクですな^^

 主人公の名前も同じだし。

 で、話も今となっては定番だが、最新の技術で見せられると、

 序盤の、物語的に起伏のない、知能が芽生えた類人猿・シーザーの、ロッドマン博士宅での軟禁生活も、

 その、家の中を縦横無尽に飛び回るシーザーの動きだけでも、「スパイダーマン」の前シリーズ以上の流麗さがあるので見ているだけで楽しい。

 非常に「猿臭い」作品で、「猿」がメインの話と聞いただけで、「なんか面白くなさそうだけど…」と思ってついてきた甥っ子・姪っ子も、その展開の巧みさに、すぐに画面に食い入るようになって見ていた。

 話が、「鉄腕アトム」の生い立ちのように、自分の中にある悲劇展開のパターンと重なるだけで、見ている者は安心できるんだね。

 自分の育て親の一人が、玄関先で口論で責め立てられ、シーザーはつい外界に躍り出て暴力を振るってしまい、危険動物として施設に収監されるのだが、そこでの苦難の生活は、後に反乱のときが来ると分かっているので、本来ならばストレスの溜まるパートであるはずなのに、実に面白い。

 なんちゅうか、ここで、人間並みの知能のあるシーザーが、それこそ犬畜生のような仕打ちを受ける。

 その、後の爆発に至る怒りの蓄積がいい(ドラコ・マルフォイもまんまで活躍していたし^^;)。

 また、「男塾」の面々のような「猿臭い」、後の仲間となる強敵との出会いがある。

 一口に類人猿と言っても、いろんな種類がいるんだなぁ(優しいオラウータンの顔が、私、妙に怖い^^;)。

 そのシステムの中での、知力と腕っ節での、シーザーののし上がりの構図が、実に面白い。

 仲間の集団の前に立ち、にらみを利かせる表情なんて、「クローズ」とか「WORST」みたいだ^^;

 シーザー猿軍団蜂起のシーンはクライマックスとして実に面白かった。

 あまり、スケールを広げすぎず、しかし、この規模の猿軍団が、後々は子供も産んで大集団になるのがちゃんと予想できる範囲なのが良かった。

 なんと言うか、暗がりでのアクションを写す画面作りが、「バットマン」や「ハルク」みたいな、暗褐色のセピア色調の画面作りなのも格調高くて良かったし、

 ゴールデンゲートブリッジ(だったよね?)での決戦での、霧の使い方も、物語の前半からちゃんと伏線が利いていて、ご都合主義に感じられない。

 なお、施設の猿の、特に活躍のない一匹の名が、これまでのシリーズで活躍してきた猿の名前「コーネリアス(しかも、何故かメス)」だったのが、なんかの意味があるのか気になる。

                                                      (2011/10/10)
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[映画『親愛なるきみへ』を観た(短信)]

2011-10-06 23:59:03 | 物語の感想
☆これは、なかなか斬新なラブ・ストーリーでしたね。

 一筋縄でいかない大人の恋愛話を、まだまだ若い二人のカップルが演じます。

 物語を簡単に言うと、軍人である青年と、大学生である娘が、夏のバカンスの帰郷で知り合う。

 恋に落ちるも、二週間後には別れの時が来て、それぞれの除隊・卒業後に結ばれる約束をする。

 が、9・11テロが起きて、青年は任務の延長をすることになる。

 彼氏と会えない寂しさの中で、彼女は・・・、って話。

 あまり乗り気の鑑賞態度ではなかったのですが、当初の「ボーイ・ミーツ・ガール」の瞬間から、すぐに引き込まれた。

 ヒロインのサヴァナ(アマンダ・サイフリッド)は、ボランティア精神に富んでいるけど、皆から愛される可愛らしい娘。

 主人公のジョンは、若いが、軍人らしい無骨さと、時に神経質な表情を見せるのが変わっていた。

 その神経質さは、おそらく演出なんだろうと思う。

 主人公の父親が自閉症だから、その表情の「癖」が、少なからず移っているような気がした(演技が上手いのか下手なのか判別つかず^^;)。

 浜辺で知り合い、ジョンとサヴァナは連れ立って歩き、桟橋の下を歩くとき、ジョンの抱えていたサーフボードが桟橋の桁にぶつかる。

 あるいは、バーベキュー会場で、ベンチに腰を下ろすときに、二人で反対側のほうを向いて座る(でも、二人で首を傾けるだけで顔を合わせられるので機能的^^)。

 別れのときに、翌日の食事の約束を取り付けたジョンが、去り際に、慌てて、自分が火をつけて知っているはずの焚き火に足を突っ込んでしまう。

 そんな、なんか細かい描写が、実にいいね。

 サヴァナの仲間の子供にも、自閉症児がいて、

 この作品は、二人の近くにいる自閉症の人物にまつわる二つのエピソードが、物語を斬新にしていた。

 まずは、ジョンと父親のエピソードだ。

 冒頭、戦場でジョンは撃たれ、意識が遠のく中、モノローグが、あたかもヒロインに向かっているように思えて、実は、お父さんに向けてだった、と言うことが物語の終盤に分かり、物語的には驚かされる。

 また、ジョンの従軍中に、他の男と結婚してしまったサヴァナの相手は・・・、と言う衝撃がある。

 最終的に、ジョンとサヴァナは結ばれる。

 物語の経過の中で、それは、かなり誤解を生みそうな展開ではあるが、

 サヴァナを演じたアマンダ・サイフリッドの演技が見事で、

 サヴァナの献身的な精神が、そんな、自閉症の子を持ち、病に伏せった男へと「感情の寄り道」をさせたことが、なんとなく分かるのだった。

 サヴァナの夫は癌で逝き、すぐさま、彼女がジョンと再会する展開に、私は深く納得が出来た。

                                                 (2011/10/06)
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[悪平等]

2011-10-05 22:59:48 | 保守の一考
☆恥ずかしながら、私は、この言葉を知らなかった。

 しかし、マンガ『めだかボックス』に、その「悪平等」を冠する勢力が出てきてから、何故か、新聞などでもやたらと、その言葉が目につくようになった。

めだかボックス 11 (ジャンプコミックス)
暁月 あきら
集英社


 簡単に言うと、「悪平等」とは、それぞれ能力の違う個々の対象に、「平等」の美名のもと、全く同じ条件・状況を与えることを言う。

 それは、これまた簡単に言うと、「不平等」「能力発揮の機会喪失」につながる。

 つまり、才能ある者が、無価値にされることを意味する。

 狭義の「平等」と言う概念が、「民主主義」に付随するものだと考えると、

 広義だとしても「平等」を履き違えて、「戦後民主主義」の中で熟成された概念が「悪平等」で、

 民主党の、特に鳩山政権時代にピークを迎えたと言えよう。

 バカに、能力ある者と同じ条件を与える社会を了とし、その突出が、明らかなるキチガイを国のリーダーに仰ぐと言う結果を生んでしまった。

 私は、「悪平等」は、良識ある者の我慢によって、社会で許されていると考えている。

 誰も、企業の義務としての、多少の身障者の雇用義務を糾弾しているわけではない。

 健常者で、明らかに、仕事に劣り過ぎる人材が、自分と同じ雇用条件と考えると、

 怒りも悲しみも、問題意識として湧かずとも、いちお、心の中に「異常事例」としてストックされるだろう。

 たまに、そういう事例に対し、怒りをあらわにする、比較的有能な人たちがいるが、

 私は、「それは野暮・・・」と思う。

 だったら、そんな、あからさまなバカと同じ職場で働かないよう、努力して、もうちょいレベルの上の会社に行けばいいのに、と思うのだ。

 まあ、そこまでは良い。

 私が気持ち悪く思うのは、

 才能がなく、たとえば会社においては、仕事も遅く、ミスしてばかりいる人で、会社に文句を言い続けるようなタイプの人物だ。

 いいトコないタイプ・・・。

 声高に「平等の権利」を叫び続けることによって、「悪平等」の恩恵に与ろうとする<バカ>だ。

 非常に始末が悪い。

 自分が無能であることに気づく術もなく、厚顔無恥にもシステム批判だけはいっぱしなのだ。

 このブログで何度も語っているが、

 そのような人間に対しては、私はいつもこう言っている。

     「ならば、あなたも、他の作業者と同様の実績を会社に対し提供しているのだね?」

 悪平等とは、高次から与えられるサイド…、その個々の人間の問題だけではなく、

 まとめる側⇔まとめられる側の相互作用の「平等」をも破壊していく。

   ◇

 ブスの、男に対しての、美人と自分を比較した時の「贔屓の糾弾」なんかも見苦しいよね。

 そういう時のブスって、「平等の権利という名の悪平等」を間違って推進していることに気づく術もない。

 そういう時は、私は思う。

「あんた、ブスじゃん・・・。美人のあの人と同じ条件を受けることが出来ると考える思考回路が間違いだ」と。

 もちろん、この事例における美人が、あまりにも卑劣な生き方の女であったなら、私も見方を変えるが、

 世の中は往々にして、美人には余裕があり、ブスには僻みによる偏見があるものだ。

 ・・・なんか、最初構想していた文脈から、かなり異なった内容になったが、今夜はこの辺で・・・。

 ただ、一つの真理として言っておきたいのが、私は「ミスコン賛成」と言うことだ^^

                                                        (2011/10/05)
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[新聞整理③ 少年犯罪背景・イスラム女性・日露戦争仏紙報道画(再掲)]

2011-10-01 23:24:12 | 保守の一考
☆ちょいと、今、長い文章を書いていて、一日では書き終わらないので、本日は再掲でお茶を濁す。

 残業が午後9時までで、映画も見に行けませんでした^^;

   ◇

   [新聞整理③ 少年犯罪背景・イスラム女性・日露戦争仏紙報道画(2007/01/02)]

▼さて・・・、ちょっと過去の産経新聞から未来を見る!

 「新聞整理」のコーナー始まり 始まり~!!!

 いやはや・・・、溜まっていた新聞の他に、部屋の奥から大量に新聞が見つかってヒーコラ言いながら整理しましたよ^^;

▽一口に少年犯罪とは言うけれど、色んなパターンがあるのだと思い知らされた。

  [H18/12/22(多摩版)から]

 《知人宅に侵入 ゲーム機盗む》

 <知人宅に忍び込みテレビゲーム機を盗んだとして、警視庁少年事件課は窃盗などの容疑で、小金井市の鉄筋工見習いの少年(16)を逮捕した。「仲間のゲーム機の調子が悪かったので、盗んであげたかった。いいところを見せたかった」などと話している。
 調べによると、少年は1月22日午後2時ごろ、同市貫井南町の男性会社員(47)方に侵入し、小学校時代に同級生だった男子高校生(16)のゲーム機などを盗んだ疑い。
 少年は暴走族の仲間4人とともに、暴走族からの脱退を申し出た中学3年生の男子生徒(14)を殴り軽傷を負わせたとして、傷害容疑などで逮捕された。少年が日記を細かくつけていたことから、ゲーム機を盗んだことが判明した。>

 「ふむふむ、ふむふむ。さもありなん」と読んできていて、最後に、『少年が日記を細かくつけていたことから』で、思わずのけぞるのだ。

 この最後の1センテンスで、事件の全てが、少年の複雑な心理状況への興味へと、否応なく向かわせられる。

 これは、けして、ジェームス三木の「情事女採点日記」の様なものではなかろう。

 『細かく』と、あえて書かれているのだから、かなり綿密な内容なのだろう。

 ・・・いい、ヤンキー先生になれるだろう・・・。

▽上記の、最後の1センテンスの「大どんでん返し」とは違って、今度は、最初の見出しから、明らかに特殊パターンであることが分かる。

  [H18/12/10から]

 《76歳父に暴行 中2逮捕》

 <香取 保護者面接欠席で口論  傷害容疑>

 「ふむふむ…、えっ!?」と、私はすぐにのけぞる^^;

 中二と言ったら、14才である。

 対して、親父が76才・・・。

 62才の時の子かよ・・・。

 ・・・ちなみに、事件の時に留守だったお母さんは51歳とのこと。

▼イスラム女性が頭から体にかけて巻く服装にも色んな種類があることを知った。

  [H18/11/25から]

 アラブ・イスラム社会では、女性が髪を隠すスカーフ「ヒジャーブ」を着用するのが最も一般的。預言者ムハンマドが、成年に達した女性は顔と手以外の肌をさらしてはならないと語ったとされるためだ。

 「ヒマール」は顔を出すが、すっぽりと頭からかぶり、首や肩も覆う。

 一方、目だけを出す「二カーブ」もイスラム法に基づく義務と主張する勢力もいる。エジプトでは少数派だが、サウジアラビアなどアラビア半島での着用率は高い。

 「ブルカ」は、目の部分も網で隠す着衣で、現代エジプトではほとんどみられないが、湾岸地域や非アラブのアフガニスタンに多いようだ。

 「チャドル」は、顔だけを出して体全体を覆うマントのような着衣。イランで多くみられる。

 私は、精密機器の工場で働いているのだが、それでも、防塵服は「二カーブ」レベルである。

 「ブルカ」では、ちょっと意思の疎通が難しそうだ。

 「ブルカ」が、移民が著しい欧州で、社会問題化しているのは分かるような気がする。

 イスラム女性の社会進出を阻害する一要因とされているようだ。

 しかし、伝統や慣習は、時に不合理がつきまとうものである。

 もし、その民族に不必要なものであれば、次第に、そのような慣習は淘汰されていくだろう。

 国際化が進むと、ある局面において、情報が先走ってしまう。

 それで摩擦が生じてくる。

 例えば、これは問題とはならないが、なんかバランスが欠如した例として、カンボジアなどでは、固定電話が普及する前に、町に携帯電話が流通し始めている^^;

▼去年の五月の新聞。

 日露戦争の時代、それをイラストで報道していたフランスの新聞についての発掘記事が良かった。[

 [H18/05/14の記事]

 この当時、写真も映画も既にあったそうだが、このフランス誌「ル・プチ・パリジャン」の日曜版では、文章記事を最小限に抑えて、一枚絵でニュースを報告する手法が取られていたそうだ。

 必ずしも写実的ではないが、色彩が豊富で、一枚の絵の中で、多くの事象が盛り込まれた合成的な内容になっている。

 私は、そのイラストの写真をここに転載する技術を持たないが、私の好きなタイプの散文的な絵の数々である。分かりやすくて、見所がたくさんあるのである。

 内容は、多分に白人からの視点で構成されている。

 ・コサックに捕らえられた日本軍分遣隊司令官と部下たち
 ・機雷敷設艦「エニセイ」号司令官の英雄的な死---さらば、わが子たちよ
 ・旅順港で戦艦「レトヴィザン」号が日本の駆逐艦を撃沈
 ・ロシアのウラジオストック艦隊に拿捕される日本の軍事輸送船「金州丸」
 ・旅順で戦友の遺体を焼却する日本軍兵士たち
 ・米国ポーツマスでの講和会議でウィッテ露全権を小村寿太郎日本全権に紹介するセオドア・ルーズベルト米大統領

   

 どれも興味深いイラストだ。

 平間洋一・元防衛大学校教授は以下のようなことを語っている(要旨)。

 ・・・その新聞の内容も、当初はロシア寄りの論調で、フランス国内全体でも、ソルボンヌ大学の一部の学生が「ツァーリを倒せ!」と言っていたに過ぎなかった。

 しかし、戦況が日本に有利になってくるにつれて、次第に日本寄りの論調になっていった。

 日本が勝利すると、日本びいきの論調が九割を超えた。

 との事。

 「勝ち馬に乗る」のが、いかにもフランスらしい^^

 小村寿太郎の絵も、背が高くハンサムに描かれている^^;

 小村寿太郎は、ネズミのような小男でした。

 私は、好きな人物です^^

                                                 (2007/01/02)
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