『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
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[映画『親愛なるきみへ』を観た(短信)]

2011-10-06 23:59:03 | 物語の感想
☆これは、なかなか斬新なラブ・ストーリーでしたね。

 一筋縄でいかない大人の恋愛話を、まだまだ若い二人のカップルが演じます。

 物語を簡単に言うと、軍人である青年と、大学生である娘が、夏のバカンスの帰郷で知り合う。

 恋に落ちるも、二週間後には別れの時が来て、それぞれの除隊・卒業後に結ばれる約束をする。

 が、9・11テロが起きて、青年は任務の延長をすることになる。

 彼氏と会えない寂しさの中で、彼女は・・・、って話。

 あまり乗り気の鑑賞態度ではなかったのですが、当初の「ボーイ・ミーツ・ガール」の瞬間から、すぐに引き込まれた。

 ヒロインのサヴァナ(アマンダ・サイフリッド)は、ボランティア精神に富んでいるけど、皆から愛される可愛らしい娘。

 主人公のジョンは、若いが、軍人らしい無骨さと、時に神経質な表情を見せるのが変わっていた。

 その神経質さは、おそらく演出なんだろうと思う。

 主人公の父親が自閉症だから、その表情の「癖」が、少なからず移っているような気がした(演技が上手いのか下手なのか判別つかず^^;)。

 浜辺で知り合い、ジョンとサヴァナは連れ立って歩き、桟橋の下を歩くとき、ジョンの抱えていたサーフボードが桟橋の桁にぶつかる。

 あるいは、バーベキュー会場で、ベンチに腰を下ろすときに、二人で反対側のほうを向いて座る(でも、二人で首を傾けるだけで顔を合わせられるので機能的^^)。

 別れのときに、翌日の食事の約束を取り付けたジョンが、去り際に、慌てて、自分が火をつけて知っているはずの焚き火に足を突っ込んでしまう。

 そんな、なんか細かい描写が、実にいいね。

 サヴァナの仲間の子供にも、自閉症児がいて、

 この作品は、二人の近くにいる自閉症の人物にまつわる二つのエピソードが、物語を斬新にしていた。

 まずは、ジョンと父親のエピソードだ。

 冒頭、戦場でジョンは撃たれ、意識が遠のく中、モノローグが、あたかもヒロインに向かっているように思えて、実は、お父さんに向けてだった、と言うことが物語の終盤に分かり、物語的には驚かされる。

 また、ジョンの従軍中に、他の男と結婚してしまったサヴァナの相手は・・・、と言う衝撃がある。

 最終的に、ジョンとサヴァナは結ばれる。

 物語の経過の中で、それは、かなり誤解を生みそうな展開ではあるが、

 サヴァナを演じたアマンダ・サイフリッドの演技が見事で、

 サヴァナの献身的な精神が、そんな、自閉症の子を持ち、病に伏せった男へと「感情の寄り道」をさせたことが、なんとなく分かるのだった。

 サヴァナの夫は癌で逝き、すぐさま、彼女がジョンと再会する展開に、私は深く納得が出来た。

                                                 (2011/10/06)

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