『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
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[映画『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』を観た]

2011-10-10 23:24:18 | 物語の感想
☆これ、オリジナルのように語られているけど、「猿の惑星・征服」のリメイクですな^^

 主人公の名前も同じだし。

 で、話も今となっては定番だが、最新の技術で見せられると、

 序盤の、物語的に起伏のない、知能が芽生えた類人猿・シーザーの、ロッドマン博士宅での軟禁生活も、

 その、家の中を縦横無尽に飛び回るシーザーの動きだけでも、「スパイダーマン」の前シリーズ以上の流麗さがあるので見ているだけで楽しい。

 非常に「猿臭い」作品で、「猿」がメインの話と聞いただけで、「なんか面白くなさそうだけど…」と思ってついてきた甥っ子・姪っ子も、その展開の巧みさに、すぐに画面に食い入るようになって見ていた。

 話が、「鉄腕アトム」の生い立ちのように、自分の中にある悲劇展開のパターンと重なるだけで、見ている者は安心できるんだね。

 自分の育て親の一人が、玄関先で口論で責め立てられ、シーザーはつい外界に躍り出て暴力を振るってしまい、危険動物として施設に収監されるのだが、そこでの苦難の生活は、後に反乱のときが来ると分かっているので、本来ならばストレスの溜まるパートであるはずなのに、実に面白い。

 なんちゅうか、ここで、人間並みの知能のあるシーザーが、それこそ犬畜生のような仕打ちを受ける。

 その、後の爆発に至る怒りの蓄積がいい(ドラコ・マルフォイもまんまで活躍していたし^^;)。

 また、「男塾」の面々のような「猿臭い」、後の仲間となる強敵との出会いがある。

 一口に類人猿と言っても、いろんな種類がいるんだなぁ(優しいオラウータンの顔が、私、妙に怖い^^;)。

 そのシステムの中での、知力と腕っ節での、シーザーののし上がりの構図が、実に面白い。

 仲間の集団の前に立ち、にらみを利かせる表情なんて、「クローズ」とか「WORST」みたいだ^^;

 シーザー猿軍団蜂起のシーンはクライマックスとして実に面白かった。

 あまり、スケールを広げすぎず、しかし、この規模の猿軍団が、後々は子供も産んで大集団になるのがちゃんと予想できる範囲なのが良かった。

 なんと言うか、暗がりでのアクションを写す画面作りが、「バットマン」や「ハルク」みたいな、暗褐色のセピア色調の画面作りなのも格調高くて良かったし、

 ゴールデンゲートブリッジ(だったよね?)での決戦での、霧の使い方も、物語の前半からちゃんと伏線が利いていて、ご都合主義に感じられない。

 なお、施設の猿の、特に活躍のない一匹の名が、これまでのシリーズで活躍してきた猿の名前「コーネリアス(しかも、何故かメス)」だったのが、なんかの意味があるのか気になる。

                                                      (2011/10/10)
コメント (5)
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