☆少年ジャンプ的な「バトル」物であった。
ただ、主人公は少年ではなく「セーラー服と日本刀」姿の娘であった。
敵の首領の名前が、「オニゲン」・・・、人間じゃなくて鬼だから、オニゲン。
ダサダサである。
しかし、考えると、そういった文法も間違いではないかな? とも思う。
物語や、世界観(いちお、70年代、ベトナム戦争が行なわれている頃の日本)も、「オニゲン」と言うネーミング的な、「そういった文法も間違いではないかな?」みたいな、擬似レトロと言うか、レトロ・ファンタジーに彩られている。
背景の舞台を在留米軍基地(横田基地ですね^^;)に設定していて、外人も多く出演している。
私は、昔の『ゴジラ』に出てきたみたいな「インチキ外人」の登場を待っていたし、
そもそも、B級作品としか思っていないので、なかなか雰囲気良く進行する物語を、「いつ馬脚を現わすか?」と言う視線で観ていた。
しかし、意外にも破綻なく、物語は堅実に進んだ。
横田基地近くの元赤線地帯のような通りで、鬼を狩る主人公サヤは、延々と立ち回りを演じる。
長いシーンなのだが、個々の鬼と戦うシチュエーションがヴァラエティに富んでいて、とても新鮮に見られた。
しかし、そのアクションが早すぎて、目が追いつかないのが痛い。
スローやストップモーション、コマ落しを駆使しているので、時に目を瞠るようなカットもある。
でも、その動きのアクションを流れで楽しみたいんだよなあ^^;
◇
サヤは、無口に戦う、ケンシロウ的な硬派キャラ設定だったので、せっかくのセーラー服・三つ編みの正統派美少女コスプレなのに、全く萌えてこないのだった^^;
前髪の垂らし具合は、「三味線屋の勇(中条きよし)」みたいだった^^;
対するオニゲンを演じる小雪も、美人だが貧相な顔立ちなので、萌えられない。
サヤと知り合うことになる、米軍基地将軍の娘アリスも、まだ発達途上でイマイチだった。
アクションに力が入っていたが、なにぶん、女の子が主役であるのだから、そのアクションには、少女であっても「艶」を出してくれなければ、こちらの感情移入は難しい^^;
・・・ただ、サヤ役は、韓国人のチョン・ジヒョンなので、その戦いの雄たけびや悲鳴が、日本人のものと異なり、ちょっと魅力を感じた。
そして、オニゲンの右腕の「片目オニ」との戦いが、なかなかスリリングな、「崖を落下している途中に両岸に引っかかったトラック」と言う斬新なシチュエーションだったので感心した。
また、鬼の強いのは、クリーチャー外見に変身するのだが、それがチャチくて、かろうじて持ちこたえたが、物語を破壊する一歩手前だった。
しかし、最後の、小雪VS主人公の戦いが非常にあっさりしているのが残念だった。
そこに至る流れも、非常に抵抗なくスムーズで、「オニゲン」の集団の層の薄さがあからさまである。
序盤の赤線地帯での戦いで、かなりのオニが押し寄せてきたので、後半になって次第に尻すぼみになる戦いに解せなさ感が募った。
悪くないと思ったが、最終的に、心に何も残さない作品だった。
やや、チョン・ジヒョンの役者としての可能性を思うだけだった。
同じ日に公開の『お買いもの中毒の私!』を観たほうが有意義だったかも・・・。
(2009/06/01)
ただ、主人公は少年ではなく「セーラー服と日本刀」姿の娘であった。
敵の首領の名前が、「オニゲン」・・・、人間じゃなくて鬼だから、オニゲン。
ダサダサである。
しかし、考えると、そういった文法も間違いではないかな? とも思う。
物語や、世界観(いちお、70年代、ベトナム戦争が行なわれている頃の日本)も、「オニゲン」と言うネーミング的な、「そういった文法も間違いではないかな?」みたいな、擬似レトロと言うか、レトロ・ファンタジーに彩られている。
背景の舞台を在留米軍基地(横田基地ですね^^;)に設定していて、外人も多く出演している。
私は、昔の『ゴジラ』に出てきたみたいな「インチキ外人」の登場を待っていたし、
そもそも、B級作品としか思っていないので、なかなか雰囲気良く進行する物語を、「いつ馬脚を現わすか?」と言う視線で観ていた。
しかし、意外にも破綻なく、物語は堅実に進んだ。
横田基地近くの元赤線地帯のような通りで、鬼を狩る主人公サヤは、延々と立ち回りを演じる。
長いシーンなのだが、個々の鬼と戦うシチュエーションがヴァラエティに富んでいて、とても新鮮に見られた。
しかし、そのアクションが早すぎて、目が追いつかないのが痛い。
スローやストップモーション、コマ落しを駆使しているので、時に目を瞠るようなカットもある。
でも、その動きのアクションを流れで楽しみたいんだよなあ^^;
◇
サヤは、無口に戦う、ケンシロウ的な硬派キャラ設定だったので、せっかくのセーラー服・三つ編みの正統派美少女コスプレなのに、全く萌えてこないのだった^^;
前髪の垂らし具合は、「三味線屋の勇(中条きよし)」みたいだった^^;
対するオニゲンを演じる小雪も、美人だが貧相な顔立ちなので、萌えられない。
サヤと知り合うことになる、米軍基地将軍の娘アリスも、まだ発達途上でイマイチだった。
アクションに力が入っていたが、なにぶん、女の子が主役であるのだから、そのアクションには、少女であっても「艶」を出してくれなければ、こちらの感情移入は難しい^^;
・・・ただ、サヤ役は、韓国人のチョン・ジヒョンなので、その戦いの雄たけびや悲鳴が、日本人のものと異なり、ちょっと魅力を感じた。
そして、オニゲンの右腕の「片目オニ」との戦いが、なかなかスリリングな、「崖を落下している途中に両岸に引っかかったトラック」と言う斬新なシチュエーションだったので感心した。
また、鬼の強いのは、クリーチャー外見に変身するのだが、それがチャチくて、かろうじて持ちこたえたが、物語を破壊する一歩手前だった。
しかし、最後の、小雪VS主人公の戦いが非常にあっさりしているのが残念だった。
そこに至る流れも、非常に抵抗なくスムーズで、「オニゲン」の集団の層の薄さがあからさまである。
序盤の赤線地帯での戦いで、かなりのオニが押し寄せてきたので、後半になって次第に尻すぼみになる戦いに解せなさ感が募った。
悪くないと思ったが、最終的に、心に何も残さない作品だった。
やや、チョン・ジヒョンの役者としての可能性を思うだけだった。
同じ日に公開の『お買いもの中毒の私!』を観たほうが有意義だったかも・・・。
(2009/06/01)