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「ひとつ点かない街灯」 前川清

2012年10月23日 | 歌謡曲男性歌手
前川清2

濡れた夜の風に 出くわして
ずたずたのココロ ぼろ布をひきずるよう

 あの人を あの恋を 
 忘れようと 捨てようと
 もういくつ街灯をかぞえ 歩いてきたの

3丁目の角 ひとつ点かない街灯が
帰り道を狂わせ 私を置き去りにする
街灯3

街を出ると聞いた 突然に
行き先も言わず 来るか とも誘われない

 私には 恋だった
 長かろうと みじかくも
 オレンジの街灯のように 点した灯り

裏道さがし ココロうつろな うしろ影
泣ける刻(とき)は過ぎ去り 誰にも会いたくもない

3丁目の角 二度と点かない街灯は
月のしずく 拒んで 私を見ているばかり
街灯2

 あの人を あの恋を 
 忘れようと 捨てようと
 またいくつ街灯をかぞえ 涙を抱くの


よもやま:プレイバックで2010年からの想定した歌手に戻り
3シーズンめの書き下ろ詞。今日は前川清サン。このブログでは
・一度離れていった男が女のもとに戻り愛の悦びを謳う「硝子愛」
・堀内孝雄氏とのデュエットを想定し、短い旅をする男が
海辺で遊ぶ子供たちの光景を見て、心を無心にする「野の風よ、俺に吹け」 を
UPしていますが、今回は恋をなくした女性のせつない心情を書いた。
毎夜通る道にともる街灯がたった一つだけ点いていない。
それはあたかも棄てられた女性には救いのない恋の終焉。

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