慣れない土地の 朝夕は
つらいでしょうね お母さん
身内と言えども 気兼ねして
暮らしているかと 思えば泣けて
詫びております 空の下
ガラスの窓を 風が打つ
雪が積もれば 屋根が鳴る
不自由ばかりの 仮住まい
身を寄せ合うにも 親子で四人
手狭のゆえの 親不孝
あの日の春は いつめぐる
花はいつ咲く いつひらく
信じていましょう この里に
ふたたび戻れる その日を夢に
生きてください 母さんも
ひとこと:いよいよあの日がやってくる。
家を失くし家族を亡くし友だちを無くした多くの人たち。
ひときわ寒さの厳しかったこの冬を
手狭で窮屈な仮設住宅で、住まざるを得ない人たちを思うと
まだまだ春は遠いことを痛感するばかり。
長く住んできた故郷を事情で離れ、他の家族と暮らす人
家族ごと遠い地で生活を始めた人たち。
そんな想いが、この詞になった。
想定した歌手は福島県出身の門倉有希サン。