「3 ℃の雨」
こんな冷たい雨に
ぬれたことはない
からだじゅうの熱
容赦なく奪う
だけど俺にはわかってる
あいつ 棄てた罪だ 報いだと
花の色 あせるほど
あいつのこころ 変えさせた
たった一度の うらぎりが
憎さ 恋しさ ないまぜの 3℃の雨
駅を二つも過ぎて
歩きつづけてる
吐いた白い息
凍りつく夜更け
だけどもとには戻れない
あいつ 傷の痛み 抱いたまま
約束は 口だけと
あいつはぽつり つぶやいた
人を愛する 覚悟など
出来ずじまいを責めるような 3℃の雨
ひとこと:湯原昌幸さんは1947年3月5日生まれです。
今日が70才の誕生日。自身のモットーは体力温存
とかで、その通りコンスタントに新曲を発売し、
ラジオ、TV、ステージ、キャンペーンとますます
八面六臂の活動ぶり。このブログでは「その先の人生」
「港ブルームーン」を書き下ろしてきました。
今回の書き下ろ詞のイメージはブルース・ロックです。
雨が冷たい、と思う温度は何度くらいだろうと思って
調べたら、実際にからだで感じる気温(体感温度)に
よって違うとあった。でもまぁ3℃なら冷たいもの。
愛した女を裏切り、棄てた男に降りかかる雨は
尋常でなく冷たいだろう…あれやこれやと別れの
いきさつを思い返してももう元には戻れない…
すべては自分がしでかした恋のあやまちなのだから