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「おりく」 石川さゆり(哀悼・山田五十鈴:しぐれ茶屋おりく より)

2012年08月07日 | 亡くなった俳優を偲んで
石川さゆり3

女はいくつに なろうとも
胸に焔(ひ)を抱き 生きるが宿命(さだめ)
 しぐれ ひと雨 暇(いとま)の隙に
 おりく 名を呼ぶ 声追えば
 葦のたわみと 知るばかり

身も世も投げ出し 添えるなら
花も市井(しせい)の 情けにひらく
 しぐれ わびしや 眠れぬままに
 意地につまずく はがゆさを 
 泣いて枕に 立てる爪

口には出せない 去(こ)し方は
とうに隅田川(すみだ)に 流して捨てて
 しぐれ 茶屋店 気丈に守り
 一期一会に 明け暮れど
 終(つい)の棲み家は 此処なり と


ひとこと:2012年7月9日、95歳で亡くなった山田五十鈴さん。
山田五十鈴
昭和期を代表する日本の大女優の一人。女優として初めての文化勲章を受章の
なにしろ偉大な女優だが、映画でのベルさんの印象は「祇園の姉妹」だが
TVの鬼平犯科帳 第2シリーズ 第2話「むかしの女」はとても良かった。
舞台では「香華」と「たぬき」そして今回、詞のモチーフにした「しぐれ茶屋おりく」が印象に残っている。
川口
川口松太郎原作の「しぐれ~」はしぐれ蛤のことを言うのだが
この詞は雨のしぐれにも掛け合わせて、波乱に満ちた女将おりくの心情を書いた。
隅田川沿いの葦の湿原の中に建つ「しぐれ茶屋」。
しぐれ蛤
蛤の茶漬けを求めて、政治家・実業家・芸人らが通ったという実在のモデルの女将おりく。
想定した歌手は石川さゆりサンだが、この芝居を彼女が演じてもいいのではないか、と思ったからだ。
さゆりサンにはこれで3篇め。女優・浪花千栄子さんとの思い出をからめた「竹生島」
好きな映画シリーズの「夜の河」と女性の深淵に迫る詞ばかり。ぜひ見ていただきたい。
歌の表現力では当代ピカイチの彼女だけに、書くほうもなまじのテーマなんかで負けられぬ。

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