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「浜の縁(えにし)唄」 走裕介

2012年08月06日 | 演歌男性歌手
走裕介2

よくも厭きずに 船乗る俺に
数え三年 女で来たな
 酒が取り持つ 独り身どうし
 転がりこんでの しおさい荘は
 住めば都の 八畳間

嘘のつけない 気質のお前
捨てた男は 大馬鹿野郎
 なまじ半端な 情けに染まりゃ
 ほころぶだけだろ 抱き寝のあとは
 これも縁(えん)だよ 浜稼業

仲がいいね と 野暮云う女将
それはいいから ぬる燗 出せよ
 俺は海しか 行くとこないし
 加工場づとめで いいのか お前
 人が聞いたら 縁(えん)と云え

加工場

ひとこと:御大・船村徹先生のお弟子さんから歌手デビューして3年の走裕介。
まだまだ知名度は低い。基本的には線が細いのと、楽曲が地味すぎないか。
船村演歌には珍しく、男性でず~と女歌の作品が多いので
よほどインパクトのある楽曲でないと浮上はむつかしい。
そんなイメージから、この詞は今までとは違った真逆の男歌を書いた。
男は無骨な漁業の船乗り、女は過去ありで魚の加工場で働く。
何処にでもありそうな浜の男女の縁を男の側から書いた。
船村先生は話し言葉をメロディーに乗せるのが抜群にうまく
それでいて起伏のあるメロディーを紡ぎ出す大作曲家。なまじな曲はつかない。
走サンも骨太な歌唱がほしい。
なお前回は「北愁歌」をUPしている。こちらの方が詞はやわらかい。 

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