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「蝉と紅葉の物語」 青山ひかる ★9月の特集《秋の気配・秋の色づき 秋にちなんだ+α な書き下ろ詞》

2018年09月20日 | 9月書き下ろ詞 特集《秋を感じ、秋にちなんだ書き下ろ詞》
一日一回、初秋・9月の空を見上げ、心身の安らぎを得ましょう。
今月は《秋の気配・秋の色づき 秋にちなんだプラスα な書き下ろ詞》 の特集。ますます快調です!
女歌
今日のインスピレーション ―秋― は 『蝉 紅葉(もみじ)
●想定した歌手は 青山ひかるさん。
このブログでの書き下ろ詞も13作めになります!
ひかる1 ひかる2

蝉と紅葉の物語
せみ1
ぬけ殻だけ残して
飛んでった あんたは どこへやら
夏の終りに まだ鳴く蝉の
音色聞いても あんたじゃなさそう
 あぁ そんな予感がしてた
 葦簀(よしず)のすき間から 
 うつむいて帰る あんたを見て
 今年の秋は 私もてあますことになると。
抜け殻

改札口 遠目に
見ていたら あんたは 北口へ
そっちあたりは 飲み屋もないし
血の気引くほど そうか、と気付いた
 あぁ よりをもどしてたんだ
 今夜は飯(めし)はいい
 そう言った晩は 酒だけ呑み
 寝てろよ先にと 私抱くこともしなくなった。

もみじ
紅葉(もみじ)は紅くなれず
秋風が背中を さか撫でる
手もちぶさたに 畳のへりを
じゃれ猫みたく ひっかいて 泣きべそ
 あぁ 夏から秋の 変わりめ
 化粧もおっくうで
 壁ぎわにもたれ おんなじこと
 くりかえしてる 私バカすぎて嫌いになる。


ひとこと:月いちで書き下ろ詞を続けている青山ひかるサン。
演歌から歌謡曲、はたまたJ-POPふうまで、テーマやモチーフを
いくつかストックしているほどです。
 蝉を男に、紅葉を女にたとえ、信じきって愛してた男を失った女性の
 夏の終りから秋の始めまでの季節のはざまの、うつろになってしまった
 心象を書いています。
 恋愛に限らず、そんな想いになる時ってありますよねぇ~。
                     (画像をお借りしました)
石1
●書き下ろ詞からの連想&こじつけグルメ 
◎蝉しぐれ・青柚子(彩雲堂:島根県松江市) 
◎秋襲(あきがさね)(京都西陣:鶴屋吉信)
20の3 20の2
  

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