


●今日のインスピレーション ―秋― は 『月の光』
●想定した歌手は キム・ヨンジャ さん。
このブログでの彼女を想定しての書き下ろ詞、
書きも書いたり8度目の登場です!






月光雨

汗ばむ躰の ほとぼりを
さましにおいでと 誘う夜
南の窓から 音もなく
さらさら黄金(こがね)の 月光雨
くちづけ 残り香 指のあと
なんにも羽織らず まとわずに
躰を横たえ ベランダで
秘密の儀式に 身をまかす
今ではあなた あなたしか
云うこときかない 肌になり
ときどき刹那の 夢におぼれる

このときこの場を のがしたら
こころが澱んで 眠れない
頭のさきから 足のさき
沁み入る黄金(こがね)の 月光雨
あなたが寝返り うつたびに
わたしの躰が きしみだす
二の腕噛んだり 手を添えて
嫌がるあなたを そそのかす
欲しがる女 女だと
不敵に 大胆 変えといて
素知らぬふりする あなた罪人(つみびと)
ひとこと:歌がうまいがゆえに、その歌唱に唄い過ぎるきらいがあったが
最近は抑えるところ、引くところを際立たせ、聴き手側もいくらか楽になった。いずれにしても情熱家ということかも。
そんな彼女しか唄えないテーマ!
詞のイメージはニコール・キッドマンの映画「EYES WIDE SHUT」
●書き下ろ詞からの連想&こじつけグルメ ◎月光/大吟醸日本酒
