銅版画制作の日々

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さらば、ベルリン★クルーニーとソダーバーグが40年代の再現に挑む!

2007-10-14 | 映画:シネコン

 The Good German

 

「オーシャンズ」シリーズのコンビーーソダーバーグとクルーニーが再びタッグを組んだ作品は、1945年のドイツ・ベルリンが舞台だ。

9月24日、東宝シネマ二条にて鑑賞。「オーシャンズ」とはまったく違った作風での新たな冒険を試みるこのコンビ、きらびやかさはまったくなく・・・・。クラッシックな趣きだ。モノクロの映像での「さらば、ベルリン」にちょっと期待を胸に行ったけど・・・・・。

しかし何か物足りなさを感じるのは何故だろうか?確かに昔の名画を意識して、色々工夫をしているらしいが。レンズもわざわざ、古いものを引っ張り出しての撮影だそうだ。

 

 

そして通常、ハリウッド映画では何台ものカメラで撮影するのを、今回は1台だけという。撮影方法については、良く分からないが、何でも切り返し撮影や、クローズアップの手法を使っている。またカット割りも時に長回しを使い、極端なフラッシュバックなどを使わず。場面展開も今では使われていないワイプという手法を使って。これが往年の名画のような重厚な印象が強い作品になっているらしい。なるほど最近の映画はかなり凝った撮影方法だから、そんな映像を観慣れている者にはいささか物足りなさを感じるのかもしれない。

 

台詞も少ないのも特徴で、できるだけ映像で、映画を見させるようになっているそうだ。台詞の少ない映画で、思い出すのは最近鑑賞したアキ・カウリスマキの「マッチ工場の少女」だが、何故かあの映画は台詞がなくても、映像だけで伝わるものがあった。それに比べると、ちょっと分かりにくいようにも思える。多分お話が複雑だからかもしれない。そのことも考えて、人物の視点をずらしていく方法をとったようだが・・・。

 

ソダーバーグとクルーニーの新たな試みは成功だったのかと考えると・・・・。ちょっと?かな。でもまったく未知への挑戦がダメだとは言えないし。それなりにさまざまな工夫がされていることには、を送りたい。

 

さてお話は・・・・・時は1945年のドイツ、ベルリン。取材のために再び訪れたアメリカ人記者ジェイク(ジョージ・クルーニ)はかっての恋人に思いをはせる。彼の運転手を務める駐留米兵のタリー(トビー・マグワイア)は誠実そうな男だったが、それは見せかけ。裏側では金儲けに奔走する根腐れた男だった。そしてそのタリーの情婦、レーナ(ケイト・ブランシェット)こそ、ジェイクがかって愛した女だった。かっての恋人との思いがけない再会やがて死体となって見つかるタリー、その真相を追いかけるジェイク、謎に包まれたレーナの過去迫害、密告、裏取引き・・・・・ナチス時代の傷跡も生々しい、廃墟と化したベルリンでそれぞれの抱える謎が歴史の転換点というべき巨大な陰謀と絡みあっていく

原作はジョセフ・キャノンの三作目となる同名小説「The Good German」、MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞最優秀新人賞を受賞。

 

 ベルリンからで去るレーナ、見送るジェイク。

 

確かに「哀愁」という映画の一場面のようなシーンかも・・・・・しれませんね

 

ジョージ・クルーニはソダーバーグとともに、プロダクションカンパニーを立ち上げている。今回のこの作品はそのセクションエイトの作品だそうだ。この原作の映画化権をオークションで取得したもので、脚本をポール・アナタジオに何度も書き直してもらいながら、詳細にアイデアを練り、最終的な脚本が出来上がった段階で、ソダーバーグとともに、ワーナー・ブラザーズに企画を持ち込んだ。モノクロでの撮影と提案すると、彼らはショックを受けたと話す。モノクロでというと、多分ワーナーに限らず他のスタジオでも同じだろうと。でも僕らはこの映画を比較的低予算で作るつもりだった。過去にもワーナーで作品を作り、成功させてきたから、承諾してくれたと・・・・。

そんなクルーニ&ソダーバーグの思いが盛り込まれた作品、さて鑑賞された皆さんはどんな感想をお持ちだろうか?

 

タリー(トビー・マグワイア)

 

スパイダーマンで主役ピーター・パーカーを演じたトビー、まったくイメージの違う役に、挑戦

 

 

スティーブン・ソダーバーグ監督、クルーニとともに40年代の再現に挑戦

 

 さらば、ベルリン 公式サイト

 

 

 

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