懐かしいホラー漫画の実写です!
確かこの漫画が連載されたのは、私が小学校6年くらいだったと思います。当時代表的だった雑誌「少女フレンド」でした。恐怖漫画がブレイクしていたことを薄ら記憶しています。その頃もうひとり、古賀新一という方も同じように楳図かずお路線で恐怖漫画を描いていました。今思うと、この恐怖漫画が好きだったんだな!なんて。
ご無沙汰していたホラー漫画「赤ん坊少女」が実写化され、上映となったことを知り、早速京都みなみ会館へ観に行ってきました。一週間限定ということだったので、「ホットファズ」と併せて、これを観ました。
さて雑誌では全10回にわたって続くお話です。ですが、上映時間も限られているので、漫画よりも省略されている部分も多いと思います。
さてお話は・・・・。
昭和35年。孤児院で育った15歳の少女・葉子(水沢奈子)は、戦争で生き別れになった父・南条敬三(野口五郎)にようやく見つけ出され、南条家の屋敷へと引き取られることになる。そこには妻の夕子(浅野温子)、お手伝いの紀伊スエ(生田悦子)が一緒に住んでいたが、敬三以外に葉子を歓迎するものはいないようだった。
不慣れな屋敷で落ち着かない葉子は、やがて不気味な赤ん坊の泣き声を耳にする。そして何者かに見張られている感覚を持つのだった。それはタマミという、もう一人の南条家の娘だったのだ。醜い容姿、赤んぼのまま成長できないという…。
楳図かずおの漫画を原作としたホラー。15年ぶりに生き別れた両親と再会し、一緒に住み始めた屋敷で恐怖に襲われる少女と、哀しき赤ん坊タマミを描く。
ホラーであると共に、切ない話であったようだが、どちらかと言えば、タマミの残虐性の方が印象的に優った作品になっている。15歳であるはずだが、成長できず、その姿も醜いままの少女タマミ。何と!タマミが跳ぶ、走る、そして殺す、というシーン。作り物だからか?ちょっとお粗末な感じもしてならない。漫画を実写に変えるのは少し無理があるかもしれない。そのタマミに追いかけられる葉子は彼女の鋭い右手で肩を捕えられ、噛まれるのである。(何故か右手だけが発達しているのだ)
タマミという少女の生い立ちや、哀しさを描いた作品となるはずのものであったのだろうが、タマミの生い立ちやこれまでの生き方があまり深く描かれていなくて、単なる残虐な赤ん坊というイメージ。これは時間の制限もあって省略って感じですね。
愛読書は「眠り姫」? 王子様の登場を期待しているようなメルヘンチックな一面を持ち、時には口紅を塗り、しかし残虐な面を見せるタマミ。その姿だが、に自分の顔を写しながら、を塗るのだが、自分の醜さに嫌気がさすのか?鏡を割る行為もなんか不気味で、性格の悪さを現しているようだ。
美しい葉子に嫉妬するタマミの執念が彼女の暴力性を掻き立てるようだ
葉子を連れてこの屋敷に来た施設の職員吉村(堀部圭亮)は「何かあったら施設に連絡するように」と言い残して帰るが、不安がつのる葉子が連絡するも消息不明とのこと。一体どうしたのか・・・・。
母親夕子は葉子に無関心の様子、いつもぬいぐるみの赤ん坊を抱いて、“かごめ、かごめかごの中の鳥は~♪”と歌を唄っている。その何とも言えない夕子の姿も不気味である。
唯一父敬三が優しく接してくれる。葉子のために部屋、服、靴なども新しいものを用意してくれた。
そんな葉子にタマミは嫉妬と憎悪を持ち、襲撃してくるその姿が身の気がよだつ。人間とは思えない凄い動き、いつ何処から現れるのか分からない。
救いの主、高也(斎藤工 )が現れる。彼は吉村の弟で、吉村の消息を追ってこの屋敷へやって来た。
高也とともに、吉村を探す葉子だが、屋敷の森で見つけたのは、飼い犬の無残な死体さてこれが南条家を襲う血みどろの惨劇の始まりだった父は何処に?スエの姿も見えなくなった
ということで後半は血みどろの闘いが始まります。
「赤ん坊少女」キャスト全員と楳図かずおがグワッシュ
漫画:赤ん坊少女(のろいの館) 漫画「赤ん坊少女」の情報満載です。
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mezzotintさんもこういうの観るんだ。
楳図かずおの漫画はスキなんですけど
映像化するとがっかりすること多くて。
タマミちゃんの出来のしょぼさに一気に萎えた感じ。笑
雰囲気はよくでてたと思ったんだけどね。
キャストはよかったです。