銅版画制作の日々

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そして父になる(2013)

2013-10-12 | 映画:シネコン

 6年間育てた息子は、他人の子でした

MOVIX京都にて鑑賞。観てからしばらく時間が経ってしまいました。

大好きな是枝監督作品。今回も家族の物語。福山雅治と監督が組んでというのは初めてですね。そういや福山君も44歳。人の親になってもおかしくないんだよね。でもちょっと違和感感じちゃったな。何だろう。若く見えるのかしら。結婚して子供がいる役っていうのは何かとても不思議なような。それが違和感なのかしら・・・?

いやその違和感が今回の役にマッチしていると言えばそうなのかもしれない。前半は子供への愛情深さは感じられない。どちらかと言えば、企業戦士でインテリー。その上中流以上の家族という感じで何かしら冷たさを感じる。子供はそんな父親に従順な良い子なんだね。
なかなか父に本気で甘えられないというところが可愛そうな気もする。そんな野々宮慶多を演じた二宮慶多君も芸達者だなと・・・・。

尾野真千子はさすが上手いよね。インテリー妻の苦しさや子供への深い愛情をとても自然体で演じていた。

何よりも凄かったのはリリー・フランキー。この人の演技はその中でもピカイチだった。ほんまに子供と同じ目線で楽しく遊び、子供と同化しているのだ!福山君演じるインテリー家庭父とはまったく違う下町のおとうちゃんを憎らしいほど味わい深く演じているのである。妻役真木ようこもそのおとうちゃんにかみ合うくらい良い味を出していたなあ。
福山君が悪いわけではない。あまりにも周りを固める俳優陣が凄すぎるのだ!!ちょいとそのあたりで福山君弱いかも。

 

出番はすくなかったけど、樹木希林、夏八木勲の存在も作品にスパイスを付け加え作品を盛り上げているし、、、、、。

とにかく安心して見られる作品とでも言おうか。あまりにも完璧すぎるくらいの出来上がりなのではないだろうか。

あらすじ(allCinemaより)

 これまで順調に勝ち組人生を歩んできた大手建設会社のエリート社員、野々宮良多。妻みどりと6歳になる息子・慶多との3人で何不自由ない生活を送っていた。しかしこの頃、慶多の優しい性格に漠然とした違和感を覚え、不満を感じ始める。そんなある日、病院から連絡があり、その慶多が赤ん坊の時に取り違えられた他人の子だと告げられる。相手は群馬で小さな電器店を営む貧乏でがさつな夫婦、斎木雄大とゆかりの息子、琉晴。両夫婦は戸惑いつつも顔を合わせ、今後について話し合うことに。病院側の説明では、過去の取り違え事件では必ず血のつながりを優先していたという。みどりや斎木夫婦はためらいを見せるも、早ければ早いほうがいいという良多の意見により、両家族はお互いの息子を交換する方向で動き出すのだが…。

血のつながりが大事なのか?それとも一緒に時を過ごしてきたほうが大事なのか?それは映画を見ている私たちにも手に取るように理解出来る。途中で交換してはたして上手くいくのか?何が大事なのか?色々観る側の観客に問いかけてくる。

王道的にも見える作品ではあるが、ともに2人の小さな役者さんの演技で私たちに問いかけるものを感じさせてくれます。

 

メディア 映画
上映時間 120分
製作国 日本
公開情報 劇場公開(ギャガ)
初公開年月 2013/09/28
ジャンル ドラマ
映倫 G

解説(allCinemaより)

「歩いても 歩いても」「空気人形」の是枝裕和監督が、「容疑者Xの献身」の福山雅治を主演に迎えて贈る感動の家族ドラマ。ある日突然、6年間育てた息子が病院で取り違えられた他人の子どもだったと知らされた対照的な2組の夫婦が、過酷な決断を迫られ、それぞれに葛藤を繰り返す中で本当に大切なものを学んでいく姿を丁寧な筆致で描き出す。共演は尾野真千子、真木よう子、リリー・フランキー。カンヌ国際映画祭でみごと審査委員賞を受賞、大きな話題となる。

オフィシャル・サイト
http://soshitechichininaru.gaga.ne.jp/
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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