銅版画制作の日々

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エクスぺリメント(2010)◆THE EXPERIMENT

2010-12-08 | 映画:シネコン

 Tジョイ京都にて鑑賞。

わずか6日で中止になった
実在の“心理実験”     エクスぺリメントとは実験という意味です。

2001年にes「エス」というタイトルでドイツが制作した映画があります。今回それをハリウッドでリメイクしたのが本作です。オリジナル版はDVDにて鑑賞済みです。本作、オリジナル版を意外に忠実に再現されているかな?
でも怖さにおいては、オリジナル版の方が勝るかもしれません。

人間が置かれる状況でこんなに人格が豹変するものか!やはり今回もその事を大変痛感しました。こうなるとゲーム感覚ですみませんからね。
看守役に選ばれたバリス(フォレスト・ウィッテカー)、その性格は温厚で優しい人柄でした。でも時間が経つにしたがってだんだん冷酷で非情な人間にと変化していきます。暴力を使わなければ何をしても構わないとギリギリの状態で囚人たちを追いこむことを始めます。

でもオリジナル版の看守役を演じたドイツの俳優さんの方がもっと際立っていましたね。リメイク版のバリスはちょっと抑え気味?そこまで非情さは感じられないかも。

 
オリジナル版ではこの人が看守のリーダー、かなりキテましたよ。ウィッテカ―より凄かった。


皆お金が欲しいから、この実験に参加したんだけれど、、、、。

人間の本質にはこういう独裁的な心理って誰にもあるんじゃないだろうか?なんて頭の中をよぎりましたね。OKならやってしまうでしょう。
またこんな実験を考えたお偉いさん、なんて凄いのでしょうか。何を考えてこんな実験を企画したのか?


最初は穏やかな状態でしたが、何と2日目から徐々に、、、、。

 
囚人77番、トラヴィス、本作の主人公です。あのエイドリアン・ブロディが正義感溢れる役を演じています。

理不尽な看守たちに物申しますが、反抗的なトラヴィスは目をつけられることに。。。。

 ベンジ― イ―サン・コーン

ベンジー、彼は糖尿病でしたが、この実験の面接の際、そのことを隠していました。インシュリンの持ち込みが出来ず、ある日低血糖を引き起こしてしまいます。

そんな彼の状態を見逃すことが出来ないトラヴィスは何とかインシュリンを手に入れようとします。その事がまたパリスたちの怒りに触れることに、、、、。


トラヴィスは丸刈りにされてしまう。


殴らずに恐怖を与えればいいのだ!とパリス。日に日にエスカレートしていく看守役たち、人が変わっていきます。

パリス、チェイスたちはトラヴィスに看守の命令を聞くようにと色々な拷問を行う。尿をかけたり、便器に顔をつけたり、、、、。


屈辱を浴びせられる日々が続く。

ニックスにはクリフトン・コリンズ・jr


ニックスは反感をかうような真似をやめるように、トラヴィスに忠告するも、、、、。トラヴィスの看守役たちへの怒りは収まらない。

 


チェイス役にはカム・ジガンデイ

この男がまた嫌な奴でした。ゲ○ではないのでしょうが、ひ弱な囚人役の男性にse○を強要する。まさに権力を傘にという感じですね。

断片的に内容を紹介して来ましたが、以下大まかなあらすじは下記のとおりです。

あらすじ(キネマ旬報さんより拝借)

失業したばかりのトラヴィス(エイドリアン・ブロディ)は、参加した反戦デモで出会ったベイ(マギー・グレイス)に恋をする。トラヴィスに惹かれたベイはインド旅行に誘うが、トラヴィスは旅費に困る。そんな折トラヴィスは、14日間の実験に参加して日給1000ドルという高報酬の求人広告を見つける。説明会では、『安全だが、人権を侵害する可能性がある』という。トラヴィスは選考を受け、24人の男ばかりの被験者の1人に選ばれる。他の合格者は、人当たりの良いバリス(フォレスト・ウィテカー)、気弱で冴えないグラフィック・ノベルライターのベンジー(イーサン・コーン)、女好きのチェイス(キャム・ギガンデット)、元受刑者という過去を隠しているニックス(クリフトン・コリンズ・Jr)など。24人の被験者は看守役と囚人役に分けられ、刑務所跡で終日それぞれの役割で振る舞う。監視カメラが彼らの行動を観察し、暴力行為があれば赤ランプが点灯する。ランプが点灯すると実験は中止され、報酬は支払われないという。トラヴィスは囚人役、バリスは看守役に選ばれる。実験初日、囚人たちのバスケットボールが看守に当たったことから、両グループに緊張が走る。2日目、規則にのっとり食事を残さないよう強要されたトラヴィスが、囚人たちを扇動して騒ぎを起こす。それが看守側の逆鱗に触れ、バリスのリーダーシップのもと、体罰が暴力すれすれのレベルに引き上げられる。バリスは人が変わったように、トラヴィスの頭を剃るなど屈辱的な罰を考え、行っていく。トラヴィスは看守側の攻撃に屈せず、理性を保とうとこらえる。対立はエスカレートしていくが、赤ランプは点灯しない。やがて、誰も予想しなかった悲惨な事件が起こる。
看守役の被経験者たちは、ついに囚人役のトラヴィスたちをバラけさすことが最大の方法と考え、皆をそれぞれの場所に拘束する。
その方法が絶対だと思ったパリスだったが、実はそのことが逆の結果へと繋がって行こうとしていた。

 
トラヴィスが恋したベイ マギー・グレイス


以下ネタばれが含みますので、観たい方は反転して下さい。

オリジナル版ではラストはそんなに詳しく結末に触れていませんでした。このラストは悲しいことに、死者が出てしまいます。我慢の限界に達したトラヴィスたちは拘束を上手く逃れて反撃します。その際あの糖尿病を患っているベンジーが殴られ、残念な事に死亡してしまいます。トラヴィスは彼の死を悔みます。暴動を起こした囚人たちに、ようやく赤いランプが点滅。一体今まで点滅しなかったのはどうしてなのか?
何故か生き残った彼らには約束通りの報酬が支払われますが。(結果的には中止なのに何で?)パリスがその小切手をバスの中で眺めていました。トラヴィスの顔色を見ながら、、、。その後、トラヴィスはどうしたか?

そう彼は彼女と約束したインドの地に立っていました。ベイと再会します。ここで映画は終了です。

解説(allcinemaより拝借)

 1971年にアメリカのスタンフォード大学で行われたある危険な心理実験によって引き起こされた事件を基に映画化された2001年のドイツ映画「es [エス]」を、TV「プリズン・ブレイク」のポール・T・シュアリング監督でハリウッド・リメイクした心理スリラー。主演は「戦場のピアニスト」「プレデターズ」のエイドリアン・ブロディ、共演に「ラストキング・オブ・スコットランド」のフォレスト・ウィッテカー。

メディア 映画
上映時間 97分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(日活)
初公開年月 2010/12/04
ジャンル サスペンス
映倫 R15+

 

  

オフィシャル・サイト
http://www.experimentmovie.com/

 

 

Comments (6)
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