銅版画制作の日々

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韓国映画第二弾☆『弓』:キム・キドク監督作品

2006-11-15 | 映画:ミニシアター


韓国映画第二弾『弓』を鑑賞した。監督は韓国映画界ではかなり有名なキム・キドク韓国映画はほとんど観ない私にとっては、この監督の存在すら知らなかったそうそう「うつせみ」は聞いた事がある。

不思議な映画だった舞台は海の上に浮かぶ大きな船と小さな船だけ・・・・。その船には老人と少女が二人だけで暮らしているのだ。老人は60歳。何処からかつれてきた少女を10年間育ててきた。もうすぐ17歳になる。17歳になったら、何と老人と少女は結婚するのだ本当に三ヶ月後、老人のが叶うのである。そのために、婚礼衣装や道具を揃えて、その日を心待ちにしている。

老人は釣り客をボートで運び、船を海釣りの客に開放している。その客たちは美しく成長した少女に手を出そうとする者も・・・。そんな時老人はすかさず弓を構えて、矢を放つ威嚇して少女を守るのだそんな老人は弓占いもする。客から頼まれる。海の上に吊るされたブランコを漕ぐ少女をかすめて、船体に描かれた観音像に矢を射る老人。初めて見た客は危険な占いだと驚くでも少女は老人を信頼している微笑みを浮かべ、命を預ける矢の刺さった位置で未来を読む。

老人は弓を使って、少女のために美しいを奏でる。そのは少女の子守唄・・・・。聴きながら眠りに落ちる少女、その安らかな寝顔を見つめ手を握って老人も眠りにつくのだ。一日、一日と結婚の日が近づく事に喜びをかみしめながら

そんな穏やかな世界に、ある日突然嵐が吹き始める釣り客の中に大学生の青年に少女は一目ぼれ青年も天使のような無垢さと誘い込むような微笑の少女にたちまち心奪われる彼は少女にをプレゼントその二人に、老人は嫉妬そのを壊してしまう少女はその事ではじけてしまう初めて嫌悪と反発を覚える。青年はまたやって来た。少女を外の世界に戻すために・・・・。命がけの占いで、少女の行き先を決めるように老人に託す。結果は

ラストは老人の少女への想いが切なく余すことなく出ています幻想的なシーンも結末はぜひ映画館でご覧下さい

俗世間から離れた不思議な海の上で暮す老人と少女二人の微妙な関係何か面白い長い時を過ごしているのに、性的行為も老人はしないのは純粋な気持ちだったのか・・・・。親子関係でもなければ、孫と祖父関係でもないし・・・・。人間愛なのかなひとときでしたが、知らない世界に入っていた気がする。


少女のために、二胡を奏でる老人(チョン・ソンファン)


矢を放つ少女(ハン・ヨルム)


弓占いの結果を耳元で伝えます。

最後まで老人と少女のセリフはなかった。
表情と行動のみの演技でも気持ちが伝わった

 

   キム・キドク監督最新作「弓」公式サイト

 

 

Comments (6)
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