同じようで…

先日から我が家の周りに花を咲かせるタンポポ。

花が咲き終わると、一旦その茎を寝かせます。
何日かすると（？）また立ち上がってきて穂になり、
やがて風に吹かれて飛んでいくのです。
そうしてどんどんと増えていく繁殖力が強いタンポポですから、
私としては、花が咲き終わると穂になるまでに、その花を取っています。

以前、アメリカの友人が言っておられたのですが、
アメリカでは、タンポポとスミレは好まれていないとのこと。
どちらも繁殖力がとても強くて、
芝生にしているお庭を傷めてしまうからということでした。

スミレも繁殖力が強いということを、その時初めて意識したのでした。
それはきっと、私にとってのスミレは可愛い花というイメージがあって、
たとえ繁殖してもいいわと思っていたからです。
タンポポが繁殖している光景を見たことはありましたが、
スミレが群生している光景は見たことがなかったからです。

でも最近、我が家の周りにスミレが群生し始めています。
我が家の西側の森が伐採されて、日当たりが良くなったからかもしれません。
『なるほど、これだったのね。』と思えるスミレの群生光景です。
それでも我が家には芝生のお庭があるわけではないので、
今のところ、特に困ることもなく、そのままにしています。

１５年ほど前だったかと思うのですが、
我が家のお庭にスミレが咲くことを期待して、
お散歩コースで見かけるいろいろな種類のスミレを持ち帰り、
植えたことがありました。
色や花の形が違う何種類ものスミレをズラリと植えたのですが、
一種類も根付いたものはなくて、やはり我が家では咲かないんだわ…と
思ったことがありました。

我が家のまわりに最近咲き始めているスミレは、
もしすると外来種…？　
あるいはスミレの中でも特に繁殖力が強いタイプなのかもしれません。

考えてみますと、同じ繁殖力を持つタンポポとスミレですが、
タンポポは、我が家の周りで咲くとかわいそうな運命です。

タンポポさん、どうか我が家の周りでは咲かないで…ね。


　スミレの群生です。