爪切りをしながら…

今日、爪切りをしながら思ったのは、
昔と比べると、ずいぶん便利になったということです。

私が子供の頃は、父親に、小さなハサミで切ってもらっていました。
祖父が医者だったこともあるからでしょうか、ハサミやピンセットなど、
医療で使っていたのではないかしらと思ういろいろな物がありました。
当時の個人の家庭では、珍しかったかもしれません。
ハサミは、掌に入るほどの小さなものでした。

小学生になる頃には、自分で切ることができるよう、練習をした記憶があります。
ただ、右利きの私ですから、ハサミを左手で使えるようになるには、
さらに練習が必要でした。

やがて、テコ型の爪切りが出てきましたので、
右きき左きき関係なく使えて「便利」を実感することができました。

今日、テコ型の爪切りを使いながら、昔、父が言っていた言葉を思い出しました。
「右でも左でも使えるようになっておくと、いろいろと便利だよ。」

その頃、父がどう思いながら言った言葉だったかはわかりませんが、
当時の私は、父の言葉を聞きながら、
障害を持った人が、いろいろなことを器用にしておられるのを思い、
当たり前にあると思うから、使いやすい右手を使っているけれど、
もしも、ケガでもした時には、左手ではできないことばかり…と思ったものです。

その後も、父のその言葉を、時々思い出すことがありますが、
そんな時には、左手で洗い物をしてみたり、窓ふきをしてみたり…、その程度かしら。

でも、時々とはいえ、そんなことを意識することは、良いことかもしれない…と
今、思っています。


　お散歩コースのシャクナゲが、きれいに咲きました。