元気だったの？

「あっ…、にゃん子だ。」

南側のデッキを見ていた主人が言いました。
「えっ、どこに…？」

私達は、年が明けてから２ヶ月を留守にしていましたので、にゃん子に会うのは久しぶりです。
その間にも、私達は「にゃん子は元気にしているかしら？」という会話を何度もしていました。
にゃん子も、私達がいないことを知らずに、毎日、我が家に来ていたかもしれません。

野良猫ですから、今までも、強くたくましく生きてきたと思います。
私達がにゃん子に出会ってからでも、それを証明してくれる行動を見てきました。

にゃん子は触れられることを好みませんが、ガラス越しに私達を見ているので、
話しかけてやると嬉しそうです。
ちょっとシャイなのか、カメラを向けると少し横を向きます。
そんな所が、私には可愛いと思えるのです。

にゃん子が我が家に来るようになって、丸６年になります。
その頃は、見るからに野良猫…と言う感じでした。
顔の表情がきついのです。いつも追われる生活をしていたのでしょう。
我が家の敷地の外側にある木立の下に座って、いつもこちらを見ていました。

２ヶ月ほど経ったある日の夕方、我が家の換気扇の下に座っているではありませんか。
夕食の準備をしていましたので、換気扇からの匂いに惹かれるようにきたのでしょう。
それからは、いつもその場所に座るようになりましたが、私が近づくと逃げるのです。

そのうち、私達が『にゃん子』『にゃん子』と呼びますので、返事をするようになりました。
いまだに触れさせてはくれませんが、顔つきは可愛くなりましたし、
私達とは、付かず離れずの、よい距離でお付き合いができています。

久しぶりの今日は、背中の毛が傷んでいるのが気になりました。
体調があまり良くないのかもしれません。
この冬の寒さが、高齢になるつつあるにゃん子には、堪えたのかもしれません。
これからの数日間は暖かい日が続くようです。

にゃん子、この間に少しでも良くなるといいわね。