来月の演奏ミーティングで一緒に演奏することになっているタイソンと、まだ曲決めのことでごちゃごちゃ話し合っていた時、
彼が突然、「あのさ、これからアルベルトと一緒にちょっくらピアノ見に行ってくるんだ~」と言い出しました。
「ペルー人のコンサートピアニストが最近亡くなって、一緒に住んでた姪がいるんだけど、マンハッタンのアパートは維持費が大変で引っ越すことになってね、けれども持ち主のいなくなったピアノまで移動することはできないからってんで、売りに出されたんだよ」
「それはそれは大切に使われてたピアノでさ、ボク、こないだ試し弾きしてきたんだけど、こっちのどんな要求にも即座に応えてくれる、歌えるピアノだったよ。ありゃいいよ。ニューヨークのアパートなんかに住んでなかったら絶対ボクが買ってた!」
「鍵盤はね、深過ぎず浅過ぎず、試しにスカルラッティのニ短調のソナタと、ベートーヴェンのピアノコンチェルト4番を弾いてみたんだけどね(ヴァイオリン弾きがそんなん弾けんといてよぉ~)、スカルラッティのあのしつっこい連打もばっちり、ベートーヴェンの重厚な和音の響きもばっちり、いいよ~!」
「サイズは7フィート。舞台用の練習にもちゃんと通用すると思うよ」
「あ~ボクも、こうなったらニュージャージーに引っ越して、このピアノ買うこと真剣に考えよっかな~。だってさあ、あんないいコンディションで3500ドルだよ?!今時アップライトの中古でもそんなんじゃ買えないっつうの……ブツブツブツブツ……」
タァ~イソォ~ンッ!!それ以上もう言うなぁ~!!
わたしの頭の中はそのピアノのことでパンパンにふくれあがってしまいました。
タイソンが携帯で撮って送ってくれたピアノの写真です。
LaPianaというのがこのピアノを作った会社なんだそうです。
聞いたことの無い名前だったので、ネットで調べてみましたが、それでも出てきません。
カルロス氏が手放したくなかったほどの逸品だったからか、それとも他の事情があったのか、
とにかくこうなったら、自分自身でアパートに出向き、弾かせてもらうしかない!と思えてきました。
ご縁があったらいいなあ。
来週の月曜の夜に、うちで初めての合わせです。この部屋に彼のヴァイオリンがどんなふうに響くのか、今から楽しみで楽しみで。
Kの事故をやった朝に入ってきたこのニュース。バタバタしながらのメールのやり取りやったし、しかもタイソンの返事がチャット並みに速い(英語なので大変でした)ので、それだけでもう脳みそがクタクタになってしまって……でも、落ち着いてからよく考えてみたら、こんなすてきなご縁を逃すのはアホだと思い立ち……。
ちょっと出だしが遅れているので、もしかしたらもう行き先が決まっているかもしれないけれど、とにかくしっかり望みをもって!ですよね。
せめて弾きに行かせてもらえたらなあ……。
弾きに行かせてもらえるとこまで進むかどうか、息をつめて待つ身であります。タイソンは今ボストンに行っちゃってるし……。でも、月曜にはここで合わせするんやけどね。彼のために、うちのピアノ、調律してもらうのよぉ~。まったく、人を緊張させる若者だことよ。って……勝手にわたしがはりきってるだけなんやけどさ。
あ~、弾きに行けたらええなあ……。
でも気持ちはどんどんどんどん向かっています。タイソンから教えてもらったアドレスに早速自己紹介のメールを送りました。まだ行き先が決まってなかったらいいのやけど……。
先日の指輪事件から、Kくん事故に遭うも無事、そしてこのピアノ・・・となにやら続いてますね~。
過渡期、転換期、なんですかね~。
いやぁ、こちらにコメントするのもなんなんですが、Kくん無事でよかったです。
そして、まうみさんの指輪のことも・・・きっとそういう時期だったんですよね。
私もジュエリー整理して、チャリティショップに持って行こうと思います。
ほとんどつけないのに、私が持っているのはもったいないというか、宝の持ち腐れというか、使ってくれる所にいくのが一番いいですもんね・・・。
とはいえ、高価なものはひとつもないんですけれども。
それにしても、タイソンくん、すごすぎます・・・(汗)。
そんな値段考えられんでしょ。
その、タイソン君のお話、間違いないし。
ご縁です
えっと、最近忙しい(^▽^;)
取り急ぎ、コメント~またね。
ほら、早速、いいことがあったじゃない!♪