リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

百円ショップのシロウト

2016-02-21 08:51:00 | オヤジの日記
百円ショップを上手に活用している人は多い。

むかし、収納を百円ショップの商品で綺麗にアレンジしている映像をテレビで見たことがあった。
高級感はないが、整然とした清潔感はある、と感心した記憶がある。

こういう人は、脳の立体認識が優れているのだろうな、と感心させられた。
私も職業柄、多少は立体認識に自信はあったが、根気がないので、頭で考えたことを実行に移すまでに飽きてしまうという最大の弱点を克服できずに今に至っている。

友人の奥さんは、自宅の庭をほとんど百円ショップの商品でレイアウトすることに使命の炎を燃やしていた。
スマートフォンで記録された画像を見せてもらうと、おとぎ話に出てくるような可愛い庭に仕上がっていた。

「百円ショップの達人」にあと一歩、というところだろうか。

だが、私は「百円ショップの素人」である。

以前、さいたまに住んでいた頃、近くに百円ショップがあった。
私のヨメと息子は頻繁に利用していたが、娘と私は一度の失敗に懲りて、ほとんど利用することがなかった。

その失敗の元は、自転車のベルだった。

長い間、娘も私もベルが壊れている状態で自転車に乗っていた。
今もそうなのだが、私は自転車のベルを鳴らすことはほとんどない。
自転車のベルは、人にとって決して快適な音ではないと思っているからだ。
だから、ベルなどなくてもまったく不便はなかった。

しかし、お節介なことに、私のヨメが「ダイソーでベルを二つ買ってきたわよ」と言って、私にベルを二つくれたのである。
せっかく買ってくれたのだから、娘と私の自転車に取り付けた。

しかし、鳴らしもしないのに、初日に二つの自転車のベルの蓋だけが取れて使い物にならなくなった。

おそらく、私の取り付け方が悪かったのだろう。
ネジもなにも使わずに、ただハンドル部分にはめるだけのベルだったが、きっと何かしらのコツがあるのだろう。

そう思って、今度は自分でダイソーに行ってベルを二つ買ってきた。

自分でやるとまた失敗する恐れがあったので、近所に住む知り合いに装着を頼んだ。
彼は、自分でエレキギターを作ってしまうほど器用な男だった。

彼なら絶対にうまくやってくれるはずだ。

「なんですか、これ? こんなの間違いようがないでしょう。パカッてはめればいいだけじゃないですか。幼稚園児にだってできますよ」


はい、ワタクシは、幼稚園児以下でございます。


幼稚園児でもできる作業を「器用な天才」にしてもらった。

しかし、娘の自転車のベルは、乗っているうちにすぐに蓋が落ちた。
何もしていないのにまた落ちた。

私のは2週間目に蓋が落ちた。
2週間、一度もベルを鳴らしていないのに、突然落ちたのである。

「Mさん、呪われているんじゃないですか。心当たりはないですか」と器用な天才に言われた。

心当たりはないが、呪われているのは間違いない、と確信を持った。

それ以来、ダイソーは利用していない。
その他の百円ショップも利用することはなかった。

ただ、昨年、仙台の同業者に助っ人として呼ばれたとき、慌てていたので下着を持っていくのを忘れたことがあった。
2日ぐらい同じ下着をはき続けても何の問題もないだろう、と私は開き直ったのだが、同業者に、「いや、俺はそれは嫌だなあ。同じパンツをはき続けていることを想像すると、Mさんのこと嫌いになりそうですよ」と言われた。

でも、パンツって、結構高いよな。
二つで5百円くらいのがあったら、買ってもいいんだけどね。

そのとき、同業者に言われた。
「近くに百円ショップがあります。そこでパンツ売っていたような気がしますよ。百円なら惜しくないんじゃないですか」

言われるままに、あおば通りの百円ショップに行ってみたら、確かにパンツがあった。
2枚買って、すぐにはき替えた。

うん、普通に使えるよ。
全然、違和感がない。
これならいい。

キャンドゥした(感動した)。

それ以来、私のパンツは百円ショップ製オンリーである。

一度に2枚買って、それを一ヶ月間で使いきり、また新しいのに取り替えることを繰り返している。


色々な人に、パンツは百円ショップに限る、と力説しているのだが、誰からも共感を得られないのはなぜだろう。


誰もキャンドゥしてくれない。