田園の里散策ルート
快晴の中のフットパスウォークは心地良いものだった。雨竜町郊外に広がる田んぼはすでに稲刈りを終え、ひっそりと静まり返っていたが、私はその中を心地良く歩き続けたのだった…。
今年最後になるであろう「そらちフットパスウォーク」を何時にしようかと思案していたのだが、10月12日(土)空が晴れ上がっていたのを見て、講座受講の予定もあったのだが急遽雨竜町に向かうことにした。
朝、8時15分(出遅れた!)我が家を出で、雨竜町まで91㎞、1時間55分をかけて雨竜町のスタート地点となっている「道の駅 田園の里うりゅう」に着いた。
「なぜ、それまでして?」という声が聞こえてきそうだが、趣味の世界は関心外の人にとっては理解の範疇を超えることが多いものだ。私にとっては知らないマチを巡り歩くことがことのほか楽しいことなのだ。ぜひともこの個人的プロジェクトを完成させたいと思っている。
※ スタート&ゴール地点の「道の駅 田園の里うりゅう」の建物です。
我が家を出発が出遅れたためにスタートが10時30分となってしまった。
この日は雨竜町と新十津川町の二つの町のフットバスルートを歩こうと計画したのだが、両ルートとも12㎞内外と長いコースのためにやや焦りながらスタートした。
「道の駅 田園の里うりゅう」をスタートし、国道275号線を跨ぐと直ぐに田園地帯に入る。田んぼは全て収穫作業を終えていて、稲を刈り終えた後の茎の下の部分が残されているだけだった。
※ 雨竜町の郊外ではこのように稲が刈り取られたあとの光景が広がっていました。
ルートは雨竜町の名所の一つである「鶴田の沼」に導かれる。「鶴田の沼」は雨竜川が氾濫した後に出来た沼だということだ。そこは手つかずの自然を残し、雨竜町のビオトープとして活用しているそうだ。当初は沼を巡る散策路が設けられていたようだが、木道などが老朽化したために沼の傍まで近づけなかったのは残念である。
沼に少しでも近づこうとしたとき、カメラを構える間もなく、カモの大軍が水草の影が音を立てて飛び立った。
※ 2枚の写真は雨竜川が残した沼をビオトープとした「鶴田の沼」です。
空は快晴、風もなく秋日和(というには少し遅すぎ?)の中、心地良くウォークは続いた。稲刈りの終わった田んぼをよく見ると、茎の部分から新芽が顔を覗かせていた。植物の逞しさを見る思いである。
農家の庭先の花壇は深秋を迎え、すでに大半の花が枯れ始めていて季節が深秋であることを思わせてくれた。
また、空には絶えず鳥の声が聞こえた。空を仰いでみると、オオハクチョウやガンの群れが飛び交っていた。渡り鳥が南へ向かい始めたようだ。
※ 刈り取られた後の田んぼをよく見ると、ご覧のように新しい芽が芽吹いていました。
※ 農家の庭先の花壇はすでに宴の後の様相を呈していました。
※ バカチョンカメラがとらえたオオハクチョウのつがい(?)です。バカチョンではこれがせいいっぱい。
刈り取りを終えた田んぼと共に、やはり雨竜町でも休耕田が顔を見せたが、そこだけはまだ青々とした雑草(?)が生えていた光景が痛々しかった。
コース途上に集落施設があった。その庭に二つの石碑が立っていた。よく見てみると右側は「水波能楽神」、左側は「池神宮」と読める。二つとも水に関係ありそうな表記でさすがに水田地帯の石碑である。
※ 方や休耕田は写真のように青々とした様子がかえって痛々しく映りました。
※ この写真では文字は判読できないでしょうが、現地でメモしてきました。
ルートはもう一つのビオトープ「丹羽の沼」に導かれる。こちらはマップの説明では木製桟橋を渡って中に入ることができるようになっていたが、現地へ行ってみるとこちらも入域は禁止となっていた。
「鶴田の沼」も「丹羽の沼」も当初は周辺を整備したものの、訪れる人も少ないことから、老朽化の後の整備はままならないといったところなのかもしれない。
※ もう一つのビオトープ「丹羽の沼」にかかる木道桟橋です。朽ち果てかかっていました。
※ 「鶴田の沼」よりはやや細い「丹羽の沼」の様子です。
ルートはこの後、国道275号線の反対側を巡ることになる。
(続きは後編で)