岩本勉氏こと、ガンちゃんの話を聴いていてつくづく「しゃべりの天才やなぁ~」と思った。「立て板に水」とは、まさに岩本氏のような話し方を指すのだと思う。多くの聴衆を前に淀みなく彼の半生を語った。
10月5日(土)午前、中央区民センターで野球解説者の岩本勉氏の講演会があり、饒舌な氏の講演に聴き入った。
当日は「健康フェスタ2013 in ちゅうおう」という中央区主催のイベントの一環として岩本氏が「人生の壁を乗り越える 人の出会いと救いの言葉」と題して講演したのだった。
岩本氏のイメージからすると、ずいぶん固い演題のような気もするのだが、当日のイベントの趣旨の一つが、札幌市の自殺者数の縮減をねらいとしていたからのようであった。
岩本氏は最近のファイターズの戦いぶりなども話の中に巧みに織り交ぜながら、徐々に自分の野球少年時代の話に誘っていった。
氏はどのプロ野球選手たちもそうであったように、少年のころから少年野球チームに所属し野球に取り組んでいたという。
小学校6年生になって岩本少年はチームのエースとなっていた。試合でそこそこの好投をした後で、監督は「お前はそれでもエースなのか!」と涙ぐみながら岩本少年を殴りつけたという。応援をしていた父親はそうした監督に感謝の意を表したそうだ。そこで岩本少年は「監督は、エースはチームの柱として、もっと真剣に練習し、必死に試合に挑まなければならない」ことを教わったということだ。
二つ目のエピソードとして、岩本氏は大阪の高校野球の名門・阪南大学高校に在籍している。三年生の最後の夏の大阪大会を目の前にして部員が不祥事を起こしてしまい大会出場辞退に陥ってしまったそうだ。甲子園を目ざす高校野球児にとって大会に出場できないということは想像を絶する辛さであったはずだ。ナインは全て野球を捨て、野球を忘れようとしていたらしい。ただ一人、ドラフトにかかる可能性のある岩本氏一人を残して…。
岩本氏はその年のドラフト第2位でファイターズに指名される。ナインの気持ちを思うと素直に喜べない自分がいたが、ナインは自分のことのように喜んでくれたという。三年間苦楽を共にした同級生ナインが喜んでくれたことが何よりも嬉しかったという。そうした仲間と巡りあえたことは自分にとっては大きな財産であり、当時のナインとは現在も付き合っているという。
※ ファイターズの試合中継で解説をしている岩本勉氏です。
こうレポートしてきて、私は歯がゆさを感じている。岩本氏の語りはレポートでは伝えきれないほどドラマチックであり、劇画的でさえあるのだ。話が多少デフォルメしているのではと思わされるところも散見されたが、それは岩本氏のサービス精神の表れだろう。
講演の途中で受講者が気を失い救急車で搬送されるというアクシデントがあったのだが、その事態も冷静に受け止めながら、ユーモアを交えて話す岩本氏の話は聴衆を惹き付けて離さなかった。
質問コーナーでも時間をオーバーしながら全ての質問に答え、その好感度をますます高めたように思う。
講演や質問を通じて、岩本氏がなみなみならぬ「ファイターズ愛」を表しつづけたことが印象的だった。
最近、彼のしゃべくり解説に賛否両論があるようだが、それは彼の個性であり、特性でもある。さらにさらに賑やかに、しゃべくりまくりファイターズを明るく応援し続けてほしいと私は思っている。
10月5日(土)午前、中央区民センターで野球解説者の岩本勉氏の講演会があり、饒舌な氏の講演に聴き入った。
当日は「健康フェスタ2013 in ちゅうおう」という中央区主催のイベントの一環として岩本氏が「人生の壁を乗り越える 人の出会いと救いの言葉」と題して講演したのだった。
岩本氏のイメージからすると、ずいぶん固い演題のような気もするのだが、当日のイベントの趣旨の一つが、札幌市の自殺者数の縮減をねらいとしていたからのようであった。
岩本氏は最近のファイターズの戦いぶりなども話の中に巧みに織り交ぜながら、徐々に自分の野球少年時代の話に誘っていった。
氏はどのプロ野球選手たちもそうであったように、少年のころから少年野球チームに所属し野球に取り組んでいたという。
小学校6年生になって岩本少年はチームのエースとなっていた。試合でそこそこの好投をした後で、監督は「お前はそれでもエースなのか!」と涙ぐみながら岩本少年を殴りつけたという。応援をしていた父親はそうした監督に感謝の意を表したそうだ。そこで岩本少年は「監督は、エースはチームの柱として、もっと真剣に練習し、必死に試合に挑まなければならない」ことを教わったということだ。
二つ目のエピソードとして、岩本氏は大阪の高校野球の名門・阪南大学高校に在籍している。三年生の最後の夏の大阪大会を目の前にして部員が不祥事を起こしてしまい大会出場辞退に陥ってしまったそうだ。甲子園を目ざす高校野球児にとって大会に出場できないということは想像を絶する辛さであったはずだ。ナインは全て野球を捨て、野球を忘れようとしていたらしい。ただ一人、ドラフトにかかる可能性のある岩本氏一人を残して…。
岩本氏はその年のドラフト第2位でファイターズに指名される。ナインの気持ちを思うと素直に喜べない自分がいたが、ナインは自分のことのように喜んでくれたという。三年間苦楽を共にした同級生ナインが喜んでくれたことが何よりも嬉しかったという。そうした仲間と巡りあえたことは自分にとっては大きな財産であり、当時のナインとは現在も付き合っているという。
※ ファイターズの試合中継で解説をしている岩本勉氏です。
こうレポートしてきて、私は歯がゆさを感じている。岩本氏の語りはレポートでは伝えきれないほどドラマチックであり、劇画的でさえあるのだ。話が多少デフォルメしているのではと思わされるところも散見されたが、それは岩本氏のサービス精神の表れだろう。
講演の途中で受講者が気を失い救急車で搬送されるというアクシデントがあったのだが、その事態も冷静に受け止めながら、ユーモアを交えて話す岩本氏の話は聴衆を惹き付けて離さなかった。
質問コーナーでも時間をオーバーしながら全ての質問に答え、その好感度をますます高めたように思う。
講演や質問を通じて、岩本氏がなみなみならぬ「ファイターズ愛」を表しつづけたことが印象的だった。
最近、彼のしゃべくり解説に賛否両論があるようだが、それは彼の個性であり、特性でもある。さらにさらに賑やかに、しゃべくりまくりファイターズを明るく応援し続けてほしいと私は思っている。