田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

そらちフットパスウォーク 15 雨竜町 後編

2013-10-22 22:50:56 | フットパスウォーク & トレッキング
田園の里散策ルート

 田園の里散策ルートは雨竜町のもう一つの呼びもの(?)である「史跡公園」に向かった。その途中での出会いが楽しかった。そしてちょっと不思議に思ったことにも出会った。 

 雨竜町が設定したフットパスルートは、国道275号線沿いに発達した雨竜町市街を取り囲むように水田地帯が広がっている中にルートが設定されていた。
 後半のルートはその国道275号線の反対側を往くルートだった。

 市街地の外れに「雨竜神社」があった。小ぶりながらも参道も整備され、さすがに米どころの神社だわいと思わせてくれた。

          

          ※ 「雨竜神社」の参道(上の写真)と本殿(下の写真)です。小ぶりながらも…という感じです。

          

 そこを過ぎ、さらに市街地に近づくと街の施設が次々と目立ってきた。「メモリアルパーク」とは開基記念事業として造成された公園だろうか?

          
          ※ 開基○○年を記念して建てられた記念塔(?)だと思われます。

 その向かいには「いきいき元気村」という施設が建っていた。そのネーミングから、お年寄りたちの健康施設だろうか?と思っていたのだが、近くにいた方に聞くと「町民の温泉施設」だということだった。
 
          
          ※ 「いきいき元気村」の温泉施設が入る立派な建物です。
               
 この方との会話が楽しかった。私と同年代の話好きの男性だった。
 その方に「何の施設か?」と聞いたところ「温泉だよ。入っていくかい?」という。「その他の施設が併設していることはないのか」と聞いたが、「ないはずだ」と言って、「私は毎日ここの温泉に来ているよ」、「何せ入浴料が100円だからねぇ」という。その訳は3ヶ月利用券が9,000円だとのことだった。
 その男性は絶好の話し相手を得たかのように、私のプライベートに関することをどんどん聞いてくる。もちろん自分のことも紹介しながら…。そして、私が雨竜町をはじめ空知管内のマチを巡っていることを知ると「へぇ~、そんな楽しみ方もあるんだねぇ~」と妙に感心していた。
 男性が教えてくれたことは少し違っていたようだ。帰宅してから調べたところ「生きがいの追求と定住の喜びをテーマに異世代間の交流拠点として建設されました。8.3haの敷地に高齢者健康福祉センター「いきいき館」、パークゴルフ場、こども交流プラザ「なかよし館」、日本庭園があります。」とあるように、単なる温泉施設とは違う高齢者をはじめとした地域住民の交流施設のようであった。

 彼と別れ、私は雨竜町の見どころの一つ(?)中心街からちょっと離れた「史跡公園」を目ざした。
 「史跡公園」は雨竜開拓の拠点となった蜂須賀農場の跡地を利用して公園化したものらしい。公園内には立派なイチイの木がたくさん植えられていて、その奥には場長住宅兼事務所として使われていた建物を「開拓記念館」としていた。残念ながら土・日・祝日は閉館日ということで門は固く閉ざされていた。

          
          ※ 立派なイチイの木が林立する「史跡公園」の入口です。

          
          ※ 「雨竜開拓の拠点 蜂須賀農場跡」という標識が立てられていました。

          
          ※ 公園内にあった「開拓記念館」の門は固く閉じられていました。

          
          ※ 秋らしい一枚です。今回のフットパスで最もお気に入りの一枚です。

 同じ道を通り再び中心街に帰って往く。中心街に入ると歩道の舗装が気になった。三色に塗り分けられていて、それが蛇行しているように見える。これは私の想像なのだが、町のシンボル(?)雨竜川を模しているものと思ったのだが…。

          
          ※ これはどう見ても川の流れを模したものでしょう?

 街中にいかにも古~い感じの旅館が建っていた。まだまだ現役のようだ。こうした旅館に郷愁を感ずる向きもあると思われる。ぜひとも長く現役を続けてほしいものだ。

          
          ※ 歴史を感じさせる建物です。屋根の雪止めもいいですねぇ~。

 街の中心からは国道275号線沿いにゴールの「道の駅 田園の里うりゅう」へ向かう。国道沿いのウォークはどちらかというと単調なのであまり楽しいウォークではない。
 ちょっと首を傾げたくなる光景に出会った。それは道の駅に近づいてからだった。道の駅は街の中心街から2キロほど離れたところにある。その近くに雨竜の小学校、中学校が国道を挟んで建てられていた。
 率直な感想で「なぜこんなに中心街から離れたところに建てたのだろう?」と思った。もっと中心街近くに土地がないわけではないだろうと思う。町の為政者は子どもたちは少し遠いところまで歩かせ、足腰を強くさせようとでも考えたのだろうか? 冬、小学校低学年の児童にとっては厳しいなぁ…。

          
          ※ こちらは雨竜小学校です。土曜日のため校舎敷地は閑散としています。

          
          ※ こちらは雨竜中学校です。校舎の改築? or 改装中でしょうか?

 そんなことを考えていたら、ゴールの「道の駅 田園の里うりゅう」に着いた。

          
          ※ 道の駅の入口に立つ案内塔です。

 雨竜町は私が北見に住んでいたころ札幌へ出るとき、国道12線を走らずに裏道の国道275号線を走ることがあった。そのときに通過していたマチだったが、ほとんど意識することがないマチだった。
 今回、マチを巡り、さまざまな光景に出会い、さらに雨竜沼高層湿原や暑寒別岳のあるマチ(いつか行ってみたい!)と知って一気に親しみのあるマチの一つになったように思えた。

《フットパスウォーク実施日 ’13/10/19 距離約11.7㎞》