北海道民はがんの罹患率、死亡率とも高いというショッキングな統計結果だという。その理由は何故なのか?そしてその予防方法は?専門の先生方からお話を聴いた。

昨日午後、北海道医師会館において、(公財) 札幌がんセミナーが主催する「市民がつくる春のがんセミナー2025」が開催され参加しました。
高齢社会が進展し、がんで死亡する人の割合が増えてきたと聞いていましたが、その実状を詳しく知りたいと思い参加することにしました。
セミナーでは、二つのお話を先生方からお話を聴きました。その二つとは…、
◇「がん情報の活用~累積リスクと生涯リスク~」
札幌医科大学 加茂憲一助教授
◇「がん登録からみる北海道の現状と課題」
◇「がん登録からみる北海道の現状と課題」
北海道がんセンター 丸山 覚統括部長
実は加茂先生は医師ではなく、専門は数学(数理統計学、データ解析)でした。したがって、お話はがん罹患率、そしてがんによる死亡率を数理的に処理した結果についての考察されたことについてのお話でしたが、お話のほとんどが私にはチンプンカンプんでした。
その中で、北海道人のがん罹患率、死亡率ともに確かに全国平均より高いが、パーセンテージでいうと、全国平均とは2%程度の違いだということだけは理解することが出来ました。
一方、丸山先生の方は、実際にがん患者に向き合い、かつがんセンターの統括部長という立場からもう少し具体的に北海道のがんの罹患率や死亡率についてお話されました。
まずお話は、医学の進歩によって近年は結核や肺炎、脳血管疾患などによって亡くなる人が減少したことにより、がんが死因の第1位となったということで、総死亡の約3割を占めるようになったそうです。最近の統計では、がんの罹患率が男性で1.5人に1人、女性で2人に1人、がんでの死亡が男性で4人に1人、女性で5.5人に1人というのが全国の実態だそうです。
そうした中、北海道の実態はどうかというと、北海道の罹患率は全国5番目に高いという結果が出ています。女性に限ると北海道は3年連続全国一位という結果だそうです。
死亡率となるとさらに順位は上がり、青森県に続き北海道は全国第二位という有り難くない実態だということです。
こうした全国的な比較ができるようになったのも、2016年に施行された「がん登録推進法」により正確ながんの実態が把握できるようになったからだそうです。
さて私たち一般人にとっての関心事は「がんを防ぐ」方法です。がん研究振興財団では「がんを防ぐための新12カ条」を公表しています。それによると、
1.たばこを吸わない
2.他人のたばこの煙を避ける
3.お酒はほどほどに
4.バランスのとれた食生活を
5.塩辛い食品は控えめに
6.野菜や果物は不足にならないように
7.適度な運動
8.適切な体重維持
9.ウイルスや細菌の感染予防と治療
10.定期的ながん検診を
11.身体の異常に気がついたら、すぐに受診を
12.正しいがん情報でがんを知ることから
今回の丸山先生のお話で特に印象的だった言葉は「ステージⅠ、Ⅱ期ならがんを治すことができる」という頼もしい言葉でした。それだけがん治療は進歩しているということなのだと思います。そのためには、「がんを防ぐための新12カ条」の10、11を常に意識していきたいと思いました。
実は加茂先生は医師ではなく、専門は数学(数理統計学、データ解析)でした。したがって、お話はがん罹患率、そしてがんによる死亡率を数理的に処理した結果についての考察されたことについてのお話でしたが、お話のほとんどが私にはチンプンカンプんでした。
その中で、北海道人のがん罹患率、死亡率ともに確かに全国平均より高いが、パーセンテージでいうと、全国平均とは2%程度の違いだということだけは理解することが出来ました。
一方、丸山先生の方は、実際にがん患者に向き合い、かつがんセンターの統括部長という立場からもう少し具体的に北海道のがんの罹患率や死亡率についてお話されました。
まずお話は、医学の進歩によって近年は結核や肺炎、脳血管疾患などによって亡くなる人が減少したことにより、がんが死因の第1位となったということで、総死亡の約3割を占めるようになったそうです。最近の統計では、がんの罹患率が男性で1.5人に1人、女性で2人に1人、がんでの死亡が男性で4人に1人、女性で5.5人に1人というのが全国の実態だそうです。
そうした中、北海道の実態はどうかというと、北海道の罹患率は全国5番目に高いという結果が出ています。女性に限ると北海道は3年連続全国一位という結果だそうです。
死亡率となるとさらに順位は上がり、青森県に続き北海道は全国第二位という有り難くない実態だということです。
こうした全国的な比較ができるようになったのも、2016年に施行された「がん登録推進法」により正確ながんの実態が把握できるようになったからだそうです。
さて私たち一般人にとっての関心事は「がんを防ぐ」方法です。がん研究振興財団では「がんを防ぐための新12カ条」を公表しています。それによると、
1.たばこを吸わない
2.他人のたばこの煙を避ける
3.お酒はほどほどに
4.バランスのとれた食生活を
5.塩辛い食品は控えめに
6.野菜や果物は不足にならないように
7.適度な運動
8.適切な体重維持
9.ウイルスや細菌の感染予防と治療
10.定期的ながん検診を
11.身体の異常に気がついたら、すぐに受診を
12.正しいがん情報でがんを知ることから
今回の丸山先生のお話で特に印象的だった言葉は「ステージⅠ、Ⅱ期ならがんを治すことができる」という頼もしい言葉でした。それだけがん治療は進歩しているということなのだと思います。そのためには、「がんを防ぐための新12カ条」の10、11を常に意識していきたいと思いました。
※ タイトル名と内容に若干の齟齬がありますが、北海道民の罹患率、死亡率の高さについてその原因に両先生とも言及されましたが、確かなエビデンスに基づいたものではなく先生方の肌感覚に基づいたものだったこともあり、割愛させていただきました。