田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

緑の回廊 ~その愉悦と憂鬱と~

2007-09-20 18:53:59 | 環境 & 自然 & 観察会
 最近、しみじみ感ずることがあります。
 それは“緑の効用”とでも表現するのが適当かもしれません。
  木々の緑が癒しの効果を確かに私に与えてくれているように感ずるのです。

 以前から何度か触れてきましたが、私の通勤経路にはミニ大通と称される緑に覆われた歩道があります。(添付写真)
 距離的には正確ではありませんが、通勤距離全体は1,500~1,600mくらいあるようですが、そのおよそ半分にあたる700mくらいがミニ大通にあたります。
 車もほとんどない(正確には3回車道と交差する)緑が鬱蒼と繁る中を毎日往復しています。

 春のまだ緑がまばらだった頃から、青葉の頃、深緑の季節が過ぎ、まもなく紅葉の季節を迎えようとしています。
 四季折々の表情を目で見、肌で感じながら、毎日通勤していると、感度の鈍い私にでも感ずるものがあるのです。

 それは市内の他所を歩いているときとは、明らかに心の在り様が違っているように思えることなのです。
 他所を歩いているときは、ただ目的地を目ざしてひたすら歩くことに専念しています。それは、ある意味目的地に達するまでただ耐える時間のようにも感じています。
 それに対してミニ大通を歩くときは、けっしてそうした感覚ではなく、そこを歩いていること自体を楽しんでいる自分がいるのです。勤務を終えての帰路など、「早くミニ大通に到達したい」と思っていることさえあります。

 ですから私にとって、ミニ大通を歩くことは愉悦感さえ感じるひと時なのです。

 そんな私の中で憂鬱に思っていることがあります。それは、11月に転居することによってミニ大通が私の通勤路から外れてしまうのです。
 距離的にはあまり違わないのですが、徒歩通勤が苦痛になるのでは、と今私はちょっと憂鬱な気分なのです・・・。

朝のサイクリング

2007-09-19 20:08:54 | その他

  今朝、珍しく30分ほど朝のサイクリングを楽しみました。
 今朝とはいっても、早朝ではありません。
 朝の9時から30分間のサイクリングを楽しんだということです。(今週の私は遅番の勤務なのです)
 ただなんとなくサイクリングをしたわけではなく、目的がありました。

 「黒岩静枝JAZZコンサート」の入場整理券を入手しようとして、自宅から20ブロックくらい離れた旭山公園通地区センターまで自転車で行ってきたということなのです。
 整理券の残りは少なかったのですが、幸い2枚入手することができました。

 それにしてもちょっと肌寒くはなったものの、風を切っての朝のサイクリングはなかなか爽快でした。
 気づくのがちょっと遅すぎましたが、もっと自転車を楽しんでみようかな、と思ったりしています。
 さしずめ今度の休日、札幌のサイクリングロードに出かけてみるのもいいかな?なんて思っています。


 知る人ぞ知るジャズボーカリスト黒岩静枝のコンサートは、10月8日(祝)旭山公園通地区センターで開催されます。
 今からとても楽しみです。

※添付写真はコンサートの行なわれる旭山公園通地区センターです。


さっぽろふるさと学

2007-09-18 23:18:37 | 札幌学 & ほっかいどう学
 私は現在、札幌市民カレッジで「さっぽろふるさと学」という講座を受講しています。
 これまでおよそ半年間、私は札幌市内を脈絡なく、思いつくままに巡り歩いてきました。
 それはある意味、札幌を表面的になぞったに過ぎないのかもしれない、との思いが頭をいつもよぎっていました。
 そこで多少ともより深く札幌を理解するための一助にと、ちょっと恰好をつけてこの講座を受講しようと考えたのです。

 「ふるさと学って何をやるんじゃい?」とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。
 今回の講座は、札幌の魅力再発見!というサブテーマで、あの「札幌はなぜ、日本人が住みたい街№1なのか」の著者である林心平氏を講師に著書の内容をさらに深く語っていただこうという企画です。

 講座は4回シリーズで、毎週火曜日の夜に地下鉄で宮の沢の札幌市生涯学習センター(ちえりあ)に通っています。
 今日はその3回目の講座があり、さきほど帰ってきたところです。
 毎回、林氏は著書を著すにあたって収集したデーターなど、その背景を明らかにしてくれます。
 今日も「札幌の文化」について語っていただき、モエレ沼公園を構想したイサム・ノグチ、PMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)を創始したレナード・バンスタインがどのようにして札幌と繋がったのか、その背景を詳しく解説してくれました。

 私の札幌理解は少しずつ深まってきているのかなぁ、と思っています。
 とは言いながら、私が知ることのできた札幌はまだまだ表層的なものにすぎないんですよぇ・・・。

ミュージカル観賞

2007-09-17 21:42:00 | ステージ & エンターテイメント
 今日は午後から久しぶりにミュージカルを楽しみました。
 劇団ふるさときゃらばんの演出・出演の「雲たか山の鬼」という子ども向けのミュージカルでしたが、大人でも十分楽しめる舞台で、ミュージカル好きの私は心から堪能しました。
 このミュージカルは、株式会社ゼファーが市民を招待する形で開催されたものでした。

 札幌へ来て私たちの生活で変わったことの一つが、こうして招待してくれる催しに積極的に応募するようになったことです。
 これまでと比べ、時間的にも多少余裕が出来たことから、新聞を読んだり、インターネットを検索する時間がとても増えてきました。
 そうすると、さまざまな場面で市民を対象に参加を呼びかけている催しが多いことが分かりました。
 それに対して、積極的に応募するように心がけているのです。

 こうしたことには多くの市民が応募しているでしょうから、当選率はけっして高くはありません。
 それでも、これまでに「映画試写会」、「岩本勉氏のトークショー」、「美術館の鑑賞券」、そして今回のミュージカルの招待券などをいただくことができました。
 「札幌市長と語る」や「ホームビアパーティ教室」も応募して参加させてもらったものです。

 これまでを振り返ってみると、こうしたことが私の札幌生活に大きく彩りを添え、日々の生活を豊かにしてくれているように思えます。

  これからも私は、心豊かに札幌の生活を送るためにも、さまざまな催しに積極的に応募してみたいと思っています。

 昨日もまた、30日に日本野鳥の会が上映する「白いファンタジア」上映会の招待状が届きました。 

4万人集客作戦

2007-09-16 20:18:03 | スポーツ & スポーツ観戦
 コンサドーレサポーターが15日(日)の対ベガルタ仙台戦にドームを「4万人の観客で埋めよう」と運動を展開していました。
 私はその呼びかけに応じて、友だち夫婦を誘い観戦することにしました。

 観客の出足か早いことを予想し、キックオフの2時間前くらいにドームに到着しましたが、指定席以外はかなり埋まっていました。
 「これはかなりの集客が見込めるかな?」とも思ったのですが、最終的には2万2千人余りという結果だったようです。
 目標には遠く及ばない数字ですが、コンサドーレの試合としてはかなりの集客があった試合だったと思います。

 ところで肝心の試合の方ですが、こちらの方がかなり心配です。
 これまでの勢いがすっかり影を潜めてしまった感なのです。
 いよいよJ2も最終クールに入ってきたのですが、ここにきて調子を落としていることが心配です。

 これまでの理想的(?)な展開を無にしないよう、イレブンの必死の頑張りを期待したいと思います。

ホームビアパーティ教室

2007-09-15 20:50:25 | その他

  魅力的な講師と雑誌の中のパーティ会場のようにコーディネイトされた空間、そしてビールにマッチングした料理の数々、そうした中でいただく工場直結の新鮮なビールの味は至福のひとときを演出してくれました。

 アサヒビールが消費者還元のために工場内のレストランを会場にホームビアパーティ教室を開催すると聞いて応募したところ、当選して8日(土)妻と二人で参加してきました。

 内容的なことはあまり承知しないまま参加したのですが、結果として家庭でビアパーティを行なう場合の料理も含めて全てを、これまでよりワンランクアップするためのさまざまなアイデアを提供してくれる教室でした。

 講師は名古屋を中心に活躍されているフラワーデザイナーの今田依里さんです。
 この方が大変魅力的な方で、教室は一段と華やいで楽しいものとなりました。
 部屋はすでにさまざまな花や葉、そして野菜までも動員して鮮やかにデコレーションされていました。それはちょっとしたアイデアや工夫を凝らすことによって、(数点の実例を紹介していただきました)、見違えるような空間を演出することが出来るという提案でした。

 また、料理についても特別に金をかけるのではなく、前日から用意できるもの、当日にちょっと手を加えればよいものをバランス良く用意することではないかとの説明がありました。

 最後に会場を飾るアイテムの一つとして、ブリザーブド フラワーという特殊加工をすることによって長時間保存できるようになった花を用いて、花かごづくりを実習しました。

 義務として(?)の工場見学をしている間に、今田さんとそのスタッフ達の手によって会場は華やかに飾り付けられ、料理がきれいに並べられていました。(※添付写真参照)

 待ちに待った乾杯のとき、スタッフの発声で至福の一杯!
 「あ~っ、美味い!」


北海道マラソンボランティア 余話

2007-09-14 18:47:39 | ボランティア
  きっと現れるだろうと予想していましたが、思っていたとおり出現しました。

 俗に言うところの「仕切り屋」の登場です。

 私は予想していた。
 こうした大会のボランティアは自らの意思で応募してくる。
 ということは、それぞれがボランティア精神に満ちていて、やる気満々である。
 私たちのポイントのボランティアは85名である。それに対して大会事務局から派遣されているのは主任と副主任の3名の若者だけであった。
 事前説明会があったとはいえ、ボランティア自身の創意工夫に委ねられている部分が大きい。
 「仕切り屋」が出現する要素が大きかったのである。

 準備の作業が始まった途端にご登場とあいなった。
 年齢は70才半ばといった感じである。
 彼は作業の途中に自己紹介を始めた。「自分は何十回もフルマラソンを経験し、この大会のボランティアも8回目である」と・・・。

 私が水の中に氷を入れた。すると「大きすぎる」と水の中から出すようにと指示された。
 このように一事が万事何でも知っているかのごとく、我々に対して指示を飛ばすのである。
 私をはじめとして、初めてのボランティアは彼の指示に従わざるを得ない。
 しかし、その指示は時として初心者の私でも首を傾げるような独善的と思われるものもあった。
 君子危うきに近寄らず、私は彼と距離をとり作業を続けた。

 私と同じように思っていた人がいたようだ。
 何回か大会のボランティアを経験されている同年代の男性が、彼の独善的な指示に怒り出したのである。
 大ごとにはならなかったが、二人の口論はしばらく続いた。
 そしてそれから、彼の存在は私たちのグループの中で薄くなってしまった。

 今回のようなボランティアの場合、経験者が自発的に仕切ってくれることは初心者としてはとても頼りになる。しかし、その仕切り方を誤ってしまうと禍根を残す。

 ※本日の添付写真は、その「仕切り屋」とは関係ありません。

北海道マラソンボランティア Part Ⅱ

2007-09-13 19:58:39 | ボランティア
  ボランティアが本当に必要なのは、エリート選手に対してではなく、それに続く市民ランナーたちへの支援なのかもしれません。

 先頭の選手が通過してから1時間も経った頃からでしょうか。
 大量の選手たちが次々とスポンジポイントを襲うようになりました。いわゆる市民ランナーたちの集団です。
 消耗が激しいのは、むしろこのランナーたちです。スポンジを2個も3個もかき集めて、その上給水もしっかりとって・・・。
 そんな人たちが次から次と、いや集団で我々のテーブルを襲うのです。
 私たちの手は休む間もないほど、スポンジの補給、水の補給に翻弄されました。
 最後にはスポンジも紙コップも底をつき、予備として用意してたペットボトルをそのまま渡すことになってしまいました。
 次々にテーブルを襲う彼らを見ていると、もうヘロヘロの状態なのです。なかに
は、テーブルで水を受け取ったままストップしてしまう選手もいる始末です。

 かくいう彼ら市民ランナーも、出場資格を得るにはフルマラソンで4時間を切る力がないと出場できないということです。
 4時間を切るとは、私の例でお話すると・・・。
 私は20数年前にたった一度だけフルマラソンを経験したことがあるのですが(山梨県河口湖マラソン)、その時の記録が3時間58分でした。素質の全くない私でしたが、そのフルマラソンに出るために私は2年前から練習を行い、特に大会3ヶ月前からは連日10km以上の走り込みをこなして出場しました。
 ですから、彼らはおそらくそれ以上の練習をこなして参加しているはずなのです。なのに、完走率は報道によると60.6%だったとか・・・。
 気温30度まで上昇した中でのマラソンがいかに過酷であったかを如実に表した数字といえるでしょう。

 先頭の選手が通過してから2時間くらい経過したでしょうか、後続車が通過し、私たちのボランティアにも終了の時がきました。
 路上に散乱したスポンジや紙コップを片付け、全てを整理し、リーダーの声で解散しました。

 太陽の下で立ちっぱなしの作業は、けっして楽なものではありません。全身に疲労感を覚えながらも、大会の成功のために下支えできたという満足感が、帰宅して飲んだビールの咽越しを一段と美味しくさせてくれたようでした。

北海道マラソンボランティア Part Ⅰ

2007-09-12 18:23:15 | ボランティア
  暑さは、鍛えられたアスリートからも容赦なく体力を奪い取るという過酷さを目の当たりにした北海道マラソンでした。

 9月9日(日)北海道マラソン2007が開催されました。
 私は妻と共に、大会ボランティアとして初めて縁の下で支える役を買って出ました。
 私たちに与えられた役割は、コース後半の37.5km地点のスポンジポイントのボランティアです。スポンジポイントとは冷水に浸したスポンジを選手に提供する役割です。
 青いキャップ、青いTシャツに身を包み、初めての体験に若干の緊張感も伴いながら、私たちの住居からあまり離れていないボランティアポイントに向かいました。

 台風が過ぎ去り、晴れ渡った空は、秋とはいえ気温は30度を越え、立っているだけでも日陰を求めたくなるほどです。
 普通のマラソン大会では、5km毎に給水ポイントが設けられますが、この北海道マラソンは夏型で過酷なため、その間の2.5km毎にスポンジポイントが設けられたのです。
 私たちのポイントでは総勢85名のボランティアが6班に分かれ、6つのブロックに机を配置し、スポンジを並べるのです。その机の長さの延長は100m近くあったのではないでしょうか。そこに大量の氷と水とスポンジが用意され、手分けして冷水に浸し、また紙コップに冷水も用意して選手を待ちます。

 選手がやってきました。
 外国選手でしたが、そのスピードはテレビで見るような軽やかなものとは言い難く、スローペースで私たちのところに近づいてきました。なのに、後続の選手ははるか後方です。
 ポツン、ポツンといった感じで選手が通過していきますが、選手たちはスポンジを何個も取ると、それを顔や頭に押し付けるようにして水を浴びます。
 女子選手の先頭が通過したのは、男子選手がかなり通過した後でした。
 男子も女子も、エリート選手の鍛えられ、無駄なものが削ぎ落とされた素晴らしい肉体が、いつものように躍動して見えないのは、偏に暑さのせいです。

 記録的にも、男子の優勝タイムが2時間17分26秒というのですから、通常の大会より10分程度遅いタイムだったことからもその過酷さがわかります。

 問題はその後に続いた選手たちへのボランティアでした。
                           (次回に続く)

ビオトープ学習会 Ⅲ

2007-09-11 16:49:11 | 環境 & 自然 & 観察会
  まちのなかの勇払原野 ~ふるさとの原風景に出会える中庭~

 ウトナイ湖は、勇払原野の湿地を形成する上で大切な位置を占めています。そして、日本で最初のバードサンクチュアリとしての指定を受けたり、ラムサール条約に登録されたりと、自然保護、環境保護を語る上で欠かすことのできない存在となっています。

 私たちは木道などで整備された湖周囲の散策路を、講師の村井さんの説明を受けながら巡りました。
 説明を受けることで、原野の自然が、植生がよく理解することができました。
 そして課題の回答です。それは・・・、「ハンノキ」という湿地に自生する潅木でした。
 ハンノキは、マメ科の植物と同じように、その根に窒素を固定する働きがあるそうです。そのことで土壌を肥やし、原野を豊かにしていく働きをしているとのことでした。

 村井さんと同道していて、「さすがプロ!」という場面に何度も出会いました。
 散策路の中で、私たち気づかない昆虫や生物を次々と見つけるのです。
 それは長い間の研究や観察で培った力なのですが、彼は「学校のビオトープを通して、またウトナイ湖に足を運んで、子どもたちに多様性を認識させ、自然とかかわらせることで、子どもの自然を見る目も育っていくのです」と締めました。

 学校に帰ったとき、担当の先生が「ぜひ見てください」と案内されたのが児童玄関の上に掲げられた看板でした。そこには、「まちのなかの勇払原野 ~ふるさとの原風景に出会える中庭~」という文字が誇らしげに躍っていました。(※ Part Ⅰの写真です)

 自然を、環境を守ろうとする小さな動きを、苫小牧の東小学校で確かめることができ、私は満たされた思いを抱きながら帰路に就きました。

 ※苫小牧東小学校のブログのアドレスです。
  http://blog.goo.ne.jp/tomahigasi/