講師は云う。いずれ日本において現金決済はますます減っていきキャッシュレス全盛時代になると…。アナログ人間を脱しきれない私などは “生きた化石” となってしまうのだろうか?…。ため息ばかりつきながら講師の話に耳を傾けた。
本日午後、「めだかの学校」の「賢いシニア生活を送るために」の第4回講座が開催された。今回のテーマは「キャッシュレス決済との付き合い方」と題して、札幌市消費者センターからの派遣講座で、フィナンシャルプランナーの加藤桂子氏が派遣され講師を務められた。
※ 講師の加藤桂子氏です。相当に聡明な方とお見受けしました。
講座の概要は、
①キャッシュレス決済の現状と背景
②各種キャッシュレス決済のそれぞれの特徴
③キャッシュレス決済のメリットとデメリット
④キャッシュレス決済の留意点及び詐欺への警戒
といった内容だった。
まず一口にキャッシュレス決済と云っても、クレジットカード、デビットカード、電子マネー、プリペイカード、スマホ決済、etc…とその種類の多さに驚いた。さらには、それぞれのカードなどには何種類もの会社(機構)が参入していて、私などから見たら目が回るほどその種類が多いことでギブアップの感じだった。
講師はあくまで「キャッシュレス時代に乗り遅れるな」という論調で私たちに親切・丁寧に説き続けたのだが、聴いている私はため息ばかりをついていた。
※ 講師の話に真剣に耳を傾ける「めだかの学校」の会員の方々です。
今回、講座担当が事前に私たちのキャッシュレス決済に対する現状のアンケート調査を実施していた。回答は15名でそのほとんどが70歳代なのだが、その中で「ほとんどキャッシュレス決済を使用している」と答えた者が6名と半数近くいた。私はそこには含まれず、「使用を限定している」と答えたはずだ。私の現状は、クレジットカードは一つだけ所有し、スマホ決済も一つとだけ契約し、コンビニなどで時折り使用する程度で、現金決済が圧倒的に多い。う~ん。私はこの時点で乗り遅れている。(もっとも家庭経済について私はノータッチなのだが…)
たしかにキャッシュレス決済に利点が多いのは理解できた。しかし、アナログ人間の私にはサイバー空間(メタバース)で行われる経済のやり取りについて、どうしてもいま一つ信用がおけないという思いが抜けきらないのだ。そんなことを言っているから “生きた化石” などと自己否定せざるを得なくなってしまうことは理解できるのだが…。
あゝ、これではダメだ。すでに周回遅れになっている感はあるが、なんとか今の社会で生きていくためにも、ため息を漏らすのではなく、必死に喰らいつき、楽しく生きていけたら思ってはいるのだが…。
「おい、やけにハンサムな爺さん、上品な佇まいでモタモタしてるんじゃねーよ」なんて言われたことはありませんが。
口に出さないだけで、そう思われているかもしれません。
少なくとも「やけにハンサムな爺さん」と「上品な佇まいで」は思っているに違いありません!
キャッシュレスも便利ですが、そうやって小銭を数えたり取り出したりするのも脳(計算力)や指の訓練になると聞いたことがあります。
確か、札幌山の上病院リウマチ膠原病センター長の長谷川先生がフェイスブックに書いていたのですが……。
元記事は見つからず。
実は本日も同年代が集い、近況を話し合っていると、ついついキャッシュレス時代の生きづらさに話が集中してしまいました。
なんとも我々世代には生きづらい世になってきました。
しかし、一方でその利便さも享受しているのも事実です。時代に迎合するということではなく、やはりその時代を生きているのですから、時代に積極的に適合していく気持ちも忘れずに生きていきたいなぁ、と思っているところです。