田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

食べて知ってカルチャーナイト

2016-07-23 15:47:27 | イベント
 「黒毛和牛の試食ができる!」というキャッチコピーに釣られて北海道総合研究プラザ(北19西11)までのこのこと出かけた。“食べる方”はしっかり味わったのだが、“知る方”はちょっと不満が残ってしまった。 

 札幌において「カルチャーナイト」が始まってからどれくらい経つのだろうか?当初は珍しさも手伝って、あちこちとイベントを渡り歩いていたが、最近はあまり関心が無くなっていた。
 ところが今年は、道総研が「食べて知る!道総研のおいしい研究」と題して、道総研の本拠地の北海道総合研究プラザにおいて“セミナーと黒毛和牛の試食”があると新聞に告知があったので、「面白いかも?」と思い参加してみようと思った。

          
          ※ 北大敷地の隣にあった北海道総合研究プラザの建物です

 北海道総合研究プラザは北大の敷地に隣接した北19条西11丁目にあった。初めて訪れた施設だったが、なかなか立派な建物で、そのプラザ内の吹き抜けになっている玄関ホールでセミナーが行われた。セミナーのテーマは「道産牛肉のおいしさ」と題して、道総研の畜産担当の研究員(氏名不明)が務めた。

 そのセミナーだが、リード文で触れたようにちょっと不満が残ってしまったのだ。というのも、吹き抜けのホールが災いしたのか、講師が発する細かな表現がまったく聞き取れないのだ。拡声装置を使用しなかったからか、はたまた講師の発音が不明瞭だったか?
 道総研のセミナーは、道庁ホールで開かれる「ランチタイムセミナー」をいつも興味深く拝聴していただけに、今回も期待していたのだが残念だった。

          
          ※ ご覧のような高い天井が講師の話を不明瞭にしていたように思いました。

 セミナーは、(1)「おいしさ」を感じるプロセス、(2)牛肉のおいしさを形作るもの、(3)「おいしさ」を調べる方法、(4)「おいしさ」を調べた研究の紹介、といったことについてのお話があったのだが、十分に聞き取れなかったこともあって、自信をもってレポすることはできない。

 ただ、講師が話しかったことは、国産和牛(黒毛)が輸入牛肉(米・豪)に比べて美味しいと言われるわけは、牛肉の旨味成分である脂肪の割合が圧倒的に多いということが理化学分析ではっきりしているそうだ。
 ただ、いま一つはっきりしなかったのだが、道総研の研究者が力を入れているのは道産の乳用種を肉牛として販路拡大することらしい。乳用種の脂肪分は、輸入牛と黒毛牛との中間にあるということだ。
 「おいしさ」もそれなりらしい。そこで乳用種の牛肉をどのようにプロモーションしていくべきか、が課題だということだった。(と私は聞いた)

          
          ※ 少し暗くなってからの撮影だったので、写りはイマイチですが、味は良かったですよ!

 肝心の試食の方だが、セミナーを聴いている時間に、担当者が別のところで調理して受講者に配られた。
 分からないのは、試食した肉が「黒毛和牛」だったことだ。美味しかったことは美味しかったが、道総研のサービスだったのだろうか?でも、セミナーの内容との整合性には少々疑問ももったのだが…。

          
          ※ 写真のようにたくさんの人が詰めかけた道総研のカルチャーナイトでした。

 北海道総合研究プラザのセミナー会場は、用意された椅子席が満杯になるほど盛況だったが、昨夜のカルチャーナイトは各所で賑わったようだ。我が家の近くの札幌管区気象台もたくさんの親子が訪れて賑わっていた。
 札幌の街がもっている文化的資源を、一夜市民に開放するこうした試みが長く続いていることに札幌市民の一人としてとても誇りに思っている。