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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

実力者の集団?札幌室内管弦楽団

2024-08-12 11:06:03 | ステージ & エンターテイメント
 意外!といっては失礼かもしれないが、意外な実力者の集団の演奏を聴いた思いだった。今回はサマーコンサートと銘打っていたこともあってだろうか?セミクラッシックの選曲が多かったように思われたが、札幌室内管弦楽団の質の高さを感得させてくれたコンサートだった。

      

 昨日午後、白石区民センターにおいて札幌室内管弦楽団「サマーコンサート2024」に参加した。参加した動機は、この日特に予定もなかったことから、無料という響きに引き寄せられ指揮者の松本寛之氏に連絡を入れてチケットを入手し、それほど期待もなく白石区民センターに向かったのだった。
 プログラムに記載されていたプロフィールによると、札幌室内管弦楽団は特に母体はなく、演奏者たちは日ごろ別々の活動をしながら、演奏会の時だけ集まってコンサートを実施している団体だという。この日ステージに立ったのは指揮者の松本寛之氏をはじめとして48名の団員の方々だった。顔ぶれを拝見すると、老若男女が集っていたが比較的年齢が高く長年研鑽を積まれた方が多いように感じられた。

   
   ※ 撮影NGの告知はなかったので、演奏風景を撮らせていただいた。

演奏された曲目は…、
《第1部》
 ◇メンデルスゾーン/「真夏の夜の夢」より 「序曲」、「結婚行進曲」
 ◇ビゼー/「アルルの女」第二組曲より 「メヌエット」、「パランドール」
《第2部》
 ◇アラン・メンケン/「リトルマーメイド」より
 ◇リチャード・ロジャース/「王様と私」より
 ◇ベニー・アンダーソン/「マンマミーア」より
〈アンコール〉◇ヨハン・シュトラウス1世/ラデッキー行進曲
 ラインナップを見てもお分かりのように、今回は本格的なクラシック音楽というよりはミュージカル曲も含めたセミクラッシックのコンサートといった趣きだった。
 演奏が始まると、私の中では「あれっ?」という思いが強かった。一般にアマチュアの演奏会の場合、私はプロの演奏と比較してその綻びを聴き分けてしまうことが多いのだが、札幌室内管弦楽団の場合、それがあまり気付かないのだ。演奏者一人一人の表情を伺っても、みなさんとても落ち着いた表情だったのが印象的だった。つまりアマチュアとしては非常に高いレベルでの演奏を聴かせていただいた思いだった。特に、「アルルの女」の「メヌエット」はフルートの独奏曲に近い曲であるが、フルート奏者の中川さんは特段緊張感も見せずに弾き切った(吹き切った?)ところは素晴らしかった。

        
        ※ フルート奏者の中川将吾さんです。

 指揮者の松本氏のユーモアのある進行ぶりも私たちを和ませてくれた。きっと練習風景においても緊張と緩和を織り交ぜ、楽しく練習が繰り返されていることが想像された。

        
        ※ 指揮者の松本寛之さんです。

 札幌室内管弦楽団…、また一つ札幌の素晴らしいオーケストラを発見した思いである。


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