とタイトルを付けてみたけれどけっしてNHKの番組について語るのではありません。
その日、私は札幌医大付属病院耳鼻咽喉科の点滴ベッドに横たわっていました。
付属病院も手狭なのだろうか、点滴ベッドは診察室の一隅をカーテンで囲っただけのものでした。
ひたすら点滴が終了するのを待つだけの私の耳に、カーテン越しに診察室の医師と患者のやりとりが聞こえてきました。
診察室のやりとりを聞くとはなしに聞いているうちに、私は大きな感動に包まれている自分に気付いたのです。
「あ~、調子はどうですか」
「ああそう、右の方の調子が悪かったんだね」
「だいぶん良くなってきたみたいだね」
「そうですか。仕事忙しいんですね」
「うん、直ぐには良くならないよ」
「薬はこれとこれを出しておくけど、それでいいかな」
「今度はいつ来れますか」
その医師は女性だったのですが、やりとりを聞いていると、その医師は患者の気持ちに寄り添いながら、患者の訴えを全て肯定的に受け止めているのです。
その上で、専門家として確かなアドバイスを与えています。
私が点滴を受けている間に4人の患者とのやりとりがあったのですが、どの患者も医師を信頼しきって悩みや不安をぶつけているように思えました。
私はそれらのやりとりを聞いていて、「この医師は医師である前に、第一級のカウンセラーである」と思ったのです。
けっして医師だからと上から目線で患者と向き合うのではなく、同じ目線で患者の悩みや不安に向き合い、患者が勇気づけられるようなアドバイスをしているのです。
私の医師に対するイメージは、なんとなく権威的で、患者は医師の言うことを素直に聞け!というようなものでした。
しかし、今や医師の世界も変わりつつあるのでしょうか。
それともこの女性医師の個人的な資質がそうさせているのでしょうか。
いや、きっと医師の世界でも権威主義的なものは過去のものとなり、カウンセリングマインドを身に付けた医師が主流となっていると信じたいと思います。
それがプロフェッショナルな医師としての仕事の流儀であるように・・・。
札幌医大付属病院の耳鼻咽喉科の女性医師・・・、その名は難聴外来担当の「縫 郁美」という医師でした。
その日、私は札幌医大付属病院耳鼻咽喉科の点滴ベッドに横たわっていました。
付属病院も手狭なのだろうか、点滴ベッドは診察室の一隅をカーテンで囲っただけのものでした。
ひたすら点滴が終了するのを待つだけの私の耳に、カーテン越しに診察室の医師と患者のやりとりが聞こえてきました。
診察室のやりとりを聞くとはなしに聞いているうちに、私は大きな感動に包まれている自分に気付いたのです。
「あ~、調子はどうですか」
「ああそう、右の方の調子が悪かったんだね」
「だいぶん良くなってきたみたいだね」
「そうですか。仕事忙しいんですね」
「うん、直ぐには良くならないよ」
「薬はこれとこれを出しておくけど、それでいいかな」
「今度はいつ来れますか」
その医師は女性だったのですが、やりとりを聞いていると、その医師は患者の気持ちに寄り添いながら、患者の訴えを全て肯定的に受け止めているのです。
その上で、専門家として確かなアドバイスを与えています。
私が点滴を受けている間に4人の患者とのやりとりがあったのですが、どの患者も医師を信頼しきって悩みや不安をぶつけているように思えました。
私はそれらのやりとりを聞いていて、「この医師は医師である前に、第一級のカウンセラーである」と思ったのです。
けっして医師だからと上から目線で患者と向き合うのではなく、同じ目線で患者の悩みや不安に向き合い、患者が勇気づけられるようなアドバイスをしているのです。
私の医師に対するイメージは、なんとなく権威的で、患者は医師の言うことを素直に聞け!というようなものでした。
しかし、今や医師の世界も変わりつつあるのでしょうか。
それともこの女性医師の個人的な資質がそうさせているのでしょうか。
いや、きっと医師の世界でも権威主義的なものは過去のものとなり、カウンセリングマインドを身に付けた医師が主流となっていると信じたいと思います。
それがプロフェッショナルな医師としての仕事の流儀であるように・・・。
札幌医大付属病院の耳鼻咽喉科の女性医師・・・、その名は難聴外来担当の「縫 郁美」という医師でした。