ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

長野県佐久市の佐久荒船高原では、ニホンサクラソウの花が咲き始めました

2012年05月16日 | 佐久荒船高原便り
 長野県佐久市の東側にある、標高1100メートル程度の佐久荒船高原では、春を飾るニホンサクラソウの花が、森の奥で咲き始めました。

 以前に、さいたま市桜区の田島ヶ原さくら草公園で、ニホンサクラソウが咲き始めたとお伝えしました(2012年4月13日編です)。荒川の岸辺に、ニホンサクラソウの自生地があり、天然記念物に指定されているとお伝えしました。

 ニホンサクラソウは本来は深山などの森陰で咲くものです。そのサクラソウが、標高が1100~1300メートル程度の山里である荒船高原の各所で咲きます。現在は、標高が1100メートルの入り口部分の森陰で咲き始めています。





 新芽がほとんど芽生えていない雑木林では、太陽光が届く地面のあちこちで、以前は咲いていたそうです。「あちこちに出ているから少しぐらいは採っても大丈夫」と主張して、ニホンサクラソウを採取する方が出現し、かなり減ったそうです。

 今後は、標高1200~1300メートルの森陰で咲き始めます。あまり人が入らないと思われる森の奥に、ニホンサクラソウが一面に咲く所が残っています。

 同様に、雑木林の日当たりのいい場所に、ニリンソウ(二輪草)が可憐な花を咲かせています。



 ニリンソウも以前は一面に咲く、大群落があったのですが、いつの間にか消えました。ニリンソウは食べられる野草だからです。

 いろいろな種類のスミレも、新芽がほとんど芽生えていない雑木林の日が当たる地面のあちこちで咲いています。シロスミレの一種と類推される、白い花のスミレが咲いています(日本の野生種のスミレは種類が多く、同定はかなり難しいです)。



 1週間前は、一輪の花として咲いていたフデリンドウは、数輪が同時に咲くまで成長しています。



 “春の妖精”と思える可憐な野草の花が森陰のあちこちで咲いています。佐久荒船高原の春を飾る主役たちです。短時間、思い切り咲いて消えていきます。