シャープは2012年6月上旬にロボット掃除機「COCOROBO」(ココロボ)を発売すると発表しました。
このCOCOROBOは、人工知能や音声認識機能、スマートフォン(高機能携帯電話機)との連携機能などを多彩に搭載しています。一種の“愛玩ロボット”として、人とコミュニケーションする機能を搭載している点が売り物になっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/e5/c1e0084e4d9d137125c7f05273049a3a.jpg)
「きれいにして」と呼びかけると、COCOROBOは「分かった」と音声で返事をして掃除を始めるそうです。小型カメラを搭載しているので、外出先から自宅の部屋の様子を見ることができるそうです。こうした機能は、“クラウド”と呼ばれる高度なIT(情報技術)を活用する家電製品の先駆け製品とみられています。
COCOROBOはフル機能付きで販売価格は約13万円と予想されています。機能が簡略されたものの販売価格は約9万円と見込まれています。掃除機としてはかなり高価なものですが、“愛玩ロボット”としての付加価値で売り込みを図るもようです。
東芝も2011年10月1日からロボット掃除機「SmarbVC-RB100」を発売しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/65/73611f6828e915fe35934cb70e70eca3.jpg)
円盤形状のロボット掃除機といえば、米国iRobot Corporation(アイロボット・コーポレーション)の「Roomba」(ルンバ)がすぐ頭に浮かびます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/4b/f1d2f5c5216a88a92e6f7c0f43aa8268.jpg)
iRobot社は軍事用や業務用、家庭用の先進的なロボットを開発するベンチャー企業です。売上の中心は軍事用ロボットといわれていますが、事業収益を確保するために、2002年にロボット掃除機「Roomba」を発売し、合計200万台以上販売されたといわれています。かなり苦労してロボット掃除機の事業を育てました。
iRobot社は、米MIT(マサチューセッツ工科大学)のMIT人工知能研究所で働いていた研究者3人が1990年に創業したベンチャー企業です。創業22年の“老舗”のベンチャー企業です。
液晶テレビ事業などが不振なシャープは、事業収益を確保するために、高付加価値な家電製品の販売に力を入れる方針のようです。比較的単純な家電製品は東南アジアや中国、韓国などの電機メーカーにかなわないので、ハイテク技術を駆使する高付加価値家電に特化するようです。
米国のベンチャー企業が築いたロボット掃除機市場は、高機能なハイテク技術が生かせると判断し、ある程度のニッチェ市場を確保し、事業収益を確保する戦術です。米国企業が開発した新ジャンルの製品・市場を日本企業が量産化で狙うという点では、1970年代の製品開発モデルに戻ったともいえます。
米国のベンチャー企業というと、事業に成功して大儲けしていると思われがちですが、iRobot社は長年赤字に悩んでいます。やっとロボット掃除機で事業収益を上げたと思ったら、日本企業が参入して来ました。
日本企業の方は「韓国や台湾、中国などの企業がすぐマネして参入してくる」と不満を漏らしますが、市場での製品競合はどんな場合も厳しいものです。ロボット掃除機市場で、日本メーカーが成功し、それをみて韓国メーカーが参入してきた場合はどうコメントするのでしょうか。
このCOCOROBOは、人工知能や音声認識機能、スマートフォン(高機能携帯電話機)との連携機能などを多彩に搭載しています。一種の“愛玩ロボット”として、人とコミュニケーションする機能を搭載している点が売り物になっています。
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「きれいにして」と呼びかけると、COCOROBOは「分かった」と音声で返事をして掃除を始めるそうです。小型カメラを搭載しているので、外出先から自宅の部屋の様子を見ることができるそうです。こうした機能は、“クラウド”と呼ばれる高度なIT(情報技術)を活用する家電製品の先駆け製品とみられています。
COCOROBOはフル機能付きで販売価格は約13万円と予想されています。機能が簡略されたものの販売価格は約9万円と見込まれています。掃除機としてはかなり高価なものですが、“愛玩ロボット”としての付加価値で売り込みを図るもようです。
東芝も2011年10月1日からロボット掃除機「SmarbVC-RB100」を発売しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/65/73611f6828e915fe35934cb70e70eca3.jpg)
円盤形状のロボット掃除機といえば、米国iRobot Corporation(アイロボット・コーポレーション)の「Roomba」(ルンバ)がすぐ頭に浮かびます。
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iRobot社は軍事用や業務用、家庭用の先進的なロボットを開発するベンチャー企業です。売上の中心は軍事用ロボットといわれていますが、事業収益を確保するために、2002年にロボット掃除機「Roomba」を発売し、合計200万台以上販売されたといわれています。かなり苦労してロボット掃除機の事業を育てました。
iRobot社は、米MIT(マサチューセッツ工科大学)のMIT人工知能研究所で働いていた研究者3人が1990年に創業したベンチャー企業です。創業22年の“老舗”のベンチャー企業です。
液晶テレビ事業などが不振なシャープは、事業収益を確保するために、高付加価値な家電製品の販売に力を入れる方針のようです。比較的単純な家電製品は東南アジアや中国、韓国などの電機メーカーにかなわないので、ハイテク技術を駆使する高付加価値家電に特化するようです。
米国のベンチャー企業が築いたロボット掃除機市場は、高機能なハイテク技術が生かせると判断し、ある程度のニッチェ市場を確保し、事業収益を確保する戦術です。米国企業が開発した新ジャンルの製品・市場を日本企業が量産化で狙うという点では、1970年代の製品開発モデルに戻ったともいえます。
米国のベンチャー企業というと、事業に成功して大儲けしていると思われがちですが、iRobot社は長年赤字に悩んでいます。やっとロボット掃除機で事業収益を上げたと思ったら、日本企業が参入して来ました。
日本企業の方は「韓国や台湾、中国などの企業がすぐマネして参入してくる」と不満を漏らしますが、市場での製品競合はどんな場合も厳しいものです。ロボット掃除機市場で、日本メーカーが成功し、それをみて韓国メーカーが参入してきた場合はどうコメントするのでしょうか。