まりっぺのお気楽読書

読書感想文と家系図のブログ。
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スウェーデン王エリク10世妃 リキサ

2011-07-13 18:47:47 | スウェーデン王妃
嫁ぎ先の習慣にびっくり
エリク10世妃 リキサ・アヴ・ダンマルク


1190~1220/在位 1210~1216

エリク10世の妃リキサは、デンマーク王ヴァルデマー1世と
ソフィア・アフ・ミンスクの王女です。
姉にフランス王フィリプ2世からひどい仕打ちをうけた王妃インゲボルグがいます。

          
スヴェルケル家とエリク家の争いは、デンマークにとって対岸の火事ではありません。
デンマークは当時ノルウェーよりのエリクを嫌い、スヴェルケル2世を援護していました。

スヴェルケル2世を敗って王についたエリクは、デンマークと信頼感を築きたいと考え
リキサと結婚することにしました。

1210年、結婚のためにスウェーデンにやってきたリキサは
移動が乗り物(駕篭か馬車か不明)ではなくて馬だってことにビックリ!

たぶん、いちいち「デンマークではこうじゃなかった…」ってもらしてたんでしょうね?
スウェーデンの貴婦人や女官たちは、リキサに実家の常識は忘れて
早くスウェーデンの習慣に慣れるように言ったそうですよ。

嫁ぎ先の習慣に慣れるのって、それでなくてもなかなか大変だし
実のところ納得できないこともあるのよね
でもまわりを固められちゃあ太刀打ちできませんものね… 異国へ嫁ぐのも大変です。

1216年、エリク10世が36歳という若さで亡くなりました。
珍しく戦死とか暗殺ではなくて急な発熱だったみたいです。
リキサは妊娠していてエリクの死後王子(エリク11世)を生みましたが
一家は王に即位したスヴェルケル家のヨハン1世から追放されてデンマークへ逃れました。

スウェーデンへは戻ることなく、王子エリクの即位も
王女たちの結婚も見届けることができないまま4年後に亡くなりました。
たぶん30歳ぐらいです。

王女のインゲボルグが、王様と言っても過言ではないヤール(摂政)ビュリイエルに
嫁ぎまして、息子ヴァルデマーが王になり、フォルクンガ王家の始祖になりました。

今しばらく王座をめぐる争いは続きます。

(参考文献 Wikipedia英語版)
コメント
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