まりっぺのお気楽読書

読書感想文と家系図のブログ。
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スウェーデン王ヴァルデマー1世妃 ソフィア

2011-07-19 09:59:35 | スウェーデン王妃
大ショック!な夫の仕打ちに愚痴こぼす
ヴァルデマー1世妃 ソフィア・エリクスドッテル・アブ・ダンマルク


1241~1286/在位 1261~1275

(事実上王だった父ビュリイェルはおいといて…)フォルクンガ家初代王になった
ヴァルデマーの妃ソフィアは、デンマーク王エーリク4世とユッタの王女でした。
エーリク4世はソフィアが幼い頃に(たぶん弟アーベルの差し金で)殺されました。
        
スウェーデンの実権を握っていたヤール(摂政)ビュリイェルが
スカンジナビアの王国間の和平を…という政策をかかげまして
息子ヴァルデマーとソフィアを結婚させることになりました。

縁談の話を聞かされた時、ソフィアは部屋に閉じこもり…さては抗議でしょうか?
いえいえ、「どうか幸せになれますように」と祈ったらしいです。
なんなんでしょうね? このエピソード…
さて、1261年に結婚した二人は幸せになれたんでしょうか?

ソフィアは才気にあふれ、おしゃべりも上手で、政治向きの女性でした。
王子はエリクひとりですけど、王女が5人生まれてます。

しかし、結婚から11年目、ちょっと飽きがきた頃にとんでもない出来事が…

ロスキレ修道院(デンマーク)に入っていました妹のユッタとアグネスが
姉のソフィアを訪ねてまいりました。
そしてユッタはヴァルデマーの愛妾になっちゃったのね。
翌年には子供も生まれてます。

ユッタは姉に申し訳ないと思ったのか、はたまた姉の視線が痛かったのか
2年後にはロスキレに戻りました。
ヴァルデマーは赦免を求めるためにローマに巡礼に行かなければなりませんでした。

ソフィアは「こんな悲しみは乗り越えられない。妹がいる間は地獄だったわ」と
もらしていたとか…

夫の浮気が一段落したと思ったら、また一難。
1275年、ヴァルデマーは弟のマグヌス(3世)に敗れて王座を追われました。

ソフィアはその後むっつりし、口を開けば文句たらたらだったそうです。

廃位から2年後にデンマークに戻りました。
ヴァルデマーはと言うと、投獄されたとはいえニーシェピン城の居心地のいい監獄で
けっこう愉快に暮らしてました。
おそばには愛妾も侍っていたらしいです。

「夫婦ふたりが幸せに…」という祈りは聞き入れてもらえなかったのですね。
廃位のことはともかく、夫の浮気性は神様の手にはおえないか…

(参考文献 Wikipedia英語版)
コメント
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