ふじうつぎ
梅雨明けは早いと云う予報もありましたが、梅雨前線は日本列島に居座っているようです。各地に洪水の被害をもたらせていま
す。新聞のコラムでしたか日本の季節は四季ではなくて実は雨期を入れて五季なのですと、インド、東南アジアから東アジア一帯
が今雨期なのです。これはアジアの尾根であるヒマラヤ山脈の気象的影響下にあることを意味しているのでしょう。
17才の頃、本願寺での高校生対象の研修会に出席した時、「いのち」と題された仏教賛歌を習いました。今でもよく口ずさん
でいることがあります。雨季には生物や植物の変化が著しいからかもしれません。「いのち」の詩篇を紹介しておきます。作詞は
仏教詩を多く創られた藪田義雄さんによるものです。曲は下総皖一さんと云う方です。
い の ち
1、野の花の ちいさな いのちにも
ほとけはやどる
朝影(あさかげ)とともにきて
つつましい 営みをあたえる
おなじように
2、野の鳥の おさない いのちにも
ほとけはやどる
涼風(すずかぜ)と ともにきて
生きる身の 喜びをささやく
おなじように
3、白露(しらつゆ)の はかない いのちにも
ほとけはやどる
月しろと ともにきて
ひと夜さの 安らぎをおしえる
おなじように
画像は裏藪に雨に濡れて咲いていた藤空木(ふじうつぎ)です。房状に咲く紫色に目がひかれます。光線が乏しいので明るいレンズを装着して自然光で撮影しました。藤空木は有毒なので注意が必要です。