万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

足利浄円先生の法縁録

2009年07月21日 | Weblog
自照舍の足利浄円先生が拙寺にご出講下さいましたのは、講師録によりますと昭和27年14日、15日の二日に亘ってのことであったことが記されています。ご住所は広島県豊田郡東野村生野島とありますから、生野島にお住いの頃であったことが分ります。多分紺屋の木村誠一先生の懇望によってのご来山であったのでしょう。
 講師録には独特のてらいが全く感じられない枯れた筆跡で「足利浄圓」と署名し、讃題の項にただ「自然法爾」とのみご記帳されていました。

 いただいた「離僧離俗」の中に、昭和26年に多分身重になられた龍山壬生子様に宛てられたお手紙が紹介されていました。それは浄土真宗では依用しない「般若心経」の陀羅尼「ギャテイ ギャテイ ハラギャテイ ハラソウギャテイ ボヂソワカ」を他力念仏で味わっておられる内容であることには驚くとともに仏教を広く深く偏見なく味わっておられますことに襟がただされます。

 お浄土へ   渡れるか渡れるか
         渡れるかもしれぬ
         渡れそうな渡れそうな
         とうとう渡れたではないか
      南无阿弥陀仏

 病気は    よくなるかよくなるか
         よくなるかも知れぬ
         よくなりそうな
         よくなったではないか

 お産は    うまれるかうまれるか
         うまれるかもしれぬ
         うまれそうなうまれそうな
         うまれたではないか

 母性は     母になれるか母になれるか
         母になれるかもしれぬ
         母になれそうな母になれそうな
         母になれたではないか
                (一部をご紹介してみました)
 陀羅尼文をこのように解釈し味わったものを今まで他に見たことがありません。
 優柔な水のようなお心ですね、

    
  
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ミニ睡蓮

2009年07月19日 | Weblog
昨年いらなくなったカメに植えておいたミニ睡蓮が白いきれいな花を咲かせています。玄関前の睡蓮鉢の超ミニ睡蓮も黄色の花をさかせています。
 夏に咲く花、蓮も睡蓮も実に端正にスッくと咲いています。暑さでややもすればグニャッとなりがちな私どもに背骨を伸ばすようにと教えてくれているようです。
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離僧離俗(りそうりぞく)

2009年07月18日 | Weblog
昨日、表記の「離僧離俗 ーー足利浄円先生の追憶ーー」と題されたご本が贈呈されてまいりました。下さったのは広島市沼田町専念寺前坊守様龍山壬生子様からです。壬生子様は足利浄円先生のご息女に当たられる方とうかがっていますが・・・
 編集は山口の波佐間正己先生が当たられたようです。本年が足利先生のご往生から50年回に当たられるので「先生を慕う会」で発案編集されたと云うことです。
 有難く手に取ってパラパラと頁をめくってみました。新鮮で宝石や貴石が静に納まっている小箱を頂いたような感じがいたします。一言一言がキラキラ輝いてお念仏へと誘ってくださいます。
   不思議なご縁を有難く感じます。                合掌
 
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のちのよは

2009年07月16日 | Weblog
     燈
 のちのよは やみもまよわじてりわたる
      のりのともしび たのむ身なれば   籌子

 この短冊は大谷光瑞本願寺22世門主の籌子裏方の法詠歌です。明治4
4年に享年30才で急逝されましたが、九条家から本願寺へ嫁せられた僅
か数年間のご活躍は今に伝えられています。
 初代仏婦連盟総裁に就任され本部長の九条武子夫人とともに今日の仏婦
連盟の基礎を築かれました。東京の千代田女学校、京都の京都女学校、大
阪の相愛女学校などの設立など大きな足跡を残しておられます。
 よく歌われる礼讃歌の「響流十方(こうるじっぽう)」と題された「み
ほとけの 誓いの響きたかければ およばぬ隈はよになかりけり」のお歌
は籌子裏方の作になります。
30才と云うお歳でご往生されましたからご遺筆は極めて少ないものと推
測されます。
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風蘭乱舞

2009年07月14日 | Weblog
三段に軒下に釣っている風蘭が次々咲いて新たな驚きと喜びを与えてくれています。一段に6鉢ですから18鉢の風蘭の内、今16鉢が咲いています。非常に感動的です。小さな鉢ですからすごさはありませんが、風雅で愛おしいと云う思いが涌いてきます。
 下さった藤原さんが丁寧に蘭の名前を付けて下さっています。その名前を紹介しておきましょう。

 春乃殿、黄鳳、楊貴妃、青龍獅子、星車、長生殿、天恵覆輪、金鏤閣、朝日殿、
杏丸、花衣、淀の松、湖東覆輪、大波青海、紀州雪虎、玉川錦、猩々、烏帽子丸

 いずれも味わい深く成程と思えます。
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すみれ

2009年07月14日 | Weblog
すみれが可憐に咲いていました。紫一色のすみれは魅力的です。
 すみれの花は昔から古今東西愛されて来た花、すみれは余り
群生しなくて1、2輪が密やかに気品高く紫いろに咲いている
のが好まれて来たのでしょうか。
 画像は園芸種なのですが、庭の草引きの折もすみれが生えて
いるといつも引くのは止めてしまいます。それほどにすみれは
愛されて来た草花なのでしょう。
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聞名会(竹原市・忠海)

2009年07月11日 | Weblog
7月10日、忠海・聞名会(於西養寺)へご法話に参りました。
忠海は大三島の盛(さかり)というところからフェリーで20分の所にあります。しまなみ海道が開通して、橋を利用する機会が増えましたが、今でも大三島から広島側にわたる際、一番近いルートです。

聞名会とは、忠海の西養寺さんと明泉寺さん、2つのお寺の仏教婦人会の法座です。2つのお寺が本当に間近にあるのですが、毎年会所(会場のこと)を交互につとめられているそうです。

明泉寺さんには平成14年からご縁いただいて、お話にお伺いしています。今回のご依頼は聞名会代表の植木さんからいただきました。植木さんは明泉寺さんのご門徒で、私の法話を聴聞くださっていたそうです。
今回の会は、若い布教使さんがいいということで、わざわざ大三島の万福寺まで依頼に来てくださり、この度の出講となりました。



ちょうど、大雨の中の聞名会となりましたが、沢山の会員さん、中にはご夫婦でお参りいただきました。
とても活気のある会に、こちらも少し興奮気味でのお取次となりました。


聞名会の芳名録に、名前を記させていただいたのですが、年に1度の会ですが、既に2冊めになっています。
「聞名会を立ち上げた時は、姑が代表でした」と
植木さんが教えてくださいました。歴史と、そのつながりを感じます。


みなさま大変お世話になりました。
ありがとうございました。
9月にまた明泉寺さんでお世話になります。
(若院)

写真は忠海港
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鐵舟の山号

2009年07月09日 | Weblog
大三島町時代の教育長をつとめられた大三島町大見にお住いの藤原守幸氏からお便りがあり、「鐵舟の山号かかげ彼岸寺」の氏の作句が伊予俳壇に入選されたことが記されていました。嬉しいことです。
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楊貴妃 風蘭

2009年07月09日 | Weblog
この風蘭は「楊貴妃」と名づけられています。花は赤系で妖艶です。精力旺盛なようで葉も根も花も一番多く生長が見られます。

 風蘭(風貴蘭)は「緑の宝石」と呼ばれているのだそうです。風蘭の鉢は今までにもあちこちで拝見いたしましたが、花が梅雨頃に咲くとは全く知りませんでしたし、こんなに素晴らしい花であることを初めて知りました。
 この風蘭をまとめて15、6鉢も下さった藤原芳郎さんは私に「風蘭」の気品あふれる花に遇わせようとして態々贈与下さったのでしょう。ありがとうございます。眼福の時を過ごさせていただいております。
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朝日殿 風蘭

2009年07月09日 | Weblog
 風蘭(風貴蘭)の花が開花しています。
画像の風蘭は「朝日殿」と名付けられていて、実に容姿端麗で高貴なホワイトカラーをしています。
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