万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

露草(つゆくさ)

2009年07月28日 | Weblog
紫露草の咲いている1㍍ぐらい隣に「露草」が咲いている叢がありました。これは雑草として引き抜いて除去するのですが、紫露草と比較するとこちらの方が可憐で鮮やかなブルーは目に沁みます。花の形状も面白いのですが、どこにでも見られる草なのであまり珍重されることはありません。「露に濡れたような草」と呼ばれていたことから「つゆくさ」の名ができたのだそうですが・・・・、

『枕草子』に清少納言は「つゆくさ」について述べているカ所があります。それは「つゆくさ」の漢字表記は「文字に書きてことごとしきもの」(文字に書いたら大袈裟な感じのするもの)と平安時代の文人がなんでもかんでも漢字で表記する風潮にチクリ一刺し、その漢字表記とは

 覆盆子(いちご)、鴨頭草(つゆくさ)
 
 などがあげられています。「いちご」、「つゆくさ」と仮名書きする方がふさわしいことを云おうとしているようなニュウアンスです。
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紫露草(むらさきつゆくさ)

2009年07月28日 | Weblog
梅雨の晴れ間、いつもの石垣の下に「紫露草」が咲いていました。この露草は日本名で呼ばれていますが、日本に到来したのは意外と遅く明治初年頃北米(おそらく米国)から渡来したとのことです。その所為か大三島でもそうあちこちには自生が見られないように思います。
 高校の頃、生物の時間に「紫露草」の細胞を顕微鏡で観察しそれをスケッチしたことが思い出されます。牧野先生の図鑑には「「細胞学上の研究材料に都合がよい」と見られますから、昔から教材に使われて来た草なのですね、
 
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