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万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

オルガン

2008年11月15日 | Weblog
 画像はオルガンではなくてヤマハの「エレクトーン」です。
当山のオルガン楽器はこのエレクトーンで4代目となります。
 この前使っていたのはハモンド社の電子オルガンでした。
回転スピーカーの調子が悪くなり変な音が出るようになって
いたら、越智和市さんが亡妻の永代経志にオルガンを寄付し
ます。「妻が~♪如来大悲の恩徳は♪~と一緒に歌ってくれ
ているように思いますから・・・・」と云われ新調したのが
このエレクトーンです。平成8年のことでした。そのように
云われた和市さんも平成14年に亡くなってゆかれました。
 当山本堂にオルガンが置かれたのは大正5、6年頃のこと
です。「京都十字屋楽器店」のシールが貼ってありましたか
ら京都で購入されたものゝようです。そのオルガンが昭和4
3年の私が帰山するまで使われていましたから、90年以上
も前のことになります。
 その最初のオルガンはもうガタガタになっていて、音のボ
リュウームも出ないし、しばしば出ない音がありました。白
鍵も随分剥げてしまった鍵が何カ所もありました。
 そのガタガタのオルガンは寺の近所の子ども達や私の少年
時代の格好の玩具となっていましたし、ご法座や日曜学校で
「讃仏歌」の伴奏に結構使われていました。私が長じて京都
の宗門高校へ進学し、その高校での朝の仏参のオルガニスト
を務めるようになったのはあのガタガタのオルガンのお陰な
のだと今も懐かしく思い起します。
それにしても高校の講堂に据えられていた足踏みのオルガン
は素晴らしいもので、700人入る講堂に響き渡るボリュウー
ムが出るものでした。こんなオルガンがいつも弾けたら幸せだ
と思ったものでした。
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凍てる音楽 (白侘助開花)

2008年11月13日 | Weblog
 12日の夕間暮れ、裏庭の椿園(極狭い)に何気なく
行ってみると、何と白侘助椿が咲いていました。それも
鉢植えの一番先に天を向いて凛と咲いていました。薄暗
くなりかけている夕間暮れ、その小さな白い容姿は真珠
のように輝いて見えました。
 明治の初め美学者フェノロサは岡倉天心の案内で西の
京、薬師寺を訪れた時、東塔を仰ぎ見て「凍てる音楽」
と称讃したと云います。
 今、正にこの夕間暮れに咲いている一輪の「白侘助」
(しろわびすけ)は私の「凍てる音楽」と云うべき美しい
かすかな音色を奏でていました。
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野紺菊(のこんぎく)

2008年11月12日 | Weblog
境内の一隅に「野紺菊」が群れ咲いています。
「都忘れ」を少し小振りにした薄紫の花です。

 今年は紫式部の「源氏物語」が完成されて千年
と云う記念の年、書店には各種の「源氏物語」関
係の書籍が並んでいます。私も2、3求めてパラ
パラと読んでいます。
後半部分の、宇治十帖と呼ばれている中に度々登
場する「横川の僧都」なる僧のモデルは一体誰な
のだろう、などと思い巡らせています。大和とか
母、妹など記述されていることを考えると横川の
源信和尚(恵心僧都)をモデルとしていると思え
ます。
 それにしても壮大なロマン小説ですが、平安浄
土教の背景なしには生まれ得なかったように思得
ます。

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檜扇の実

2008年11月11日 | Weblog
檜扇(ひおうぎ)の実は黒い実です。
黒い小さな実がグレープ状に実を付けて
秋の淡い日に照っています。英国調のジェ
ントルマンって感じです。
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深山(みやま)の紅葉

2008年11月10日 | Weblog
大三島のダム、台ダムより奧の集落を深山(みやま)と呼ばれて
います。県道から相当奧へ高く登った所に点々と家が散在しています。
その一番奥にあるお家が酒井久刀さん宅で今日は報恩講にお参りいたし
ました。その途中、紅葉があまりにもきれいなので写真に撮りました。
 矢張り温度が低くて朝露も多いのでしょう、紅葉が鮮やかです。
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みかん色づく

2008年11月10日 | Weblog
みかん山の早稲みかんがここ2、3日の冷え込みで色づいています。
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常泉寺仏婦

2008年11月09日 | Weblog
11/9午前10時、福山市の常泉寺仏婦の方35名(総代さん4名も含む)
がバスでご参詣になられました。
常泉寺さんも聞けば当山とほぼ同じ時期に本堂と庫裏の新築工事を行い完遂
されたとのこと、全員晴れやかなお顔でご参詣になられていました。来年4
月28日に落慶法要、住職継職法要を勤修なさるとのことおめでたいことで
す。
 法話は若院が本願寺新報11/1日号に書いていた前住の「如来の家」につ
いて少しお話をさせていただきました。
 画像は境内で本堂の外観の説明風景
コメント (2)
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茶の花

2008年11月09日 | Weblog
ここ2、3日で急に冬の天候となりました。
皆さまお元気ですか、
 処々の端に植えられて来た茶の木に花が咲き、
次々と落花しております。立冬を過ぎた何とはな
しかうら寂しいたそがれの迫る頃、この茶の花
を見ると三好達治さんの詩「わが名を呼びて」
のいのちの叫びとも云える詩を思い出して口ず
さみたくなるのです。
  わが名を呼びて
 わが名を呼びて給はれ
 いとけなき日の呼び名もて
 わが名を呼びて給はれ
 あはれ今一たび
 いとけなき日の名を呼びて給はれ
 風の吹く日の遠くより
 わが名を呼びて給はれ
 庭の片辺に茶のはなの咲き残る日の
 ちらちらと雪の降る日の遠くより
 わが名を呼びて給はれ
 わが名を呼びて給はれ
 ・・・・・・・・・・・・
  久遠のみ親のやるせなき声、
  「あなたよ!あなたよ!一度でいいから
  呼んでおくれ、南無阿弥陀仏と、あなたよ!」

 良寛さんは言われます「すべからく耳を洗うべし」と、
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報恩講法座

2008年11月01日 | Weblog
10/30.31日と万福寺の報恩講法座を営みました。
昨年のこの法座に新本堂で遷座法要を営み続いて最初
の報恩講をお勤めしたことでしたが、本年は2回目に
なります。生憎キュウイフルーツの収穫出荷と重なり
ましたが、ご参詣くださいました。
 31日には恒例の「おとき」(精進料理)を野々江
浦戸地区のお世話でお出しし、大変好評でした。
 お供えの準備には口総地区の仏婦の役員さんたちが
ご奉仕下さりました。
(報恩講のブログへの掲載順序がバラバラになってし
まいました)  
コメント (2)
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盆栽菊

2008年11月01日 | Weblog
今年も野々江の大内博三さんが丹精込めて育生された菊鉢を
報恩講のみ座にお供え下さいました。大菊の3本仕立て、5本
仕立て、懸崖菊それに盆栽菊など。ご参詣の方々の目が和みま
す。多謝。
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