万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

浦戸の報恩講 

2020年02月07日 | Weblog
2月4日から3日間、浦戸地域の報恩講をお参りしました。

他の所は年末までに報恩講を終えるのですが、浦戸だけは2月に参ります。この地域は、温州みかんの栽培が、早くから盛んで、今のように専用の倉庫がない時代(昭和中期ごろまで)、仏間の畳をはいで、そこにみかんを並べて貯蔵したそうです。それで収穫時期を避けて、2月の報恩講になったのです。

当時、みかんは高級品で、宝物のようだったそうです。そのみかんで子どもを学校にやったという話を今でも聞きます。

仏間は、臨時のみかん貯蔵庫となっていましたが、そうした間でも仏壇の前の一畳は残しておき、新聞紙を通路に、毎朝夕のお勤めを欠かさずしてきたというお話も聞きます。

仏事より生業を優先させているようにも思えますが、生業と念仏生活が同居しているこの話が好きです。

浦戸の皆さん、お世話になりました。
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